powershellはWindowsにデフォルトで備わっているシェル環境です。もともとコマンドプロンプトがありましたが、powershellはより機能が強化されたものとなっています。
私はpowershellを使ってサーバー管理など大層なことをしているわけでなく、日頃の作業を少し便利にしています。本記事ではそんなライトユーザーのためのpowershellの使い方・設定方法を解説します。
LinuxでCUIに慣れた人を想定していますが、初心者の方も頑張れば習得できると思います。
環境
Windows10
立ち上げ
Windowsキーを押して、「powershell」と入力し、エンターを押すとpowershellのコンソールが立ち上がります。
基本コマンド
Linuxの基本的なコマンドと同じコマンドが使えることがあります。ただし、オプションまでは一致していないことが多いので気をつけてください。
- ls : 現在のディレクトリにあるファイルを表示する
- cd : ディレクトリを変更する
- md : ディレクトリを作成する
- pwd : 現在のディレクトリのパスを表示する
- rm : ファイルを削除する
- rm -r : ディレクトリごと削除する
- cp : ファイルをコピーする
- cp -r : ディレクトリごとコピーする
- ii : ファイルを拡張子に関連付けられたソフトで開く
iiは便利なコマンドです。txtファイルに使えばメモ帳で、jpgファイルはビューアーで、ディレクトリはエクスプローラーで、というように対応したソフトで開いてくれます。クリックするのと同じ感覚ですね。
ちなみに現在のディレクトリを示す「.」や、ひとつ上の階層を示す「..」はpowershellでも使えて、
cp ../hoge.txt .
のようにLinuxと同じ感覚でつかます。
ワイルドカードも使えます。
rm *.jpg
パスが通っていれば実行可能
メモ帳の実行ファイル「notepad.exe」はパスが通っていますから
notepad hoge.txt
みたいなことも可能です。
初期設定ファイル
bashだと.bashrcに対応する初期設定ファイルですが、下記の場所に作成します。(ユーザー名は各自のもので)
C:\Users\tacoma\Documents\WindowsPowerShell\Microsoft.PowerShell_profile.ps1
ちなみにこの設定ファイルのパスは変数$profileに入っていますので、
notepad $profille
などで編集可能です。
初期設定ファイルに書くこと
エイリアスや関数を設定します。
# エイリアスの設定
Set-Alias np "C:\Program Files (x86)\Notepad++\notepad++.exe"
# Linuxの "ls -lrt" のような関数を設定
function lrt {Get-ChildItem | Sort-Object LastWriteTime}
# パスの追加
$ENV:Path+="C:\Users\tacoma\bin;"
上記設定をしていれば、例えばNotepad++でhote.txtを開く場合
np hoge.txt
で実行可能ですね。
その他
その他おすすめの設定は下記リンクに記載されています。
是非試してみてください。