本記事は、Lancers(ランサーズ) Advent Calendar 2024 の4日目の記事です。
はじめに
こんにちは!
ランサーズでデザイナーをしている保坂です。
業務では主にWEBサイトやアプリのUIUX改善を担当しており、趣味でBlenderを勉強しています。
少し前にランサーズの公式キャラクター「ランサーズくん」を3D化する機会があり、その経緯やプロセスについて振り返りたいと思います。
きっかけは社内コンペ
ランサーズでは2015年から毎年、ランサーズのサービス内で活躍するフリーランスの方を表彰する祭典「Lancer of the Year(以下、LOY)」を開催しています。
LOYでは、キービジュアルを含めたクリエイティブ全般を社内で制作しており、社内デザイナーが新たなデザインの表現に挑戦するための場としても機能しています。
メインとなるキービジュアルは社内コンペで決まり、社内コンペで決まったを案をベースにイベント全体のクリエイティブを制作していく流れとなっています。
2024年の第10回目となるLOYは「First Day for 10X」をテーマとして、メインのゲストであるフリーランスの方達が「今の自分より少しアップデートできたと感じる」「なにか行動したいと思える」をコンセプトに設定しています。
その時に社内コンペで提案したのが「3Dランサーズくん」でした。
なぜ3Dなの?
2024年LOYのコンセプトの一つに「今の自分より少しアップデートできたと感じる」とあるのですが、参加したユーザーはもちろん、運営する我々自身もアップデートできたら面白いかも…と。
そこで、ランサーズを象徴するものを考えた際に「ランサーズくん」を思い浮かべました。
「ランサーズくん」について調べたところ、これまでLINEスタンプや映像などでも2Dで扱うことが多く、3Dで扱う機会は少ないようでした。
「ランサーズくん」が2Dから3Dに進化したらそれこそアップデートかもと、「3Dランサーズくん」をメインとして扱うことに決めました。
キービジュアルを作ろう
まずはコンセプトを元にキービジュアルを考えていくのですが、中々絞りきれずA案とB案の2つを用意することにしました。
自分の技術レベル的に何も考えずに制作に入ると工数が嵩んでしまう恐れがあったので、レイアウトのラフを用意したり、モデリングの参考になる動画を探したりと、普段よりも工数管理を意識しました。
ちなみにモデリングの際は以下の動画を参考にしました。 顔などの複雑なパーツは、さらに様々な動画や記事を漁って制作しています。
モデリング時に気をつけたのでは、デフォルメされた「ランサーズくん」をどこまでリアルにするかです。
例えば、参考にしたLINEスタンプのように顔の目に当たる部分が正面と側面では見え方が異なります。
それをどうしたら可愛さを担保したまま違和感なくリアルにできるか、モデリングの中で検証していきました。
なんとか「ランサーズくん」を3Dにすることができました。
懸念していた顔部分もLINEスタンプのイメージに近づけたのではないでしょうか。
顔と体を制作したら、次は装飾物を制作します。
こちらも色々な動画や記事を参考にしながら用意していきます。
そして、案ごとのレイアウトに沿って「ランサーズくん」と装飾物を組み合わせて完成!
最後に
残念ながら社内コンペではキービジジュアルには選ばれませんでしたが、その後はありがたいことにオンラインMTGの壁紙やスライドデザインなどに利用していただいています。
この社内コンペは、自分にとって3Dという新しい表現領域へのチャレンジと、拙いながらも自分が納得するクオリティまで持っていく難しさを思い出す良い機会でした。
これからも世の中に素敵なクリエイティブを送り出せるよう精進していきたいです。
そんなLancersでは挑戦的な取り組みにも力を貸していただける、新しいメンバーを募集中です!