Maker Faire 出展すると面白いよ!という駄文です。
まだ出展したことが無い方に向けて、出展のために準備することなどをお伝えできたらと思います。
ざっくり書いてあげますが、後日気づき次第update予定です。
想定読者
- Maker Faire に興味があって出展してみたい。(とりあえず日本国内のMaker Faire)
- どんな準備をすればいいのか? 知りたい
- ソロもしくは2-3人のグループ
誰だ?おまえ
2013年にMaker Faire Tokyoを観に行って楽しすぎて、2014年から今年まで、年1回のペースで出展を楽しんでる人です。
ソロ出展、コミュニティでの出展半々くらいかなーといった感じです。
たまーに頒布したりもしますが、展示メインです。
完全に趣味勢で、普段は会社員です。
NDAがぁ!とか大変なので、まるっきり仕事とは関係のないネタで遊んでます。
Maker Faireってなんだ?
「DIYの祭典」とか言われてます。
アマチュア/プロ/個人/企業入り混じって面白い作品をたくさん集まる展示会。
日本の Maker Faire は、オライリージャパンさんが主催している Maker Faire Tokyo などの大規模なものから、地方コミュニティが主催するものまでいろいろ開催されています。
イベントの情報は Make: に掲載されるので、チェックしておくと良いでしょう。
私は日本開催のイベントにしか参加したことないけど、海外でも開催されているというか、そっちが先。
集まる作品は、ほんとうにいろいろ。本稿はMaker Faireのことに興味があって出展を企んでるけど、まだ出してない人の背中を押したい。という記事なので、そういう人向けに私チョイスの作品紹介なんてヤボなことはしません。
面白いのは、プロダクトを展示する展示会じゃなくて、その作品を作ってる人の展覧会といった方がいいところ。DIYの祭典とはよく言った。確かにDIYって行為を表す言葉で完成されたモノなどを表現する言葉じゃない。
行為の祭典なので、主人公は人そのものだし、展示されているのも実は人。
そんなイベントです。
「○○を作ってる変な人」
「XXを作ってる変な人」
「AAを作ってる変な人」
大集合です。作品もだけど人が。
海外の Maker Faire は行ったことないけど、同じようなノリでは? と予想している。たぶん合ってる。
出展に向けた準備
それでは、出展に向けた準備について書いておきます。
1. 応募
Maker Faire はイベント告知後、出展者の募集があります。
応募したら出せるわけではなく、その後主催者による審査が入ります。
審査の結果採用されたら嬉しい連絡が、落選の場合悲しい連絡がきます。
応募要領はイベントによる違いがありますが、ざっと下記のような情報は必要になります。
- 作品の名前
- 作品の紹介(どんなユーザー体験ができる作品なのか?を書く感じ)
- 作品の構成の説明(どんな構成で作られた作品なのか?を書く感じ)
- 出展者名(グループ名とかですかね。本名で出してる人もいます)
- 出展する人(グループの場合は代表者)の名前(これは本名)
- 出展する人(グループの場合は代表者)の連絡先
- 電気使う場合は消費電力
- 危険物の持ち込みが必要な場合は具体的に申請(リチウムイオンバッテリーなども危険物扱いだったりします)
- 出展カテゴリ(イベントにより違いますが、無料を含むリーズナブルなプランか、企業向けの富豪プランか?)
細かくは応募するイベントの申し込み案内を参照ください!
2. 宿を予約
出展申し込んだら、合否に関わらず早めに宿は押さえた方がいいです!(距離的に日帰りできる方を除く)
特に Maker Faire Tokyo が開催されるビックサイト周辺は、ここ最近ホテル代が急騰してますし、イベントがある日はなかなか予約もできません。
作品は最悪前日までに完成すれば間に合いますので、作品づくりより宿の予約が先!と覚えておきましょう!
