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約1ヵ月でE資格に合格したので勉強内容まとめ 2024#1

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はじめに

2024/2/16-2024/2/18に行われたDeep Learning for ENGINEER (E資格)に合格しました。試験のおよそ1ヵ月前に認定プログラムへの申し込みを行ってから比較的短時間で合格できたので勉強内容などをまとめておきます。

どちらかというと「既にある程度スキルがあるけど資格が必要になった。でも試験本番まで時間がない」という人向けの内容になっています。「E資格受験を通してスキルを身に着けたい」という人にはあまり参考にならないかもしれません。

かかった費用

E資格を受験するにはアホみたいにお金がかかります。今回のE資格受験用にかかった費用は合計99,550円でした。これでも比較的安く収まった部類なのではないかと思います。内訳は以下の通りです。

項目 費用 (税込み)
JDLA認定プログラム (株式会社 Present Square) 60,500円
E資格受験料 33,000円
E資格問題集 (通称黒本) 6,050円
合計 99,550円

E資格の勉強には黒本以外にも過去に購入した本を使ったので、それを新しく購入する場合はもう少し金額は高くなります。

スケジュール

E資格受験までのスケジュールはざっくりこんな感じです。

schedule.PNG

それぞれの内容について記載していきます。

株式会社 Present SquareのE資格講座

E資格は「JDLA認定プログラム」を修了することで受験可能にります。なのでまず最初に講座を修了してE資格の受験資格を得る必要があります。ちなみに受験資格は2年間有効です。認定プログラムを提供している企業はいくつかありますが、私は株式会社 Present Squareの講座を受講しました。

この講座を選んだ理由

  • 比較的料金が安め
  • キャンペーン期間中で料金が1万円割引されていた
  • G検定を持っていると1万円割引
  • 短期間で修了できそうだった

試験日の1ヵ月ちょっと前に急にやる気になって受験を決めたので講座を吟味する時間はあまり無かったです。とにかく安くて早そうを基準に選びましたが、手っ取り早く受験資格を得るという目的は問題なく達成できました。やはり講座の選択には金額が重要なポイントになると思いますが助成金制度を活用するのも(時間があれば)検討した方が良いと思います。

E資格講座の内容

講座は講義(e-learning)、修了試験、修了課題から構成されています。

講義 (e-learning)

講義は基礎的な内容からE資格の範囲が網羅されていて分かりやすく、講義資料はしっかり勉強しました。データ分析に関わる仕事をしていますが、実務で扱う範囲には限りがあるので、前提知識はあっても講義は一通り聴講するのが良いと思います (講義を聴くこと自体は修了要件には入っていなかったと思います)。私は1.5倍速 or 2倍速ですべての講義を聴きました。

修了試験

講座の終了要件の1つが修了試験です。E資格の本番のような形式の試験で、講座を修了するには所定の点数を取る必要があります。試験は何回でも受けることが出来ました。

修了課題

修了要件の2つ目が、系列予測、画像分類などの課題に対して所定の精度を超えるモデルを構築することです。修了試験と同様にモデルの提出は何回でも行えました。モデルの学習や推論に用いたコードも提出する必要があります。

注意事項

修了要件を満たした後は修了申請を行い、認定されれば晴れてE資格の受験資格を得ることが出来ます。ここでの注意点は講座の終了申請をE資格受験日よりもかなり前に行う必要がある点です。Present Squareの講座では申し込み時に受験日の約20日前までに修了申請を行う必要がある旨がアナウンスされいて実際の締め切りは1/28でした。締め切りは講座によって異なると思いますが、間に合わないとE資格を受けることが出来ないのでギリギリで講座を受けようとする場合は修了申請の期日に間に合うかの確認が必要です。

E資格講座の感想

講座の質としては良いところとそうでないところがあったかな、という感想です。修了試験では何かの問題を切り抜いたのか回答するための前提条件が問題文に記載されていなかったり、修了課題では時系列モデルの課題なのに時系列モデルでない簡単なモデルで合格できてしまったり(逆にそれが狙いか?)、あまり質が高い感じではなかったです。講義資料は良くまとまっていてE資格の勉強にはかなり役立ちました。

講座終了後の勉強

講座を修了した後は復習や書籍で勉強を行いました。実際にはここからが勉強の本番みたいなところがあります。読んだ本などを以下にまとめておきます。

認定プログラムの復習&例題

講座の講義資料の復習を行いました。また、講座を受講するとJDLAの公式例題を見ることが出来ます。本番でも似たような問題が出るのでよく確認しておきましょう。

黒本

定番の黒本です。現時点では最新のシラバスの内容が網羅されているわけではないみたいですが、いずれにしろ黒本に出てくる内容の理解はE資格に必要なので読んでおいて損はないです。最新版を買いましょう。

「ゼロから作る」シリーズ

こちらも定番の「ゼロから作る」シリーズです。私は家に落ちていたDeep Learning基礎編自然言語編を復習しました。実装コードの問題はこの本と似たような内容が出るようなのでこれもやっておいて損はないです。実務でDeep Learningを扱うときはPytorchやTensorFlowを使っていて、実装コードの細かいところをすぐに答えられる状態ではなかったので読んでおいてよかったと思いました。

はじめてのパターン認識 ディープラーニング編

個人的におすすめの本が「はじめてのパターン認識 ディープラーニング編」です。これもたまたま家に落ちていたのですが、この本に記載されている内容とE資格で問われる内容の一致度はかなり高いと感じました。私は最終的にはこの本をメインに勉強していました。レベル的には黒本やゼロから作るシリーズよりも難しく、内容は理論寄りです。この本がすらすら読めるならE資格は余裕で受かると思います。

試験当日

試験本番は120分で100問程度の問題が出題されます。G検定とは異なり、試験会場の慣れない環境で受験するので注意が必要です。試験を受けてみて感じた注意点や認識しておいた方が良いと思ったことを以下に記載しておきます。

  • テストセンターのWEBサイトからCBTの体験が出来るので初めての場合は一度やってみると良いかもしれません。
  • 計算用紙としてラミネート加工されたA4サイズの紙が1枚と水性ペンが渡されます。使用感が普段とは異なるのでリズムを崩されないようにしましょう。書くスペースが無くなったら新しい紙と交換してもらえるので、減ってきたら早めに交換してもらいましょう。結構使うので私は6, 7回は交換してもらいました。
  • 画面上で電卓を使えます。普通の電卓ですが、Windows付属の電卓よりも使用感は良くないと感じたので覚悟しておきましょう。

合格発表

3週間後に試験結果のメールが届きます。試験の日程は3日間ありますが、今回は試験初日の3週間後に結果の通知メールが来ました。以下は今回の私の試験結果ですが、こんな感じのメールが届きます。合格点は公表されてませんが6割とか7割が合格ラインと言われているみたいです。

Screenshot_20240310-180248_trimed.png

感想

ある程度前提知識があれば1ヵ月程度の比較的短期間でE資格は合格可能だと思われます。具体的にどれくらいの前提知識かと言われると答えるのはちょっと難しいですが・・・。

E資格は講座の受講費用はともかく、試験の受験料も33,000円とバカみたいに高額なので出来るだけ一発で合格したいです。それを考えると1ヵ月ではスケジュールに余裕がなかったので、準備期間はきちんと確保することをお勧めします。とはいえ試験が年2回しかないので受けようと思った時には試験日が近かったというケースもあると思いますが、そのときはこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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