はじめに
Workbot for Slackに対して、定義されたコマンド以外のメッセージを送信すると、存在しないコマンドが送信されたとして、通常は以下のような結果が返されます。
コマンドを入力すれば様々な処理をWorkatoに実行させることは可能ですが、コマンドを入力するのではなく、任意のキーワード(文字列)を扱いたいというケースもあるかと思います。
例えば、Workbotで生成AIと対話するチャットボットを作成したい場合は、Workbotのコマンドではなく、自然言語で入力して処理させたいと思うでしょう。
このような場合は、以下の手順でレシピを作成することで、Workbotコマンド以外のメッセージも受け付けられるようになります。
レシピ
以下のレシピは、Workbotは DM(Workbotアプリ) へ送信されたメッセージ、あるいは @workbot
メンションされたメッセージをトリガーで取得し、そのメッセージをSlackへ返す単純なレシピです。
手順
Step1 Workbot for Slackコネクターを追加し、トリガーを設定します。
New event
トリガーを指定し、 Message(message)
イベントを選択します。
Step2 トリガーで発生したメッセージに対する処理を定義します。
以下では、直前にSlack上で入力されたメッセージをSlackへ返します。
実行結果
DM(Workbotアプリ) にメッセージが送信されるか、あるいは @workbot
へメッセージをメンションすると、次のように結果が返されます。
制限事項
このレシピを運用すると、トリガーあるいはアクションで条件指定をしない限り、Workbotは DM(Workbotアプリ) へ送信されたメッセージ、あるいは @workbot
メンションされたメッセージすべてに無条件で反応するようになります。
このため、適宜Trigger conditionを設定し、特定の条件に一致するメッセージのみに反応するようにしていただくことをおすすめします。
また、このレシピを運用することで、これまで存在しないコマンドが入力された際に出力された次のメッセージ(Huh... didn’t quite get that. Which app can I help you with?)が出力されなくなります。必要ない方もいらっしゃるかもしれませんが、制限事項としてあわせてご認識ください。
その他、Workbotの一部機能に制限が生じる(トラブルが発生する)ことも可能性として考えられますので、この手順を運用される際は、綿密にテストを行ったうえで運用を開始されることをお勧めします。