こんにちは、@tacashionです。
レトロゲームからUXを学ぶ会
先日、HCD-Net関西支部主催の
レトロゲームからUXを学ぶ会 ~第1回 ファミコン編~
に参加してきました。
会場は、素敵なイベントスペースが併設されている「さくらインターネット株式会社」さん
レトロゲーム✕UX+日本酒
発売日を待つワクワク感、プレイ時のドキドキ感・ハラハラ感、プレイ後の達成感やもう一度やりたくなる気持ち。
まさにUXに溢れていた毎日でした。きっとそこには、いまでも活かせる要素がいっぱい詰まっているに違いありません。
「名作はUXが優れているのでは?」という仮説のもと、5人のファミコン世代の登壇者の方々がレトロゲーム(今回は任天堂・ファミリーコンピューター)について熱く語るという珍しい趣旨。
そして、このイベントのさらなる特色は、登壇者の方の一人が「浅野日本酒店」のオーナーの浅野洋平氏であり、アフターパーティーでは浅野さんセレクトの日本酒が楽しめるというオマケ付き、という点。
グラディウス✕UX
人間中心設計推進機構 理事・関西支部長(元コナミ)水本 徹さんのLTでした。
ビックバイパーという戦闘機が主役のシューティングゲームである「グラディウス」それは水本さんのユーザーリサーチの原点とも言える作品だったそうです。
その理由は「ロケテスト」
当時、ゲームセンターの1㎡あたりでいくら稼げるか、というものがKPIとして設定されていたそうで、毎日ゲーセンに通ってはゲームをしているユーザーを観察し、いかに長く、多く遊んでもらえるかを考え、改善を繰り返していたそうです。
What is UX in GRADIUS
グラディウスのUXの、重要な要素を3点、挙げられていました。
それは、
-
Growth
ビックバイパーが成長する -
Fail
スピードUPしすぎて制御不能に
技の選択を誤ってレーザーからダブルショットにスペックダウン
バリアのタイミングを計算しすぎて大破 -
Retry
大破したら最初からやり直し、プレイヤーが成長できる
この3点を繰り返すことによってユーザーがビックバイパーと共に成長するというUXが実現されているとのことでした。
確かに、反復することによって以前出来なかったことができるのを実感すると、更に先にチャレンジしようという気になるかもしれませんね…!
ディープなレトロゲーム4点…
その後、会場であるさくらインターネット株式会社の他に、ヤフー株式会社、浅野日本酒店の登壇者の皆さんが、以下のソフトの熱いレトロゲームLTをされました。
- 魂斗羅
- キテレツ大百科
- ファイナルファンタジーⅢ
- 天外魔境Ⅱ
皆さんクオリティ、世界観、音楽など様々な切り口で思い入れの深いゲームを紹介されており、大変熱量の高いLTとなっていました。
それぞれ発売後約30年はたとうというものなのに、ここまで心に爪痕を残すゲームというのは確かにすごい……!
講演後はお楽しみタイム
全てのLTを聴いた後は、実際にファミコンをプレイするコーナ+日本酒タイム!
先程講演で登場したゲームはもちろん、ファミコンミニなども用意されていて、日本酒を飲みつつ、ゲームをして自然と会話も弾み…という、
しる→する→またしたい
の素晴らしいUXが体現されていたイベントでした。


おみや
最後、余った日本酒を巡ってじゃんけん大会が行われたのですが、そこで選択権2位をゲットし、高知の「酔鯨」をいただきましたw

さらに、いつも会社で利用しているアプリケーションを提供している会社の方に出会えたりと、社外イベントに参加するのも良いなと思い、このイベントそのものが、良いUXを生み出しているなと感じました。