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node.jsとexpressで作るREST API入門ハンズオン勉強会

Last updated at Posted at 2022-07-18
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この資料はnode.jsとexpressで作るREST API入門ハンズオン勉強会用の資料です。

アジェンダ

  1. node.js HelloWorld
  2. express HelloWorld
  3. WebAPI(REST API)を作ってみる

1. node.js HelloWorld

node.js(のーどじぇーえす)は、Google Chromeにも搭載されているJavaScriptエンジンV8をベースとしたJavaScriptアプリケーション実行環境です。
Google Chromeなどのインターネットブラウザと異なり、CUIのみ提供するため、主にサーバー環境やCUIベースのスクリプトの実行環境として利用されています。

それでは、さっそく、使ってみましょう。


1-1. インストール

下記サイトからインストーラーをDLしてインストールしてください。

https://nodejs.org/ja/

2022/07/12現在、v16とv18が選択できますが、ここではv18を選択しましょう。

インストール後、コンソールから下記のように入力してみてください。

.sh
node -v

バージョン表示されたらインストール成功です。
あわせて、npmもインストールされていることを確認しておきましょう。

.sh
npm -v

1-2. HelloWorld

それでは、最初のプログラミングを実施してみましょう。

テキストエディタを開き、下記コードをコピペ後、任意の場所に、helloWorld.js というファイル名で保存してください。

.js
console.log("hello world");

さっそく実行してみます。コンソールから下記のように入力します。

.sh
node <保存したPath>/helloWorld.js

hello world と表示されたら成功です!

解説
console.log()は、コンソール出力用の関数です。
ここでは、hello world という文字列を表示しています。
試しに、 console.log(1+1); という風に書き換えると、2 と表示されるようになります。


1-3. 関数

JavaScriptの関数を少しだけ解説します。
さきほどのhelloworld.jsを書き換えながら、試してみてください。

他のJavaScriptの文法等の網羅的な解説は割愛しますので、下記サイトなどで学習しておいてください。

MDN JavaScript ガイド


1-3-1. 基本形

関数の基本的な書き方は下記の通りです。

.js
function log(string){
  console.log(string);
}

log("hello world");

1-3-2. 関数オブジェクト

下記のように書くこともできます。

.js
const log = function(string){
  console.log(string);
}

log("hello world");

1-3-3. アロー関数

さらに下記のように書くこともできます。

.js
const log = (string) =>{
  console.log(string);
}

log("hello world");

1-3-4. コールバック関数

関数に別の関数の呼び出しを指定することができます。
主に時間のかかる処理を呼び出して、処理結果を非同期で得たい、といったシーンで利用します。

.js
function delay(func){
  setTimeout(()=>{
    func();
  },1000);
}

delay(()=>{
  console.log("done");  
});

解説
setTimeout()は、第2パラメータに指定した数値ms後に第1パラメータに指定したコールバック関数の実行を行うシステム関数です。


1-3-5. promise

コールバック関数による非同期処理の実装が多くなると、コードが見通しが悪くなります。
Promiseを使うと下記のように書けるようになります。

.js
function delay(time){
  return new Promise((resolve)=>{
    setTimeout(()=>{
      resolve();
    },time);
  });
}

delay(1000).then(()=>{
  console.log("done");  // delay(1000)後に実行される
});

1-3-6. async関数

Promise関数は、下記のように書くこともできます。

.js
function delay(time){
  return new Promise((resolve)=>{
    setTimeout(()=>{
      resolve();
    },time);
  });
}

(async ()=>{ // awaitは async functionの中だけで利用可能 (※例外あり)
  await delay(1000);    // awaitで promiseを待つ
  console.log("done");  // delay(1000)後に実行される
})();

1-4. モジュールとパッケージについて

1-4-1. comonJSとESM

プログラミングでは、複数の機能を複数のファイルに(機能単位などで)分けて開発したいことがあります。
JavaScriptはWebブラウザで実行される、HTMLから呼び出されるモジュールとして発展してきた経緯から「HTMLに複数のjsファイルをロードする」という方法しか提供されていませんでした。
一方で、node.jsは最初に読み込まれるファイルがjsファイルなので、複数のjsファイルを結合して実行されるモジュール機能が必要になりました。そのような経緯で生まれたのが「commonJS」と呼ばれるモジュール方式です。

commonJSでは、下記のような方法でモジュールをロードします。

module.js

.module.js
module.exports = function(){
  return "module";
}

呼び出し側

.app.js
let mod1 = require("module.js");

node.jsでは、npm経由で提供されるパッケージもこのcommonJSの形式で提供され普及したことから、node.jsの多くのプログラミング例として、今でもcommonJSの書式を多く見かけることができます。

