今年もこの時期が参りましたね!
今年のAdvent Calendar第1弾はサービスカタログについて記述して行きます。
サービスカタログ用に作成したWF(ワークフロー)を動かすために必要な設定
個人インスタンスにDemoデータを入れて使用していると気づかないこと、及びITSMの研修では習った記憶がない設定について記載いたします。
WFが動く仕組み
まずはDemoデータを見ていきましょう。
Samsung Galaxy S7のカタログアイテムを見ていきましょう。
カタログアイテムの詳細の設定については割愛しますが、Workflow:「Service Catalog Item Request」が設定されています。
なので、Demoデータが入っていない環境に自作のサービスカタログを作りたい場合は、以下を定義すればいいように見えます。
- カタログアイテム
- カタログアイテムで使用するWF
ただし、実際にはこれを定義しただけでは、カタログアイテムで申請を上げてもワークフローが動きません。
Demoデータにカタログで注文したときにまず動くFlowが存在する。
実は、Demoデータにはカタログの注文ボタンを押すと動くflowがDemoデータに存在しているのです!!
サービスカタログをデバッグすると、以下のFlowが動いていることに気づきます。
- Service Catalog Request
ただし、このFlowはDemoデータであり、Demoデータを入れていないPJ用などのインスタンスには存在しません。flowを自作する必要があります。
「Service Catalog Request」で行っている処理は処理内容はシンプルで、
- 注文金額が1$以下の場合:無条件で要求レコードを承認
- 注文金額が1$よりも高い場合:承認者を設定し、承認者の承認・却下を受けて要求レコードを更新する。
⇒つまり、要求レコードのステータスを更新する何かしらの処理が必要になります。
サービスカタログで自作のWFを動かすためには・・・
上記をまとめると自作のサービスカタログを作りたい場合は、最低限以下3つを定義する必要があります。
1.カタログアイテム
2.カタログアイテムにおいて要求レコードを承認させるための処理(Flowやビジネスルールなど)
3.カタログアイテムにおいて実際に行いたい処理
2の処理を見落としがちなので、十分に注意しましょう!