※この記事は クラウドワークス グループ Advent Calendar 2024 シリーズ1の6日目の記事です。
はじめに
10月からクラウドワークスにjoinして早2ヶ月。社内でもちょいちょいTableauという単語が聞こえてくるのでTableauって何だっけ?を記事にします。
Tableauのミッションは"We help people see and understand data" = 「人がデータを視覚的に理解することを助ける」であり、その主な機能はデータベースやExcel、CSVなどをデータソースとしたグラフやダッシュボードの作成です。
ダッシュボードと聞くとガリガリコードを書いて画面を作るのかいと思うかもしれませんが、基本的なものであれば全てマウス操作だけ作ることができます。
基本的な操作
Tableauの操作を言葉で説明するのは困難なので、簡単なグラフを作成する様子を動画で紹介します。
動画は若干カットしていますがデータの読み込みからグラフの作成まで等倍速です。
業務で使う場合には、データベースへ接続して、体裁を整えて、作ったものをTableau Cloudへパブリッシュしてと他にやることが増えますが、他のBIツールと比較してもシンプルかつ直感的に作業できるツールです。
データ加工ができる
Tableauの主な機能はデータの可視化ですが、演算やマスタの引き当てなどを行えます。そのいくつか機能をピックアップして紹介します。
計算フィールド
Tableauの編集画面でサクッと計算項目を追加できる機能です。四則演算はもちろん、さまざまな関数が用意されています。
Prepフロー
データのクリーニングを事前に行う機能です。
データの結合や計算項目の追加をやはりマウス操作を基本として行うことができます。また、作成したフローはData Managementオプションを購入することで定期処理することも可能です。
カスタムクエリ
TableauからデータベースやDWHへ接続した場合に、クエリの結果をデータソースにできる機能です。
データベース側で分析用のViewやテーブルが用意されていることが望ましいですが、独自にデータをクエリしたい場合などに便利です。
気をつけること
ここまで、マウスで簡単に作れてデータの加工もなんでも出来ちゃうぜ!と書いてきましたが、何でもできるからこそ気をつけることがあります。
作り込みすぎない
Tableauで複雑にデータの加工を行うと、その加工が正しいのか検証が困難になり、それっぽい何かを表示するダッシュボードを量産することになります。フィルタや簡単な集計に抑え、表示する値がどのように算出されているか確認できる状態を目指しましょう。
無闇にデータを追加しない
データパイプラインはおおよそ上流から下流へ一方向に構築されます。例えば、手元のExcelデータを横から追加したり、分析用に自分専用のマスタを紐づけたりすると、その値の正しさは担保されなくなります。信頼されたデータソースを元に分析しましょう。
相談しよう
やりたいことはあるが、用意されているものでは不十分そんなこともあるでしょう。そんなとき他の人も同じことに困っていたりする可能性もあります。問題提起をしてデータマートの改善を図りましょう。
まとめ
個人的かつ短期的なタスクにおいてはTableauをガンガン使って作業を効率化することは有効ですが、KPIダッシュボードなどチームで中長期的に利用する場合は運用が必要になります。
また、TableauはExcelやPPTのようにツールでありシステムではありません。作成したダッシュボードをソースコードで管理することはできないので、誰がダッシュボードを改修できるか、閲覧制限はどうするか、棚卸しやバックアップは,,,と決めなくてはいけない運用がたくさんあります。
企業へ導入する際には、CoEを組織するなど負債を抱えにくい体制で望みたいですね♪
タイトル回収:
Tableauってなんだ → 正しく使えば超便利なBIツール