基礎知識
日本語 | 英語 | 範囲 |
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経度 | longitude | 西経180° 〜 0 〜 東経180° -180° 〜 0 〜 +180° |
緯度 | latitude | 南緯90° 〜 0 〜 北緯90° -90° 〜 0 〜 +90° |
一般的にシステム内では西経・南緯を負、東経・北緯を正の値で表す。
省略形
経度=lon、緯度=latが一般的。
経度はlngとする宗派も存在する。
表記順序
一般的に2次元座標はx(横軸), y(縦軸)の順で表記するが、経緯度の場合は緯度・経度の場合も経度・緯度の場合もあるので注意が必要。
表記方法
表記名 | 表記例 |
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DMS形式(60進表記) | 北緯35度30分36秒 N35°30'36'' |
DMM形式 | 北緯35度30.600分 N35°30.600' |
DEG形式(10進表記) | 35.51 |
ミリ秒形式 | 127836000 |
DMS形式(60進表記)
度(Degree)・分(Minute)・秒(Second)の3つの数値で表記する方法。
1分は1/60度、1秒は1/60分=1/3600度。
秒は小数点以下でミリ秒まで表記する場合もある。
人間様が見る為の表記方法であり、システム的には3つの数値(あるいは1つの文字列)として扱うことになるのであまり向かない。
DMM形式
度(Degree)・分(Minute)の2つの数値で表記する方法。
秒は分に換算して小数点以下の数値で表す。
北緯35度30分36秒 = 35度 + 30分 + 36/60分
= N35°30.600'
DEG形式(10進表記)
度(Degree)のみの表記方法。分と秒は度に換算して小数点以下の数値で表す。
入力パラメータ等の外部とのインターフェイスで使用されることが多い。
位置情報に対応したデータベース等でも使用される。
北緯35度30分36秒 = 35 + 30/60 + 36/3600
= 35.51度
ミリ秒形式
度・分・秒をミリ秒に換算した値。
整数として扱うのでシステム内部で計算を行う際に使われる事が多い。
北緯35度30分36秒 = (35*3600 + 30*60 + 36) * 1000
= 127836000ミリ秒
日本の範囲
日本の大まかな経緯度の範囲。
覚えておくと経度と緯度を取り違えるというミスが減る。
表記方法 | DEG | ミリ秒 |
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東端 | 154 | 554,400,000 |
西端 | 122 | 439,200,000 |
南端 | 20 | 72,000,000 |
北端 | 46 | 165,600,000 |
参考
測地系について
測地系自体の説明はWikipedia等を見てもらうとして、ここで伝えておきたいのは測地系が違うと同じ場所であっても経緯度が異なるということ。
どこかから仕入れた位置情報のデータを自分のシステムに取り入れた時に場所が数百メートルずれていたら、測地系が違うデータだと思ったほうがいい。
その時には入手した位置情報の測地系を変換しなければならないので、自分の使っている測地系と入手した情報の測地系を把握しておく必要がある。