#はじめに
aloha!
人類とウイルスとの戦いの中、2020年も師走となり、すっかり東京の気温も下がってきました。
以前の記事では、「Hey Siriで 自宅のテレビ 操作する」というタイトルで、iOS13によるテレビの操作をご紹介しました。それから数ヶ月、iOS14になり、ショートカットアプリは、「オートメーション」機能によってより便利になりました。その記事でご紹介した「家電手帳」アプリも進化を遂げ、Apple Watchから音声操作ができるようになっています。
スマートリモコンなどのハードウェアを購入せずに、いつものApple Watchから「Hey Siri〜」で自宅のテレビを操作することができるようになりました。
今回は、音声操作ではなく、オートメーションを試してみたいと思います。
#きかっけ
時節柄、毎晩、子どもを寝る前に、部屋を温めることが日課となっています。
うちでは「Dyson Pure Hot + Cool」というファンヒーターをつかっており、これをリモコンでオンにして、暖房モードに変更、首振りをオン、ナイトモードに設定ということをおこないます。
毎日、同じ時間に同じ操作をするために、部屋を移動して、リモコン操作するというルーティーン、なんとか自動化したいものです。
#解決策
そこで、iOS14の「ショートカット」アプリと「家電手帳」アプリの2つのアプリを使って、オートメーション機能を使ってみることにしました。これがうまくいけば、自動的に子ども部屋が暖かくなります。
・WiFiルーター等とホームネットワーク(有線LAN、Wi-Fi)
・ネットワーク接続したDyson Pure Hot + Cool (ファンヒーター)
・iPad(iOS14.3)・・・iPhoneでもオッケーです
・「ショートカット」アプリ(https://apps.apple.com/jp/app/id915249334)
・「家電手帳」アプリ(https://inetcore.com/kadentecho/)
※家電手帳アプリiOS版2.0.19で動作確認しました。
#準備の手順
1、iPadとDyson Pure Hot + Coolが同じネットワークに接続していることを確認します。(ネットワークに詳しい方は、デフォルトゲートウェイが同じかどうかなど疎通確認してください)
2、「家電手帳」アプリを起動し、WiFi登録を行い、リモートで操作したいDyson Pure Hot + Coolを登録します。名前はなんでもいいのですが、「ダイソン」にしました。
3、リモコンタブを開き、Pure Hot + Coolのリモコンを表示します。リモコン機能で使った機能が、「ショートカット」アプリ側で操作できるようになります。
4、「停止中」ボタンをタップして、Dyson Pure Hot + Coolをオンにします。
5、「温風」ボタンをタップして、送風から温風に切り替えます。
6、「首振り」ボタンをタップして、スイングさせます。
7、「ナイトモード」ボタンをタップして、ナイトモードに設定します。
8、「運転中」ボタンをタップして、停止します。
#設定の手順
1、「ショートカット」アプリを起動し、オートメーションタブに切り替えます。「個人用オートメーションを作成」ボタンをタップします。
2、起動する条件を設定します。今回は、子どもが寝る前に自動化したいので、時刻を指定します。
3、時刻に「20:00」を設定し、次へボタンをタップします。
4、「アクションを追加」ボタンをタップします。
5、まず、「ダイソンの電源を入れる」をタップします。実行時に表示はオフにします。(以下、同様にオフです)
6、2つ目のアクションを指定するため、「+」ボタンをタップします。
7、次に、「ダイソンの暖房にする」をタップし、さらに「ダイソンの首振りする」、「ダイソンのナイトモードにする」を選択します。
8、「次へ」ボタンをタップします。
9、「実行の前に尋ねる」をオフにします。確認のダイアログがでたら、「尋ねない」をタップします。
10、「完了」ボタンをタップするとオートメーションの設定が完了です。
11、次のような画面になれば、オッケーです。
#動作確認
1、指定した時間(毎日20:00)になると自動的にiPadからWi-Fi経由でDyson Pure Hot + Coolに指示が送信されます。
2、Dyson Pure Hot + Coolがオンになり、温風になり、首振りが行われ、ナイトモードに切り替わります。
これで、iOS14のホームオートメーションとDysonで部屋が暖かくなりました。ちょっとした家事の時短です。
ちょっとした空き時間を創出できるので、家族との団欒や趣味の時間、休憩として活用してみてはいかがでしょうか。
#ご注意
今回の、オートメーションは、毎日20:00に自動的に動いてしまいますので、外出時などは事前にオートメーションをオフにしておくことをお勧めします。
私の場合、iPadは常に自宅に置いてあるためオートメーションで使いましたが、iPhoneでも同様にできると思います。
#おわり
Appleでは、ホームアプリを提供していて、Home Kitに対応している機器であれば、スマートホームが実現できるようになっています。残念ながら日本では、対応機器がとても限られています。
そこで、日本の事情に特化した「家電手帳」アプリなどを使うことで、テレビやDyson、ECHONET Lite対応エアコンや照明器具などを対象に、類似のことができるようになります。市販のスマート家電機器を使って、いろいろオートメーションができるようになってきました。この記事では、Dysonだけを連続して動作するように自動化しましたが、テレビや照明器具、エアコンと組み合わせて使ったりもできます。もちろん別々のメーカーでも組み合わせができます。
日本の家庭内には、すでに20種類以上のスマート家電(ネットワークに接続した家電や住設機器)が使われているそうです。2021年はさらに操作できる機器が増えてるといいなと思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
mahalo!