はじめに
先日、**G検定(2021#2)**に合格することができたので、
これから受験される方に向けて勉強法・注意点をお伝えできればと思います。
G検定とは
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
公式サイトにはこのように記載されています。
プログラミング等の技術的な部分には触れず、
ディープラーニングの基本的な概念や周辺知識の理解度を問うものになります。
忙しい人向け
忙しい人向けに、私が勉強した内容と時間を簡潔に記載します。
合計で4周読みました。
(25時間ほど)
1周解いて、解答を軽く読み流しました。
(5時間ほど)
合計で30時間ほどの読書でした。以上になります。
自己紹介
- 大学は経済学部
- 2019年4月から新卒で人事システムのアプリケーションエンジニア
- 機械学習全般に関する事前知識はほとんど0
将来的に機械学習エンジニアになりたい、というモチベーションで勉強を開始しました。
そんなに甘い世界ではないことは理解していますが、まずは第一歩という思いです。
勉強の内容・時間について
私の勉強内容と時間について記載していきます。
参考書
以下の2冊の参考書を使用しました。
他には何も使用しませんでした。
<※注意点>
版にご注意ください。新シラバスに対応している第2版をご利用ください。(2021年7月現在)
参考書と出題範囲について
ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第2版
こちらが公式のテキストなので、基本的にはこの本に載っている内容から出題されました。
私の受けた回(2021#2)では、この本の内容で試験問題の8割5分ほどはカバーできた感覚です。
ただ、残りの1割5分については本に記載されていない内容だった印象です。
試験問題の詳細は記載できませんが、法律や規制の細かい条文についてなど、公式テキストには載っていないものも出題されました。
とはいえ、8割5分取れて不合格という可能性は低いと思われるので、公式テキストの内容を全て覚えきれば合格できると考えられます。
(合格点数ラインは公開されていません。)
勉強方法
公式テキストを4周と問題集を1周読みました。
詳細には以下のように行いました。
- 公式テキスト1周目(10時間):じっくり、1単語ずつ理解しながら読みました。
- 公式テキスト2周目(10時間):各章ごとに、公式テキストと問題集を一緒に進めました。
- 公式テキスト3周目(6時間):頭の中の知識を整理しながら、読み直しました。
- 公式テキスト4週目(4時間):試験前日〜当日で、短期記憶をフル活用するために1周読み直しました。
試験当日のアドバイス
試験について1点アドバイスしたいことがあります。
それは試験前に休憩を取ることです。
試験時間は2時間と長いですが、問題数が191問と多いため休む暇がありません。
長時間、文章題と向き合うため人によっては疲れてしまうかと思います。
私は試験開始の3時間前から直前5分前まで休まずに復習をしていたため、試験開始から1時間ほどのタイミングで疲れが出てしまいました。
直前の復習は大切ですが、試験前に休憩を取り頭をリフレッシュしてから試験に臨まれることをお勧めします。
試験本番のアドバイス
試験本番中について、2点アドバイスしたいことがあります。
試験前にタイムスケジュールを作成しておく
試験時間は2時間と少し長いものになります。
そして問題数も多いため、試験中に**「今、何問目まで解けていれば良いのか」**というタイムスケジュールを決めてから試験に臨むことをお勧めします。
自分は30問10分ペースとして計算し、以下のタイムスケジュールを定めてパソコンのメモ帳に書いておき、いつでも見れる状態にしておきました。
(試験時間は13:00〜15:00)
13:00 ~ 13:05 全体像把握
13:15:~ 30問
13:25:~ 60問
13:35:~ 90問
13:45:~ 120問
13:55:~ 150問
14:05:~ 180問
14:10:~ 191問
14:10 ~ 15:00 見直し
これにより、試験中に「今のペースで間に合うのか」ということを適宜確認することができました。
1つのセクションで2,3分の遅れが発生した場合は次のセクションで巻いてみたり、遅れが溜まって5分ほどずれてきたら全体のスケジュールをその分遅らせてみたりと、冷静に調整を行うことができました。
焦らずに済むだけではなく、残りの試験時間を計算することに頭のリソースを使わなくて良くなるメリットもあるのでとてもおすすめです。
チェックの付け過ぎは注意
試験では問題にチェックを付けておき、後からチェックのついた問題を簡単に見直すことができる仕組みがあります。
この仕組みよって、わからない問題にはチェックを付けて飛ばし、わかる先に問題を解いていき、最後にわからない問題をまとめて解きなおすということが可能です。
しかし、事前にチェックを付ける基準を決めておかないと以下の全てにチェックを付けてしまうことになるかと思います。
- 完全にわからない問題
- 少し考えればわかりそうな問題
- わかるけど何となく不安な問題
自分は事前に基準を決めていなかったため、全てのケースで**「とりあえず」**という気持ちでチェックを付けていきました。
その結果、全問が一通り終わりチェックの問題を見直そうとしたときに、3分の1ほどの問題にチェックが入っている状態でした。
チェックだけでは、どれが優先的に見直す必要がある問題(1と2)なのかの見分けがつかなかったため、チェックの入っている問題の中で問題番号が小さいものから順に見直すしかありませんでした。
最終的に時間が足りなくなり、チェックの入った問題を全て見直すことはできませんでした。
1や2の問題で見直せなかった問題もいくつか残ってしまったかと思います。
3の問題は最初に解いている段階で8割がた自信のある問題だったため、見直しにおいて回答を変えることはほとんどありませんでした。
しかしそれにも関わらず、問題を開きなおして軽く問題文を見直してチェックを外す、という作業に1問当たり20秒ほどの時間を使ってしまうことになりました。
この時間がなければ、1や2の問題をより多く見直せただろうなと思います。
3に該当するものは、試験中の不安な気持ちからチェックを付けたくなってしまいますが、
ぐっとこらえて1と2だけにチェックをすることをお勧めします。
まとめ
以上が私の勉強法と注意点になります。
この記事がこれからG検定を受験される方に何からしらの参考になる情報を提供できていれば幸いです。
読んでくださりありがとうございました。
これから
次は統計検定とE資格に挑戦し、勉強を進めていこうと考えています。
(追記)シラバス改定について
2021年7月の**G検定(2021#2)**から試験範囲が変更になりました。
試験範囲が広がっているのでご注意ください。
最新の試験範囲については公式サイトをご確認ください。