Tinker Board買ったので初期設定方法(Lチカまで)をメモ。
作業環境はMac (OS10.12)です。
OSイメージをダウンロード
まずASUSの公式サイトからTinker-OS-Debian をダウンロードします。
SDカードにOS書き込み
SDカードはFAT32でフォーマット後、アンマウントしておきます。
diskutil list
でSDカードの名前を把握しておきます。 私の環境では /dev/disk2
となっていました。
ダウンロードしたzipファイルを解凍し「tinker-os-v1.8.img」にリネームして「~/」に配置後、
下記コマンドでコピーします。(リネームしないとファイル名が長い...)
sudo dd bs=1m if=~/tinker-os-v1.8.img of=/dev/disk2
結構時間がかかるが頑張って待ちます。(私の環境では30分くらいかかった)
起動
SDカードをTinker Boardに挿入後、キーボード、マウス、モニターを接続し電源を入れます。電源はmicro USBケーブルの結構電流たくさん流れそうなやつ+強そうなUSB充電器を使いましょう。
Desktop画面起動完了後、WIFIの設定を行います。(右下の↓↑なアイコンをクリックする)
WIFIの調子が悪い時は、BluetoothをOFFにします。
BluetoothのOFFは Preferences > Services
から bluetoothのチェックを外します。
パスワード聞かれるので linaro
と入力します。
WIFI接続後、さっそく、
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
を実施してアップデートしときましょう。
Tinker-Config を入れてローカライズ設定
これをやっとかないと、キーボードで打てないキー(「|」とかの場所が違う)が出てくるので、先にやっときます。
下記に情報があります。
wget https://raw.githubusercontent.com/mikerr/tinker-config/master/tinker-config
で入れて。
sudo sh tinker-config
で起動。
- ロケール
- タイムゾーン
- キーボード
を設定しておきましょう。Raspberry Piの「Raspi-Config」とだいたい同じなので適宜ググればたいたい問題なし。
終わったら、
sudo reboot
で再起動しときます。
node.js を入れる
Lチカ何でやってもいいんだけど、node.jsでやりたいですね!
しかし、Tiker Boardのパッケージにはnode.jsがいないみたいなので、下記のようにして入れます。
sudo curl -sL https://deb.nodesource.com/setup_6.x | sudo bash -
sudo apt install nodejs
これで、node.js v6.11.2、npm v3.10.10 が入ります。
vsftpd 入れる
PCからファイルも入れたいので、とりあえずFTP入れときます。
設定方法はRaspiと同じ。
などを参考にして基本は同じです。違いは、
/etc/vsftpd.chroot_list
に設定するユーザーは、pi
ではなくlinaro
に。これだけ。
最後に、
sudo service vsftpd restart
でサービス再起動すればPCからファイルをアップロードできるようになります。
ここでPCのFTPクライアントからFTP接続できることを確認するためにIPアドレスを調べる。
Tinker OSでは ifconfig
にパスが通ってないので、そのまま入力しても実行できない。
なので、下記のように入力してIPアドレスを調べます。
/sbin/ifconfig
ようするにフルパスで書いただけ。。。
Node.jsからLチカしてみる
test.js
最初にLチカプログラムを作りましょう。
var gpio = require("tinker-gpio");
var port = 31;
gpio.export(port,'out',()=>{
var v = 0;
setInterval(()=>{
v ^= 1;
gpio.write(port,v);
},500);
});
これを、~/Desktop/test/test.js など任意のパスに保存します。
(CUI慣れてない人はDesktop配下に保存しとくといろいろ楽なので!!)
cd ~/Desktop/test
npm install tinker-gpio
実はこれだけだと動きません。
tinker-gpio
は、Cライブラリに依存しているようです。
なのでCライブラリを入れます。
GPIO Cライブラリ
なんか、8/21現在公式サイトからのリンクが切れてるので、探すと下記が正しいみたい。
これをダウンロードして、適当なパスに入れてビルド・インストールします。
今回は、~/gpio
でビルドする手順を。
cp ~/Downloads/GPIO_API_for_C.ZIP ~/gpio/
cd ~/gpio
unzip GPIO_API_for_C.ZIP
sudo chmod +x build
sudo ./build
これでインストールまで完了しているようです。
Lチカ!
Tinker BoardのGPIOとLEDを下記のように繋ぎます。
- LEDの+側を 抵抗(470Ω使ったけど色により適宜変更)経由で31ピンへ
- LEDの-側を GNDに
GPIOのピンの位置は
を参考に。
下記でLチカ完了のはずです。
cd ~/Desktop/test
node test.js
以上!