一方で、commonJS形式はブラウザからそのままでは利用できません。

webpackのようなコードビルドツールを使うことで利用することはできます。

JavaScriptからJavaScriptをロードしたい、というニーズはWebコンテンツ向けにも広まり、Web標準でも対応されることになりました。
そこで生まれたのが、「ESModule(ESM)」という形式になります。

ESMでは、下記のようにモジュールをロードします。

module.js

.module.js
export default function(){
  return "module";
}

呼び出し側

.app.js
import mod1 from "module.js";

現在では、node.jsでもESMを利用することができます。
パッケージについても、最近アップデートされたパッケージはほぼESMに対応しています。

そして、現在ではほとんどのブラウザからもESMを利用できます。

commonJSで書くか、ESMで書くかは選択する必要があります。
今後このドキュメントでは、全てのモジュールをESMのコードで記載して説明します。


1-4-2. ESMをnode.jsから利用する方法

node.js では、いくつかの方法でcommonJSとESMを判定します。

  1. ファイル名→拡張子を.jsもしくは.cjsにするとcommonJS、.mjsにするとESMとしてロードされます。
  2. package.json→"type":"module"を追加することで、.jsもESMとしてロードされるようになります。

1-4-3. toplevel await

先程async関数の説明の際に、「awaitは、async関数の中でのみ利用可能」と説明しました。
しかし実は例外があります。ESMのトップレベルでもawaitが利用可能になるのです。

.js
function delay(time){
  return new Promise((resolve)=>{
    setTimeout(()=>{
      resolve();
    },time);
  });
}

(async ()=>{ // awaitは async functionの中だけで利用可能 (※例外あり)
  await delay(1000);    // awaitで promiseを待つ
  console.log("done");  // delay(1000)後に実行される
})();

このコードは、ESM(.mjs)に置き換える(ファイル名をrenameする)ことで、下記のように即時実行関数(async()=>{})(); を省略できるようになります。

.js
function delay(time){
  return new Promise((resolve)=>{
    setTimeout(()=>{
      resolve();
    },time);
  });
}

await delay(1000);    // awaitで promiseを待つ
console.log("done");  // delay(1000)後に実行される

toplevel awaitはブラウザでも下記のように記載すれば同様に使えます。

index.htmlなど

index.html
:
<script type="module">
let aaa = await func1(); // toplevel await可能
:
</script>


2. express HelloWorld

expressは、node.js上でWebアプリケーションを開発するための小さなフレームワークです。
いわゆるWebアプリケーションフレームワークというと、フルスタックなフレームワークを想像しがちですが、expressは(一応htmlをテンプレート処理するejsという機能も含まれてはいるものの)基本的にはバックエンドのミドルウエアにフォーカスした機能が提供されています。

https://expressjs.com

それでは、さっそく使ってみましょう。


2-1. 準備

これまでは、helloworld.jsにひたすらコードを書き換える、ということのみで説明を続けてきましたが、今後複数のパッケージを利用するアプリケーションを作っていくことになりますので、ここで node.jsのアプリケーションパッケージを作成してみましょう。

コンソールから、下記のように入力してください。任意のpath は、お好きなもので。

.sh
cd `任意のpath`
mkdir helloapp
cd helloapp
npm init

対話形式で、いろいろ聞かれます。下記内容で入力をお願いします。

  • package name: (helloapp) →エンターキー
  • version: (1.0.0) →エンターキー
  • description: →エンターキー
  • entry point: (index.js) →index.mjs
  • test command: →エンターキー
  • git repository: →エンターキー
  • keywords: →エンターキー
  • author: →エンターキー
  • license: (ISC) →エンターキー
  • Is this OK? (yes) →→エンターキー

(公開するアプリを作る場合は、もっとまじめにいれましょう。)

package.json
{
  "name": "helloapp",
  "version": "1.0.0",
  "description": "",
  "main": "index.mjs",
  "scripts": {
    "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
  },
  "author": "",
  "license": "ISC"
}

上記内容でpackage.jsonファイルが出来上がったはずです。


それでは、express をインストールします。(expressはアプリケーションパッケージにインストールされます)

