しょっちゅう宗教戦争の火種になるエディタやブラウザと違って、注目されない日陰の存在。
知ったところで何かが劇的に革新されるわけではまったくないけど、世界の景色がちょっとだけ違って見える、かもしれない。
一分で知ったところで何かが実現できるかもしれないし、何も実現できないかもしれない。そんな1分で実現できる有用な技術 Advent Calendar 2013の三日め、はじまります。
ページャーって何?
端末の画面でテキストを読むアプリケーションのこと
- ファイルを読むこともできる
less /etc/passwd
- 長いコマンドの実行結果をまとめて読むこともできる
seq 109 10 9999 | less
- もちろんテキスト検索もできる
まづどうすればいいの
好きなページャーを選んでPAGER環境変数に登録しよう
好きなページャーを探す
いろいろありまっせ。
たいていは brew とか apt-get でインストールできるので積極的にためしてみると良いですね。
-
less- ページャー界のデファクトスタンダート
-
lv- 国産のページャー
- 日本語の文字コードに強い… らしい
- コマンド名の短かさ押しやすさからページャー界に根強いファン層あり
-
w3m- 国産テキストブラウザとして有名だがページャーでもある
-
most- JED Editorの作者が作ったページャーです
- 青い
-
vimpager- Homebrewでインストールできる。まじかよ…
- Vimの標準パッケージに入ってる
less.shよりもずっと良い(主観) - それでも正直「お、おう…」って感じです
-
emacspagerも存在する? らしい…?
ページャーを選ぶ
実際にUNIXを利用する際、よくページャーを利用するのはmanコマンドです。上で紹介したページャーはどれも、すくなくともmanは問題なく利用でき *(るように見え)*ます。
一時的に任意のページャーを使ってmanコマンドを利用するにはシェルから PAGER=vimpager man less のように起動します。
それからどうするの?
-
.bashrcとか.zshrcとかでexport PAGER='lv -c'と追記する -
git config --global core.pager 'lv -c'と実行したりする - .hgrcにpager設定をする
ほかにもあったら知りたいな!
もうひとつの観点
git config --global color.ui auto など設定すると、git diffやgit logなどでカラー表示されるようになります。君の選んだページャーはエスケープシーケンスに対応してるかな?
結末はキミの目で確かめろ! (完)
ここまで1分(で読み切れる、といいなあ…)
結局のところ
-
lvって打ちやすくね?