言語(locale)設定
Ubuntu の default locale 設定をしておかないと、Terminal が立ち上がらなくなるなどの問題が発生します。しかしながら、default locale をインストールしたままにしておくと、LANG の変更をしたときに、意図しない状態になる可能性があるため、最低限の設定にしておきます。
最低限の設定は、/etc/default/locale に LANG のみをセットすること。LC_COLLATE は、 sort コマンドなどが LANG によって順番が変わってしまう問題を防ぐためや、高速化するために、 ユーザが意図しなくてもいいように、デフォルトで C にしておくのが無難です。
LANG=en_US.UTF-8
LC_COLLATE=C
英語キーボードの設定
単純に、キーボード設定で英語にするだけで、英語キーボードの設定はできます。デフォルトキーボードの設定は、/etc/default/keyboard です。「ctrl:nocaps」は、 Caps Lock キーを Control キーに置き換えるオプションです。
# KEYBOARD CONFIGURATION FILE
# Consult the keyboard(5) manual page.
XKBMODEL="pc105"
XKBLAYOUT="us"
XKBVARIANT=""
XKBOPTIONS="ctrl:nocaps"
BACKSPACE="guess"
コンソールの設定は上記で問題ないのですが、グラフィカル(X)環境ではそうはいきません。また、日本語変換も有効にする必要があります。Ubuntu 15.10 では、Input Method System として fcitx が使われるようになりました。ここでは「英語キーボード」「fcitx」「Mozc」を使い、日本語入力を問題なく行うための設定を行います。
まず、fcitx、Mozc 関連のパッケージをインストールします。
aptitude install fcitx fcitx-mozc
System Settings → Language Support で、Keyboard input method system を fcitx にします。その後、下記コマンドを実行します。
gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.keyboard active false
ここで一旦ログアウトし、再度ログインします。すると、fcitx で入力することになっています。メニューバーの fcitx のアイコンから Configure を選ぶと、設定ダイアログが出てくるので、「+」を押して、「Mozc」を選びます。言語設定が日本語以外の場合は、下の「Only Show Current Language」を外すと、Mozc が見えるようになります。ここで Mozc を追加しましょう。
このままだと、Mozc で入力する際は、日本語キーボード配列になってしまいます。そこで、Mozc を追加したあと、下の設定ボタンを押すと、キーボードレイアウトの変更ができます。ここで English (US) を選択すると、英語キーボード配列で入力ができます。
キーボードのオプションは xmodmap が使え、 ~/.Xmodmap ファイルをログイン時に自動読込するようになるので、レイアウトの変更等をする場合は ~/.Xmodmap を編集することで設定できます。xmodmap の解説はここではしませんので、別途マニュアル等を参照してください。
下記の設定をすることで、右altキーで入力モードの変更になります(右altを全角/半角として設定)。
remove mod1 = Alt_R
keycode 108 = Zenkaku_Hankaku