.sh
npm i express -S

2-2. 最小のアプリケーション

続いて、index.mjs というファイル名で、先程作成したpackage.jsonと同じディレクトリに下記内容のファイルを作成します。

.js
import express from "express";
import http from 'http';

const app = express();

app.get('/hello',(req,res)=>{
  res.send("hello server");
});

const webServer = http.createServer(app);
webServer.listen(3000,()=>{
  console.log("server running PORT:"+3000);
});

2-2-1. コード解説

  • import express from "express"; :expressモジュールをロードしています。
  • import http from 'http'; :HTTPモジュール(Webサーバー機能)をロードしています。node.jsには標準でHTTPパッケージが含まれているため、パッケージのインストールは不要です。
  • const app = express(); :expressのインスタンスを生成しています。
  • app.get('/hello'...);/helloというルートの振る舞いを実装しています。ここでは、/hello に対する GETリクエストのみに応答する処理(hello serverという応答を返すだけ)を行っています。
  • const webServer = http.createServer(app):HTTPモジュールを使ってWebサーバーのインスタンスを生成しています。appというexpressで生成したインスタンスを渡すことで、サーバーへのリクエストとappインスタンスで定義した処理を結合しています。
  • webServer.listen():Webサーバーを起動しています。ここでは、localhost(default)のPORT3000で待ち受ける設定を行っています。第2パラメータは、コールバック関数で起動後のLOG表示を行っています。

2-2-2. 実行とテスト

コードができたので、下記コマンドで実行してみます。

.sh
node ./index.mjs

コンソールに、server running PORT:3000 と表示されたら起動成功です。
これで、http://localhost:3000 にサーバーが起動しました。

ブラウザを起動し、URLバーに上記URLを入力してアクセスしてみましょう。
Cannot GET / と表示されたら、ブラウザからのアクセスは成功しています。

正しい結果が得られていない?と思うのは、アクセスするURLが間違っているからです。
今回、app.get('/hello',...); とコードを書きましたので、この部分の処理結果をテストするためには、http://localhost:3000/hello にアクセスする必要があります。

このURLにアクセスすると hello server と表示されたはずです。


2-3. 機能を追加してみる①

先程作った「最小のアプリケーション」をベースに、少しずつ機能を追加していきましょう。

import express from "express";
import http from 'http';

const app = express();

app.get('/hello',(req,res)=>{
  res.send("hello server");
});

+ // ココにコードを追加する

const webServer = http.createServer(app);
webServer.listen(3000,()=>{
  console.log("server running PORT:"+3000);
});

先程作ったアプリケーションは、GET /hello というリクエストに対応するアプリケーションでした。このGET /helloを「ルートパス」と言います。

ここで、GET /countupというルートパスを追加してみます。
上記ココにコードを追加すると記載した箇所に、下記コードを挿入してみてください。

.js
let counter = 0;
app.get('/countup',(req,res)=>{
  counter ++;
  res.send(""+counter);
});

解説
counterというグローバル変数を/countupが呼ばれた際にカウントアップしています。
res.send(""+counter);のパラメータ部分の""+は、Number型のオブジェクトを「数字の文字列」に変換しています。(HTMLレスポンスをテキストデータに変換するため)

先程起動したアプリケーションを一旦強制終了(コンソールからctrl+cなど)させ、再度、node ./index.mjs で起動します。

ブラウザから、http://localhost:3000/countup にアクセスすると、アクセスした回数に応じた数字が表示されるはずです。


2-4. 機能を追加してみる②

続けて機能を追加してみます。
現在作成しているアプリケーションは、ルートパス/helloにアクセスすると毎回必ずhello serverと返しています。
これを下記のように書き換えてみましょう。

  • POST /post-hello にアクセスすると、GET /helloにアクセスした時に表示される文字列を書き換える。
  • GET /hello にアクセスすると、/post-hello で指定された文字列を表示する。ただしPOST /post-helloが一度も呼び出されていない時はhello serverと表示する。

それでは、コードを書き換えてみましょう。

import express from "express";
import http from 'http';

const app = express();

-app.get('/hello',(req,res)=>{
-  res.send("hello server");
-});

let counter = 0;
app.get('/countup',(req,res)=>{
  counter ++;
  res.send(""+counter);
});

const webServer = http.createServer(app);
webServer.listen(3000,()=>{
  console.log("server running PORT:"+3000);
});

