wxMaxima も悪くないのですが、やはり Emacs の方が使い慣れています。Emacs 上で綺麗な数式表示を見るには imaxima を使えばよいそうなのですが、手元の Ubuntu 20.04 ではうまく動きませんでした。
調べたところ、imaxima.el を修正すれば Ubuntu 20.04 でも動くという情報を見つけたので記録しておきます。
手順
-
maxima-emacs をインストールします。
$ apt-get -y install texlive texlive-science maxima maxima-emacs
```
2. /usr/share/emacs/site-lisp/maxima/imaxima.el があるので、ホームディレクトリの下の適当なディレクトリにコピーします。
当方の場合は ~/.emacs.d/maxima/ というディレクトリを作ってその下にコピーしました：
```shell
$ mkdir ~/.emacs.d/maxima
$ cp /usr/share/emacs/site-lisp/maxima/imaxima.el ~/.emacs.d/maxima/
```
3. flexisym の前に amsmath をロードするように、コピーしたファイルを修正します:
```diff
--- /usr/share/emacs/site-lisp/maxima/imaxima.el 2020-02-21 06:13:41.000000000 +0900
+++ /home/xxx/.emacs.d/maxima/imaxima.el 2021-09-01 20:25:38.507329964 +0900
@@ -827,6 +827,7 @@
imaxima-latex-preamble
"\usepackage{color}\n"
"\usepackage{exscale}\n"
-
"\\usepackage{amsmath}\n" "\\usepackage[cmbase]{flexisym}\n" "\\usepackage{breqn}\n" "\\setkeys{breqn}{compact}\n"
-
修正した imaxima.el を読み込むように、コピー先ディレクトリを Emacs ロードパスに追加します。
例えば、以下のようなものを init.el などに追加します：
(setq load-path
(append (list (concat (getenv "HOME") "/.emacs.d/maxima"))
load-path))
```
5. Emacs を再起動して imaxima を動かし、$\LaTeX$ で整形された数式が表示されれば完了です。
参考にした文書