1. 概要
データ加工力とtableau力強化のためにフリーのデータセットを用いてダッシュボードを作ってみました。
今回は「今夜見る映画を探せるダッシュボード」というテーマつくってみました。
サブミッションとして計算フィールドを手動で作成しない(データ分割等自動で生成される計算フィールドはOK)という縛りも設けています。
データソースはMovieLensから取得できる「MovieLens 1M Dataset」を使用しています。
ユーザーの映画評価データを提供するデータセットで、映画のタイトル、ジャンル、ユーザーの評価などが含まれています。ダウンロードしたデータそのままでは少し扱いにくいので今回は日本語化やマスタデータとのマッピング処理を行ったうえで利用しています。
できたダッシュボードはこちら
https://public.tableau.com/app/profile/ryotaro.nunokawa/viz/_17361543883450/sheet0#1
2. 工夫したポイント
2.1:パラメータアクションを動的なタイトル変更
画面上部のグラフで特定の年齢層やジャンル、セルを選択すると、左下のグラフのタイトルがその条件に合わせたもの更新されるようパラメータアクションを用いて設定しています。
左下のグラフのタイトルにパラメータを埋め込んでおり、パラメータアクションによってこの数値が切り替わることで動的に変更することができるという仕組みです
2.2:書式設定を活用して凡例をなくす
色を使ったカテゴライズをしたり、複数メジャーを扱った場合、基本的には凡例が必要となります。
ですが今回はあえて凡例を作らずに「ダッシュボードタイトルの中にグラフ内で扱っている値がなんであるかを示すとともに文字の色を変えグラフとリンクさせる」ことで凡例がなくても直感的に内容がわかるようなレイアウトにしてみました。
※カテゴライズの量が多くなってきたりするとこの手法はあまり使えないと思うので注意
(例)映画公開数の文字とグラフの色を黄色にすることで情報をリンクさせる
2.3:URLアクションを活用して情報にリーチしやすくする
2.1の内容に関連しますがURLアクションで指定するURLにはアクション対象となるグラフ内の情報を埋め込むことができます。今回は映画タイトルを埋め込むことでクリックするとその映画をgoogle検索できるようにしています。
2.4:メジャー集計値を条件に従って分類
「評価(=人気)が高い 年齢×ジャンルから探してみる?」では平均評価が3.9点以上のものについて青くハイライトされるようになっています。
これについては様々な実現方法があるかと思いますが今回は、メジャー(評価の平均値)で色分けを行いカスタム分化と「詳細」オプションを駆使して実現しています。
グラフ形式でハイライト表を選択したのちマーク欄の「色」>「色の編集」と選択すると画像のような画面が出てきます。ここで画像のように設定を行うことで先ほどの平均評価が3.9点以上のものについて青くハイライトするという要件を実現しています。
そのほかパディングを調整することでフィルタ欄がどのグラフに関係しているのかを分かりやすくするといった細かな工夫はしていますが今回はここまでにしておきます。
続きはまたの機会に