上記-の3行の部分に下記コードで上書きします。

.js
app.use(express.json());
app.use(express.urlencoded({ extended: true }));

let helloMessage = "hello server";
app.get('/hello',(req,res)=>{
  res.send(helloMessage);
});

app.post('/post-hello',(req,res)=>{
  if(req.body.message){
    helloMessage = req.body.message;
    res.send("OK:"+helloMessage);
  }else{
    res.send("ERROR");
  }
});

アプリケーションを一旦強制終了(コンソールからctrl+cなど)させ、再度、node ./index.mjs で起動しておいてください。


2-5. POSTリクエストを発行する

さて、今まではブラウザだけでテストしていましたが、ブラウザのアドレスバー経由でテストできるのはGETリクエストだけです。
今回データを投入するためにPOSTリクエストを作成しましたので、POST のテストはブラウザではなくcurlを利用することにします。

curlは、HTTPリクエストを発行するコマンドラインツールです。

参考:curl コマンド 使い方メモ

  • windows: windows 10では最初から使えるようです。
  • mac: 最初から使えます。
  • ubuntu: sudo apt install -y curl でインストールできます。

サーバーを起動後、サーバーを起動したのとは別のWindowでターミナル(コマンドプロンプト)を起動し、下記コマンドを入力してみてください。

.sh
curl -X POST -H "Content-Type:application/json" http://localhost:3000/post-hello -d "{\"message\":\"hellohello\"}"

コンソールに OK:hello と表示されたら成功です。

パラメーターエラーのテストも行ってみましょう。
POST /post-helloは、リクエストbodyにmessageが含まれていないとエラーと判定していますので、messagemesに変更してみます。

.sh
curl -X POST -H "Content-Type:application/json" http://localhost:3000/post-hello -d "{\"mes\":\"hellohello\"}"

ERROR と表示されましたので、パラメーターエラーの動作も確認することができました。

これで、POST /post-helloの動作が確認できましたので、POST /post-hello後に、指定したメッセージに書き換えられた応答が得られるか、GET /helloへのリクエスト結果も確認しておきましょう。

GET /helloは、これまで通りブラウザのURLバー経由でも動作確認できますが、curlでも下記のように入力すれば動作確認できます。

curl http://localhost:3000/hello

書き換えたメッセージが表示されたら成功です。


3. WebAPI(REST API)を作ってみる

これまでに、下記のようなアプリケーションができました。

  • GET /helloにリクエストするとPOST /post-helloで設定したメッセージを返す。
  • POST /post-helloにリクエストするとリクエストbodyのmessageパラメータで指定したメッセージを保存する。
  • GET /countupにリクエストするとサーバーに保持したカウンターをカウントアップし、カウントアップ後の値を返す。

なんとなく、WebAPIっぽくなってきましたが、実はまだいろいろ足りません。
次のステップで、このアプリケーションをWebAPI(REST API)に書き換えてみます。


3-1. RESTとは

RESTとはREpresentational State Transferの略で、Webアプリケーションの設計指針のことを指します。

RESTの原則は下記の通りです。

  1. URLにはリソースを定義する
  2. HTTPメソッド(GET/POST/PUT/DELETE)を利用する
  3. ステートレスである
  4. 処理結果をHTTPステータスコードで通知する

上記設計指針に従って設計されたWebAPIをREST(RESTful) APIと呼びます。


3-1-1. URLにはリソースを定義する

リソースですので、名詞で定義することになります。
getNameみたいに動詞と組み合わせるのはRESTの指針には合いません。
また、リソースは階層的に表現します。
例えば、nameというリソースであれば、それがどのようなリソースの一部なのか、と考えます。ユーザー情報の一部として「name」を扱う場合には、/users/<userid>/nameのようになります。


3-1-2. HTTPメソッド(GET/POST/PUT/DELETE)を利用する

先程のnameというリソースに対して下記のようなHTTPメソッド(操作)を提供することができます。

HTTPメソッド 機能
GET 取得する
POST 登録する
PUT 更新する
DELETE 削除する

先程の/users/<userid>/nameの例ですと下記のようになります。

HTTPメソッド 機能
GET /users/kodama/name ユーザー「kodama」の「名前」情報を取得する
POST /users/kodama/name ユーザー「kodama」の「名前」情報を登録する
PUT /users/kodama/name ユーザー「kodama」の「名前」情報を更新する
DELETE /users/kodama/name ユーザー「kodama」の「名前」情報を削除する

