環境
- Windows10
- Open JDK 17.0.6
- Node.js 18.14.0
- npm 9.3.1
- Android Studio Flamingo | 2022.2.1 Patch 2
- Appium 1.22.3
- Appium-Inspector 2023.6.2
目標
Appium CUI でサーバーを起動してInspectorでエミュの画面を映しながら要素を取得したりエミュを操作するところまで。
IntellijなどのIDEで実際にコードを書いて動かすところは次のブログで。
注意
AppiumにはCUIとGUI(Desktop)がありますが、後者は既にサポートされておらずセキュリティ面で怪しいらしいのでCUIを使用します。
手順
おおまかな流れは以下の通り。
- Appium-doctorという診断ツール的なものでAppiumの実行環境を整える
- Androidエミュレータを起動する
- AppiumとAppium Inspectorを起動する
- Appium Inspectorのパラメータを設定する
- sessionを開始する
必要なものをインストール・設定する
-
Android studio をインストールする
https://developer.android.com/studio/install?hl=ja
ここに載っています。 -
npmが使えるか確認する
appiumとappium doctorをインストールするためにnpmが必要です。
またnpmを使うためにはNode.jsが必要です。
# Node.jsがインストールされているかを確認
node -v
# npmがインストールされているかを確認
npm -v
上記のコマンドでバージョンが表示されなければそれぞれをインストールしてください。
https://nodejs.org/ja/download
Node.jsをインストールしたらnpmも使えるようになってるはずです。
- JDKの確認
# JDKがインストールされているかを確認
java -version
こちらで反応しなかったらpathが通っていないので通します。
https://www.oracle.com/java/technologies/downloads/#jdk17-windows
- 環境変数を設定する
# JAVA_HOMEが設定されているか確認
set JAVA_HOME
# ANDROID_HOMEが設定されているか確認
set ANDROID_HOME
上記の2つの環境変数を設定する必要があるのでコマンドが反応しなければ設定します。
タスクバーで「環境変数」で検索して「システムの環境変数」をクリック。
ただの「環境変数」だとシステムの環境変数を編集できません。
# Appium Server をインストール
npm install -g appium
# Appium server がインストールされたかを確認
npx appium -v
# appium-doctor をインストール
npm install -g appium-doctor
# appium-doctor がインストールされたかを確認
npx appium-docter --version
appium-doctor で環境を整える
以下のコマンドを実施
appium-doctor
✔と❌がたくさん出てくると思います。
###Diagnostic for necessary dependencies starting### 以下の❌をなくします。
###Diagnostic for optional dependencies starting### 以下は任意なので無視でもOKです。
###Manual Fixes Needed. ### に修正の仕方が記載されているのでその文をChatGPTにコピペして聞くとやり方を教えてくれます。
※多分出てくる❌の対処法
android, apkanalyzer.bat could NOT be found in C:\Users\hoge\AppData\Local\Android\Sdk!
これが出た場合は Android Studio > SDK Manager > SDK Tools > Android SDK Command-line Tools (latest) をインストール、システム環境変数のPathで %ANDROID_HOME%\cmdline-tools\latest\bin と %ANDROID_HOME%\platform-tools を追加すれば✔になると思います。
また、
android could NOT be found in C:\Users\hoge\AppData\Local\Android\Sdk!
は☓のままでも出来ました(なぜか)。
- Appium server を起動する
appium
このコマンドでサーバーが起動します。
- Appium Inspector をインストールする
https://github.com/appium/appium-inspector
右の "Releases" に最新版があるのでそちらから自身の環境にあったものをインストールしてください。
私はWinなので "Appium-Inspector-windows-2023.6.2.exe" をダウンロードしてインストールしました。
エミュレータを起動する
最初にインストールしたAndroid Studio のエミュレータを起動します。
Virtual Device Manager から Create device 、任意のデバイスを選択します。
Pixelの新しいものを選んでおけば無難?知らんけど。
作成したら再生ボタン▶をクリック、立ち上がります。
Appium Inspector の設定
Appium Inspector の "Desired Capabilities" に以下のパラメータを設定します。
Name: deviceName, Value: hoge (なんでもいい)
Name: platformName, Value: Android
動かしてみる
以下の条件を達成しているかどうかを確認してください。
- Appium Server が起動している(appium コマンド)
- エミュレータが起動している
- Inspector のパラメータが正しく設定されている
Start Session をクリックして Inspector でエミュの画面が映ったら成功です。
さいごに
インストールするものや設定するものが多く複雑でしたがなんとか出来ました。
もし何か抜けていたら教えていただければ幸いです。
次回はIDEでコードを書いてエミュレータを動かしてテストするまでをやります。