残念ながら落選した場合は、予約取り消しを忘れずに。泊まりがけで視察に切り替えとかでない限り。
3. 作品づくり
作品が無いと(≒まだ完成してなくても、作ってるぞ!という雰囲気がないと)なかなか採用されない気もしています。
ただ、採用されないと締切駆動にならないので、なかなか作れない、というのもありますね。(私がまさにそっち)
私のような人には卵鶏なわけですが、常連さんって、いつも作ってる人のような気がします。
締切駆動(いかにも会社員っぽいよなぁ)でやろうとすると、後半業火に包まれた泥舟PJ並の苦労をすることになるかもしれません。あまりおすすめしません。
でも毎回そうなるんだよなぁ
4. 過程をアピール
完成してない段階から、過程をどんどんSNSなどでアピールした方がいいと思います。
最近イーロンマスクがハッシュタグやめろ!とか言ってますので # つけない方がいいのかな?
イベントを観に行こう!という方に知っておいてもらうことも大事ですね!
たぶん、応募を審査する人も見てそう。(いや私主催じゃないからわからんけど)
これ、大事だなーと思うんですが、私はあまりできてません。
この人すごいな!というメイカーの方は必ずといっていいほど途中経過を発信されています。
見習わねば!という意味で書いてます。
5. 説明用のパネルや配布用カードなどの準備
おれは全部口頭説明だ!
という猛者でない限り、説明用のパネルなどを準備しておいた方が良いと思います。
さすがに、このあたりは 出展が決まってからやってもいいでしょう。
パネル
パネルはダンボールや100均で買える スチレンボード などに、カラー印刷した紙を両面テープなどで貼り付ければ簡単に作成できます。
展示スペースにもよりますが、A3くらいの大きさで作っておくと見やすいです。
カラー印刷は ネットプリント などを利用すれば安上がりです。
パネルの設置は結構面倒です。A4とかだとイーゼルに立てればいいのですが、机の上に置くのだと大人向けだと少し目線が下になり見にくいです。
A3のパネルを立てる時は、1.5mくらいの高さまで伸ばせるカメラ用の三脚からハリガネなどでパネルをぶら下げたりして設置することもあります。
高さが稼げるし、机の上に置かなくて済むのでおススメです。
2023年 MFTの時のパネルは三脚ぶらさげ作戦でした。
カード / Web説明書
パンフレットを準備してもいいのですが、パネルとパンフレットと名刺と、とかやってると大変です。
後で作品詳細情報などにアクセスできるように、Web説明書へのリンクをQRコードにしたものを印刷した名刺を準備しとくと良いと思います。
最初は何枚くらい作ればいいのか!?
というのは、本当に集客次第なのでわからないのですが、1日100枚くらいは準備しておきたいですね。
2日だと200枚でしょうか。
私は足りなかったらまーいいや。という気持ちで200枚くらい準備して、いつも余っています。
後日にも使えるように作ってるので、全く問題ないです。
QRでアクセスするWebサイトを用意するのが大変だ!という方は、github gist などへのリンクでも良いと思います。
QRコードの作成も、CMAN などを使えば簡単ですね!
印刷はカラーで 200枚くらい作っても ¥1600 くらいなので、自宅のプリンターで頑張る!
とかやらなくても大丈夫です。業者にお願いしちゃいましょう。
特急だと高くなるので、リードタイム長いやつで頼むと良いです。
そのかわり早めに頼むようにしましょう。
6. 梱包 / 設営 / 撤収の練習
作品がある程度完成してきたら、いや、完成してなくても、ある程度構成が決まった段階で、設営や撤収の予行演習をやっておくと、持っていく荷物の整理や作品の微調整に役立ちます。
カバンから出して並べて終わり!という方はそれほど重要ではありませんが、下記のような方は特に重要な儀式です。
- 会場で組み立てて作品が完成する
- 荷物が多いので全部あるいは一部を配送したい
設営や撤収の時間は(イベントごとに異なりますが)決められており、それほど長い時間はかけられません。もしかしたら初日の設営時間だけでは設営が間に合わず、前日に会場入りして設営を行なっておく必要があるかもしれません。その場合、前泊分のホテルも予約する必要がありますね。
移動含めたスケジュールをある程度固めておくためにも、梱包、設営、撤収は一通り早めに練習しておくことをオススメします。
練習で組み立てた状態を写真で残しておいたり、このブツはこの荷物に入れる、など手順をメモしておくのを忘れずに!