3-1-3. ステートレスである

ステートレスとは、状態を持たない、ということです。
GETPOSTという要求の完了とともに、処理も完了し、「処理中」のような状態は持ちません。
各メソッド(操作)に必要な情報は、都度伝達できるように設計する必要があります。

下記サイトの説明がわかりやすいので、少し読んでみてください。

ステートレスな設計は、アプリケーションをシンプルに設計する上で基本的な考えではありますが、要件によっては状態管理が必要なシーンもでてきます。一部ステートフルなメソッドを設計したからといってREST APIではない、ということにはなりません。あくまでガイドラインですので、基本をステートレス側に倒す、と捉えておいてください。


3-1-4. 処理結果をHTTPステータスコードで通知する

HTTPステータスコードとは、HTTPレスポンスヘッダに含まれるリクエスト処理結果を表す3桁のコードで、下記のように内容が決まっています。

REST APIでは処理成功、失敗を下記のようにステータスコードをマッピングすることが多いです。
(あくまで例であり、操作が提供する機能により最も適切なステータスコードを設定する、という方針です)

要求 処理結果 ステータスコード
GET 成功 200
POST 成功 200or201
PUT 成功 200or201
DELETE 成功 200or204

3-2. REST APIに変更してみよう(練習)

それでは、下記コードをベースに、下記機能を持つREST APIを設計してプログラミングしてみましょう。

.js
import express from "express";
import http from 'http';

const PORT_NUMBER = 3000;

const app = express();

app.use(express.json());
app.use(express.urlencoded({ extended: true }));

// このヘんにルートパスのコードを書く

const webServer = http.createServer(app);
webServer.listen(PORT_NUMBER,()=>{
  console.log("web server running PORT:"+PORT_NUMBER);
});
  • message というリソースを操作する機能を提供する。messageは何かのリソースの一部ではなく、トップリソースとして定義する。またmessageリソースはアプリケーション中で単一(singleton)である。
  • 全ての操作へのレスポンスはJSONを返却する。
  • GET で、最新のmessageを取得できる。成功時のステータスコードは200、失敗は考慮しない。
  • POST で、messageの文字列を登録/更新できる(ここでは文字数制限等は考慮しない)。パラメーターは、jsonでリクエストbodyにtextオブジェクトで指定する。成功時のステータスコードは常に201、パラメーターエラー時のみ失敗することとし、その時のステータスコードは401とする。
  • DELETE で、messageを初期値に初期化できる。初期値は hello とする。成功時のステータスコードは200、失敗は考慮しない。(既にhelloだった時も成功とする)

完成したら、curlを使ってテストしてみましょう。

以下、これまで説明してないことの補足です。


3-2-1. ステータスコードの変更方法

これまで、expressでステータスコードを指定してレスポンスする方法を説明しておりませんでした。

下記コードでは、常に200が返却されます。

.js
res.send(data);

ステータスコード201を返却するには、下記のように記載します。

.js
res.status(201).send(data);

3-2-2. JSONでレスポンスする方法

res.send()は、パラメータに渡したオブジェクトを内部でJSONにシリアライズしています。
このため、例えば {"name":"kodama"} というJSONデータを送信したい場合、下記のように書くことができます。

const resobject = {name:"kodama"};
res.send(resobject);

expressでは、レスポンスの返却用にres.json()というメソッドも用意されています。レスポンスBODYにJSONデータをレスポンスする、という挙動において、res.send()と同じ挙動を行うようです。

res.send()res.json()の違いはレスポンスヘッダのmime-typeです。

メソッド デフォルトmime-type
res.send text/html
res.json application/json

JSONの正しいmime-typeはapplication/jsonなので、今回はres.json()を使いましょう。


3-2-3. DELETEリクエストを作成する方法

DELETEリクエストは、下記のようにapp.delete()を用いてルートパスを作成します。

.js
app.delete('/message',(req,res)=>{
  // 処理
});

curlでテストの際は、下記のように-X DELETE を指定するようにしてください。

.sh
curl -X DELETE http://localhost:3000/resource

おつかれさまでした!

リンク集

資料執筆にあたり下記サイトの情報(以下敬称略、順不同)を参考にさせていただきました。多謝!

ライセンス

CCBY4.0 @tadfmac (Hideyuki Kodama)

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