はじめに
Slack上でちょっとしたフォームや自動化を行う手段として、Slackワークフロー(ワークフロービルダー)は非常に有効で手軽な方法です。ワークスペースに対する制限が行われていない限り、ワークスペースに所属するSlackユーザーであれば誰でも利用することが可能です。
また、ちょっとした工夫でSlackワークフローからWorkatoへ処理をパスし、Workatoで後続の処理を進めることも可能です。Workatoと連携することで、Slackワークフローを起点により高度な自動化を実現することが可能です。
例えば、SlackワークフローのフォームとWorkatoを連携する、あるいはSlackリストの更新をトリガーにWorkatoと連携することで、Slackワークフローの活用の幅はより広がることが期待できるでしょう。
SlackワークフローとWorkato間の連携を実現する簡単な方法
Slackワークフローには残念ながらWorkatoに対応するステップ(Workatoにおけるコネクタ、アクションに相当)は存在しません。
このため、SlackワークフローとWorkatoの両方に対応しているアプリを中間に置き、そのアプリ上のストレージをトランザクションデータの中間テーブルのように利用します。
例えば、GoogleスプレッドシートやMicrosoft Excelなどのスプレッドシートを中間テーブルのように利用することが可能です。また、GoogleスプレッドシートはGoogle Workspaceの契約に含まれ、ExcelはMicrosoft365の契約に含まれていますので、他のツールと比較してすぐに始められるメリットもありますのでお勧めです。
手順
Googleスプレッドシートの設定
中間テーブルとして利用するスプレッドシートを用意します。
Slackの設定
次のようなワークフローを作成します。このワークフローでは、Slackのフォームに入力された内容をGoogleスプレッドシートへ追記します。
Workatoの設定
次のようなGoogleスプレッドシートの行追加をトリガーとするレシピを作成します。
アクションでは、Slackワークフローから連携された値をもとに、データベースに値を連携する、業務アプリに値を連携するなど、様々な処理を実装することが可能です。