前置き
NTPサーバの構築についてまとめた備忘録です。
業務やプライベートにおけるPC使用時にクロックがどのように時刻合わせをしているのか、どのように構築しているのかまとめた備忘録です。
NTPサーバへの問い合わせはどのようにやってるの?
PCを起動した際、NTP (Network Time Protocol) サーバーから時刻を取得する設定が有効になっている場合、システムクロックはNTPサーバーに問い合わせを行います。
Q.どこに問い合わせしているの?
通常、Windowsやその他のOSはデフォルトで特定のNTPサーバーにアクセスします。例えば、WindowsのデフォルトNTPサーバーは time.windows.com です。
この設定は手動で変更することもできます。企業や組織は、内部のNTPサーバーを指定する場合もあります。
Q. NTPサーバってどこにあるの?
デフォルトのNTPサーバーの実際の場所は利用者の地域や設定によって異なります。例えば、time.windows.com はマイクロソフトの提供するNTPサーバーであり、複数の地理的ロケーションに分散されています。
NTPサーバはどうやって構築するの?
サーバの準備
NTPサーバを稼働させるサーバを用意します。
Linuxディストリビューション(例えば、UbuntuやCentOS)が一般的です。
NTPクライアントのインストール
サーバーにNTPクライアントをインストールします。
Ubuntuの場合は以下のコマンドを実行します
sudo apt-get update
sudo apt-get install ntp
NTPサーバーの設定
NTPクライアントの設定ファイル /etc/ntp.conf を編集し、NTPサーバーのアドレスを追加します。例えば下記のように設定します。
server 0.pool.ntp.org iburst
server 1.pool.ntp.org iburst
server 2.pool.ntp.org iburst
server 3.pool.ntp.org iburst
NTPサービスの起動
NTPサービスを起動し、自動起動を設定します
sudo systemctl start ntp
sudo systemctl enable ntp
NTPサーバーの動作確認
NTPサーバーが正しく動作しているか確認します。
以下のコマンドで現在のNTPサーバーの状態を確認できます
ntpq -p
以上で、NTPサーバの構築は終了です!
以下は蛇足です。
インストールしたntpのPKGはどこから取得しているの?
apt install ntp を実行すると、ntpパッケージはUbuntuのパッケージリポジトリからインストールされます。具体的には、以下の手順が行われます:
パッケージリストの更新
最初にsudo apt updateを実行して、最新のパッケージリストを取得します。このリストは、指定されたリポジトリからダウンロードされます。
パッケージのダウンロードとインストール
sudo apt install ntpコマンドを実行すると、パッケージマネージャー(apt)がリポジトリからntpパッケージをダウンロードし、システムにインストールします。
Ubuntuのデフォルトリポジトリには、多くの一般的なパッケージが含まれています。
その中にntpパッケージも含まれています。
このリポジトリは、Canonical社が管理・提供しています。
もし特定のリポジトリからパッケージをインストールしたい場合や、カスタムリポジトリを追加したい場合は、/etc/apt/sources.listファイルを編集してリポジトリを追加することも可能です。
お疲れ様でした!
以上でNTPに関する備忘録は終了です!