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OpenGL最小入門

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OpenGL最小入門

この記事では以下の視点からOpenGLについて理解を深めていきます。

  • 頂点と描画例
  • 透視投影とは
  • シェーダーとは

また以下の事は扱いません。

  • UVと画像表示
  • ファイル読み込み
  • 様々な最適化

頂点と描画例

頂点とは3D空間の中にある1つの座標をx, y, zの3つの小数で表します。
これから点、線、三角形、四角形といった簡単な図形の描画例を見ていきます。

まずは頂点を1つ表示

座標情報と点の大きさを指定します。大きさを指定しないと点が小さすぎて見つけにくいので、大きめを指定します。

model.SetVertices({
	 0., 0, 0,
});
model.DrawLines(100.0f);

描画するとこんな感じ。座標0が真ん中を表します。

dot.png

次に頂点を2つ表示

もう一つ座標を追加し2つの頂点を指定します。

model.SetVertices({
	0.5f, 0,    0,
    0.7f, 0.5f, 0
});
model.SetDrawLines(100.0f);

右上に点が追加されました。x座標が正だと右、y座標が正だと上に移動します。負の場合はそれぞれ逆方向に移動します。

two_dot.png

線を表示

座標を2つと「線を引く」命令で線となります。

model.SetVertices({
     0.5f, 0, 0,
    -0.5f, 0, 0,
});
model.DrawLines(100.0f);

line.png

次に線を2本引いてみます。

model.SetVertices({
     0.5f, 0, 0,
     -0.5f, 0, 0,
     0.5f, 0.5f, 0,
     -0.5f, 0.5f, 0,
});
model.DrawLines(100.0f);

two_line.png

そして三角形を表示

三角形はこれまでと少し違います。頂点3つに加え、どの順番で頂点を描画するか順序を指定しないといけません。この順序は頂点インデックスと呼ばれています。

model.SetVertices({
     0.5f, -0.5f, 0,![index.png]
        0,  0.5f, 0,
    -0.5f, -0.5f, 0,
});
model.DrawTriangles({
    0, 1, 2
});

triangle.png

index.png
描画順はこんな感じです。

最後に四角形を表示

四角形は2つの三角形を合わせて描画します。ここでは4つの頂点と頂点インデックスの組み合わせで、2つの三角形を表現しています。

model.SetVertices({
     0.5, -0.5, 0,
     0.5,  0.5, 0,
    -0.5,  0.5, 0,
    -0.5, -0.5, 0,
});
model.DrawTriangles({
    0, 1, 2,
    0, 2, 3,
});

quadrangle.PNG

透視投影とは

透視投影(perspective projection)という図法を使えば3Dっぽく見せることができます。近くのものはより大きく、遠くのものはより小さく写す事で遠近感を表現できます。

透視投影のイメージ図。zが0に近い程に大きく、zが大きくなるに連れ小さく描画されます。

透視投影法のイメージ画像
ゲームつくろー!の「② 視錐台を描画空間に変換する」より
引用元サイトで透視投影の理論と計算方法の紹介もあります

これまでと比べて少し複雑ですが、透視投影を使い右斜上からの視点で正方形を描画してみます。

// 正方形の頂点は8点、各頂点はx y zの3つを持つ
model.SetVertices({
     1.0, -1.0, -1.0,
     1.0, -1.0,  1.0,
    -1.0, -1.0,  1.0,
    -1.0, -1.0, -1.0,

     1.0,  1.0, -1.0,
     1.0,  1.0,  1.0,
    -1.0,  1.0,  1.0,
    -1.0,  1.0, -1.0
});
// 正方形の面は6つ、それぞれの面を2つの三角形で表現
model.DrawTriangles({
    1, 3, 0,
    7, 5, 4,

    4, 1, 0,
    5, 2, 1,

    2, 7, 3,
    0, 7, 4,

    1, 2, 3,
    7, 6, 5,

    4, 5, 1,
    5, 6, 2,

    2, 6, 7,
    0, 3, 7
});

// カメラの座標(4, 2, 6)から、正方形の座標(0, 0, 0)を見る射影行列を求める
glm::mat4 mvp = camera.LookAt(glm::vec3(4, 2, 6), glm::vec3(0, 0, 0));
model.SetMVP(mvp);

cube.PNG

シェーダーとは

大きく2つの種類があります。「頂点シェーダー」と「フラグメントシェーダー」です。フラグメントシェーダはOpenGLの用語でDirectXでは「ピクセルシェーダー」と呼ばれています。

頂点シェーダーの例。
全ての頂点に同じ処理を行えます。
positionにプログラムで指定した(-1.0, 0.0, -0.5)とかの座標が、mvpには透視投影を行うための行列情報が格納されます。

#version 450
layout (location = 0) in vec3 position;
uniform mat4 mvp;
void main()
{
    gl_Position = mvp * vec4(position, 1.0);
}

フラグメントシェーダーの例。
描画対象のピクセルの色を決めています。
vec4(赤, 緑, 青, 透明度)を表し、赤緑青の場合は全て1.0で白、全て0.0で黒を表しその中間で様々な色を表現します。透明度は1.0で不透明、0.0で透明(見えない)、その中間で半透明を表しています。

#version 450
out vec4 out_color;
void main()
{
    out_color = vec4(1.0, 1.0, 1.0, 1.0);
}

終わりに

記事で用いたサンプルプログラムと、更に進んだ内容を勉強するための参考URLを記載しておきます。

参考URL

サンプルプログラムの構成

githubのサンプルコード

git clone https://github.com/hythof/opengl_tutorial.git

動作確認環境

パス 説明
src/gldemo/gldemo.sln VS2015のソリューション
src/gldemo/gldemo/main.cpp サンプルプログラムのmain関数
src/gldemo/vendors/ 一般公開されているライブラリ
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