7. 安全に移動できる計画を立てる
移動は安全第一です。
余裕を持った移動計画を立てましょう!
と書いてる人が、先月のommf2024では鈍行移動を試したくなり、超危険なギリギリ移動を実践してしまったのは内緒。
たまたまうまくいったけど、電車1本遅れたらアウト!みたいな計画で、全くオススメできないし反省しかないので自戒の意味も込めて。
8. 元気に現地に辿り着く
健康第一!
出展はかなり疲れます。
また、展示会場では他の出展者の展示も精力的に見て回りたいはずです。
どちらも体力を使います。健康第一で当日を迎えられるように頑張ってください。
持ち物
展示品以外にも、いろいろ持って行っておいた方が良いものがあります。
細々としたものが多いので、荷物をまとめる際にチェックリストを作っておくと良いでしょう。
足りないものを買い足せるように、出発の1週間くらい前には一度荷物をまとめてみると良いです。
以下つらつらと書いてみますが、展示する作品の構成や、どんなパネルを作るか?どのように作品紹介するか?
などによって本当に変わってきます。あくまで参考程度に。
A. 展示品 / 説明パネル
さすがに展示品はもちろんですが、説明パネル設置に必要なイーゼルや台/三脚なども忘れないように!
B. 筆記用具やテープ類
なにかと使います。
- 養生テープ
- ガムテープ
- 両面テープ
- 油性マジック
- ボールペン
- ダンボール紙(やパネルに使ったスチレンボードなど)
などは一通り持って行っておくと安心です。
C. 工具類
ハンダごてなど火器っぽいものは申請が必要になる場合が多いですし、会場に備え付けてある場合があるので、できるだけ共用のものを利用した方が良いでしょう。
作品の組み立てに必要な工具などがあれば、それは忘れないようにしましょう。
ドライバーやネジなどを使う場合、ネジなどの小さな部品は予備も持っていきましょう。
- ハサミ
- カッター
- ドライバー
- ラジオペンチ
- ニッパー
- ネジ/ナット
- 電子工作部品の消耗品など
D. 作業用のPC
プログラムを使った展示を行う場合、当日調整したくなることもあると思いますので、展示に使うPCとは別に作業用のPCも持ち込んでおいた方が良いです。
E. 電源タップやUSB/HDMI/オーディオなどのケーブル類
展示には電源を使うことが多いと思いますが、会場で利用できるコンセントは1つか2つです。
(中には電源が全く利用できない会場というのもあるようですが、私はまだ遭遇したことがありません)
例えばPCとモニターを使うような展示を考えた際に、予備の作業用PCやお使いのスマホの充電なども考慮すると、4つ口以上の電源タップは準備しておいた方が良いでしょう。
作品に利用するコンセント+2
は、最低必要、と覚えておいてください。
他にも、USB/HDMI/オーディオなど、展示する作品の構成により様々なケーブルが必要になります。
必要なモノをリストアップして忘れずに。
F. バッテリー/充電器など
モノによっては比較的現地調達もしやすいかもしれません(アルカリ電池など)が、現地調達の時間がない可能性もあるので、できるだけ事前準備しておくようにしましょう。
- USB充電器(作品で充電式バッテリーを使う場合必須、スマホを持ち込むでしょうから、おそらく作品で充電式バッテリー使わない場合でもスマホ用の充電器は必要)
- バッテリー(使うものを予備含めて)
G. お泊まりセット
着替えや身だしなみに必要なものも忘れずに!(まー忘れないと思うけど一応)
まとめ
ざっくり、(主に国内を想定した)Maker Faire の出展準備に必要なことを書き連ねてみました。
いろいろ書きましたが、展示物を含めて忘れ物はそれほど重要ではありません。
あなたが会場に元気に登場する のが一番大事です!
それ以外はまったくかすり傷です。気にせず臨みましょう!
あとは、ぜひ出展を楽しんでください!
どこかの Maker Faire でお会いできるのを楽しみにしています!