はじめに
aloha !
夏休みにフィルムカメラを使って、写真を撮影してきました。
今から40年前の1980年に誕生した「ニコンF3」。レンズは、AI Nikkor 50mm f/1.4Sです。
ISO400、36枚撮りを2本使いました。ピント合わせも、絞りも、シャッタースピードも自分で決めます。
せっかくなので、プリントはせず、近所の写真屋さんでFUJICOLOR CDとしてデジタル化してもらいました。このデジタル化、すごく便利なのですが、一つ困ることが・・・。
ペインポイント
フィルムカメラで撮影した写真をデジタル化してもらった場合、JPEGファイルに記録されている撮影日が、フィルムカメラで撮影した日時ではなく、当然、ラボでデジタル化した日時になります。
これでは、Amazon Prime Photoなど写真管理のクラウドサービスなどにアップロードした際に、順番がバラバラになってしまいます。撮影日を含めて印刷する場合も困ります。
そこで今回は、撮影日を一括で変更してみます。
準備物
・FUJICOLOR CD
・CD-ROMドライブ
・MacBook Airなど
方針
まずはじめに、FUJICOLOR CDをCD-ROMドライブ経由でMacBook Airなどのパソコンにファイルをコピーします。私は、CDのルートにある「PICTURE」フォルダをデスクトップへコピーしました。
このコピーを使って、撮影日時を一括変換します。JPEGファイルには、Exif(Exchangeable image file format)という撮影情報が記録された領域があります。ここを書き換えます。
手順
1、ターミナルを起動します。
2、PICTUREディレクトリへ移動します。
% cd ~/Desktop/PICTURE
3、Exifを編集するコマンドラインツールをインストールします。
(brewコマンドが使えない場合は、事前にhomebrewをセットアップしてください。)
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
でhomebrewが入ります。
% brew install exiftool
4、exiftoolの動作確認をしましょう。
% exiftool FH000001.JPG
ExifTool Version Number : 12.00
File Name : FH000001.JPG
Directory : .
File Size : 592 kB
File Modification Date/Time : 2020:09:02 21:56:59+09:00
File Access Date/Time : 2020:09:02 21:58:26+09:00
File Inode Change Date/Time : 2020:09:02 22:15:57+09:00
File Permissions : rwxr-xr-x
File Type : JPEG
File Type Extension : jpg
MIME Type : image/jpeg
Exif Byte Order : Little-endian (Intel, II)
Make : FUJI PHOTO FILM CO., LTD.
Camera Model Name : SP-3000
Orientation : Horizontal (normal)
X Resolution : 72
Y Resolution : 72
Resolution Unit : inches
Software : FDi V4.5 / FRONTIER355/375-1.8-0J-016
Modify Date : 2020:08:31 20:00:00
Y Cb Cr Positioning : Centered
Exif Version : 0210
Date/Time Original : 2020:08:31 20:00:00
Create Date : 2020:08:31 20:00:00
Components Configuration : Y, Cb, Cr, -
Spatial Frequency Response : 737100
Noise : 1
Version : 0130
Order Number : 999999
Frame Number : 1
Flashpix Version : 0100
Color Space : sRGB
Exif Image Width : 1840
Exif Image Height : 1232
Interoperability Index : R98 - DCF basic file (sRGB)
Interoperability Version : 0100
File Source : Digital Camera
Scene Type : Directly photographed
Compression : JPEG (old-style)
Thumbnail Offset : 748
Thumbnail Length : 8986
Image Width : 1840
Image Height : 1232
Encoding Process : Baseline DCT, Huffman coding
Bits Per Sample : 8
Color Components : 3
Y Cb Cr Sub Sampling : YCbCr4:2:0 (2 2)
Image Size : 1840x1232
Megapixels : 2.3
Thumbnail Image : (Binary data 8986 bytes, use -b option to extract)
このように読み取ることができます。
5、今回は、フィルム36枚撮りが2本分あるため、このようなファイルが70ありました。
そこで、一括変換してみます。例えば、撮影日を2020年8月27日とする場合は、次のように指定します。
時間は任意に指定してください。(この場合は、日本時間(JST=GMT+09:00)20時にしてあります。)
全てのファイルを一括変換するために「*」を指定しています。
% exiftool -AllDates="2020:08:27 20:00:00+09:00" *
6、結果を確認してみましょう。
先ほどのコマンドでみてみると
% exiftool FH000001.JPG
〜抜粋〜
Modify Date : 2020:08:27 20:00:00
Date/Time Original : 2020:08:27 20:00:00
Create Date : 2020:08:27 20:00:00
と書き換えられたことがわかります。
まとめ
このようにコマンドラインツールを使うことで、JEPGファイルのExif情報を一括で変更することができました。写真管理クラウドへアップロードしても正常に並びます。
たまには、フィルムの写真も味があっていいですよ。
mahalo !