はじめに

社員データや顧客データWorkatoで扱う際、誕生日や勤続年数、サービス継続年数、法人の事業年数など、何らかの経過年数などを取得したい場合があるかと思います。

年数の計算は閏年を考慮しなければならず、閏年とそうでない年では日数が異なるため、単純に時間や日数をもとに計算を行うことはできません。

Workatoにおいて年数の計算方法は様々ありますが、Pythonコネクタを利用すると、コードを書く必要はあるものの、シンプルに年数計算のための処理を用意することができます。また、Recipe Functionとして作成して共通処理化（モジュール化）することで、様々なレシピで共通して活用する（再利用性を高める）ことができます。

今回は、再利用性の観点から、Recipe Functionで年数計算処理の実装を進めていきます。

レシピ

Step1（トリガー）

Parameter schemaに date_from date_to をdate型で追加
Result schemaに year を integer型で追加

Step2

Pythonコネクタを追加し、次の通り設定します。

Name

任意の値を入力します。

Input fields

date_from date_to をString型で追加します。
Step1のParameter schemaのデータピル（date_from date_to）を、対応するフィールドへ追加します。
各フィールドを formulaモードに切り替え、それぞれのデータピルの後ろに .strftime("%Y-%m-%d") を追加します。

Output fields

year を Integer型で追加します。

Code

from datetime import datetime

def main(input):
    date_format = '%Y-%m-%d'

    date1 = datetime.strptime(input['date_from'], date_format)
    date2 = datetime.strptime(input['date_to'], date_format)
    
    years_difference = date2.year - date1.year
    
    if (date2.month, date2.day) < (date1.month, date1.day):
        years_difference -= 1
    
    return {'year': years_difference}

Step 3

yearフィールドに、Step2のyear データピルを追加します。

実行結果

Test recipe で次の条件を設定してレシピをテスト実行すると、指定された日付間の年数が結果として返されます。