#はじめに
INTERNETCOM というサイトですが、「Perl 人気が過去最低に ― プログラミング言語の人気ランキング TIOBE インデックス」 という記事が出ていました。
それによるとオランダの TIOBE Software という会社がTIOBE Index というのを毎月出しているようです。これはインターネットのGoogle などの主要サーチエンジン(の検索数) によって計算されているそうです。
この記事を書いている時点でのランキングは下のようになっていました。
#感想
##C 言語
C 言語が1位を保っているのはすごいですね。C 言語が登場したのは、Java や C# よりずっと前です。Wikipedia によると「C言語(シーげんご)は、1972年にAT&Tベル研究所のデニス・リッチーが主体となって作ったプログラミング言語である。」となってます。
その理由ですが、やはり Linux (Unix) との関係が深いせいでしょうね。C 言語なくして Linux (Unix) はあり得ませんから。OS それ自体も C 言語で書かれていますが、各種コンパイラや各種のツールやコマンド類も C 言語で書かれているはずです。
Linux (Unix) に限らず Windows や Android の主要部分も C 言語で書かれているはずです。
日本では残念ながら求人数を見る限り C 言語のシェアはあまり高くない感じです。C 言語はオブジェクト指向でないし、使いこなすにはそれなりに時間もかかります。
昔は業務系アプリなどにも使われていましたが、最近は Java に置き換えられて国内ではメーカーや大学、研究所などでの利用が主でしょうね。
##Java
Java ですが、C 言語に肉薄してますが、なかなか1位になれません。でも、国内ではたぶん1位でしょうね。最近では、業務系アプリの多くが Java を採用しています。こういうアプリは、昔 Cobol が多く利用されていましたが、最近はどんどん Java で置き換えられているようです。
国内で Java が人気なのは、「1990年代前半に登場しそれなりに実績がある」、「コンピュータの性能が上がり、当初問題とされた速度の問題が解消された」、「Java エンジニアが多くいるので開発コストやリスクが低い」などがあると思います。
一時、開発が低迷しましたが、今は Java 8 になっています。しかし、最新の機能を利用しているところはほとんど見かけません。未だに 3 とか 4 を使っているところもあります。
##C++ 言語
C++ は C 言語にオブジェクト指向を追加した言語で互換性があり、C++ コンパイラは C コンパイラでもあります。つまり、上位互換です。
C 言語でも OS のような相当大規模なプログラムが開発されていますが、手続き型の言語のため、大規模なプログラムでは見通しが悪く開発コストが大きいです。
C++ だとクラスや名前空間が使えるので見通しはよくなりますが、やはりポインタを多用する必要があったり、言語仕様が大きく習得が大変とか問題もあります。
という訳で国内では、あまりシェアは大きくないと思います。
##Objective C
これは iPhone の開発言語として注目を浴びましたね。C++ 同様に C 言語にオブジェクト指向を追加した言語です。Apple 系の開発では Objective C が主要言語ですが、他ではほとんど見かけません。Apple ファンなら習得する価値はあるかもしれません。