#はじめに
IronRuby ですが、Microsoft 監修の元、オープンソースで開発された .NET Framework で動作する Ruby です。
久々にホームページを覗いてみましたが、相変わらず 2011 年で更新が止まってました。 一方、兄弟の IronPython はその後もアップデートが続いているようです。でも、IronRuby はこのまま消えて行きそうな雰囲気ですね。
#今さら IronRuby
##使いどころ
Windows でも Ruby は動作しますが、もともと Linux など Unix 系 OS からの移植なので、Windows で便利で使えると言うものではないです。IronRuby は .NET Framework で動作するので、GUI を含めて Windows のかなりの部分を利用できます。
##特徴
- GUIアプリケーションが簡単に作れます。
- .NET Framework クラスライブラリの豊富な機能が利用できます。
- rubyのクラスライブラリも同時に使用できます。
- すべてがオブジェクトです (rubyの特徴)。
- rubyの文法が使えるので、プログラムが簡単(短く)になります。
##実行
IronRuby を実行するには、下のような方法があります。
- ir test.rb (コマンドプロンプト内で実行)
- irw test.rb (ウィンドウを開かないで実行)
- iirb (対話モード)
##サンプル
ごく簡単なサンプルですが、coding: コメントで Shift JIS を指定しないと日本語は文字化けします。
sample.rb
# coding: SJIS
require "System"
# class
class Ruby
def initialize
@name = "Ruby"
end
def ToString()
return " シフトJISコード"
end
end
a = Ruby.new
puts(a.ToString())