#はじめに
AWSにはトレーニングの一環として[AWS Cloud Practitioner Essentials (Second Edition)][link-1]というコンテンツが用意されています。
[link-1]:https://www.aws.training/Details/Curriculum?id=34408
レベル感は「基礎レベルのコース」であるため、AWSのプラクティショナーを目指して勉強を始めた方向けくらいだと思います。
実際にこちらを一通り視聴し、学習した結果の所感を書いてみようと思います。
行ったコンテンツ
- M0-コースの紹介
- M1-AWSクラウドの紹介
- M2-AWSの主要なサービス
- M3-AWSの統合サービス
- M4-AWSのアーキテクチャ
- M5-AWSのセキュリティ
- M6-料金とサポート
- M7-コースのまとめ
- コースの最後の知識の確認
前提条件
- AmazonアカウントまたはAPNパートナーセントラルアカウントを所持していること。
注意事項
-
以下の知識があること(推奨)
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IT技術の一般知識
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ITビジネスの一般知識
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所要時間
- 6時間
**6時間と言っていますが、まじめに受けるともっとかかります。**詳しくは後述します。
- 6時間
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実施形式
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デジタルトレーニング
画面に映し出されたスライドを見ながら解説を聞く。 -
受講料
-
無料
受講する上での問題点
-
英語での解説
(Japanese)と書いてあるものの、解説は英語で行われます。
幸いにも字幕があり、パワーポイントも日本語ですが、英語の聞き取りができる方でないと字幕を常に目で追いかけて受講することとなります。 -
解説スピード
進むスピードが結構速いです。
パワーポイントを見ながら、字幕も見て、メモをとるということをする必要があるため、適宜動画を止めて考えをまとめる時間が必要だと感じました。
そのため、上記の6時間に収まりきらなかったです。
各モジュールについて
M0-コースの紹介(2分)
このコースでどういったものを学ぶのかの解説がされます。
特筆するようなことはないので飛ばしてもいいと思います。
M1-AWSクラウドの紹介(20分)
クラウドの概念的な話です。クラウドを利用することによりどういった利点があるのかという話を聞いた後、AWSの3つのインタフェース
- AWSマネジメントコンソール
- コマンドラインインターフェイス(CLI)
- ソフトウェア開発キット
の使い方について学びます。
それぞれGUI,CUI,SDKとなっています。
基本的にはGUIのマネージドコンソールは簡単にクリックだけでリソースを立ち上げたりできることが特徴です。
CLIはコマンドが使え、慣れてきたらこちらのほうをメインにすることが多いのかなと思います。
M2-AWSの主要なサービス(45分)
-
EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)
汎用型の仮想サーバのリソース -
EBS(Amazon Elastic Block Store)
EC2インスタンスに接続できるブロックレベルのストレージ -
S3(Amazon Simple Storage Service)
AWSの高い耐久力と拡張性があるオンラインストレージ -
VPC(Amazon Virtual Private Cloud)
リージョン内にAZをまたがって作成できるプライベートなネットワーク
といった基本的なAWSのサービスについての説明を受けます。
触り位までAWSを学習した方は知っているような内容でした。
ユースケースの説明があったのがよかったです。
M3-AWSの統合サービス(100分)
- Application Load Balancer
- Auto Scaling
- Amazon Route53
- Amazon Relational Database Service(RDS)
- AWS Lambda
- AWS Elastic Beanstalk
- Amazon Simple Notification Service(SNS)
- Amazon CloudWatch
- Amazon CloudFront
- AWS CloudFormation
総合サービスとして以上のサービスそれぞれの概要を学びます。
AWS Elastic Beanstalkなどは初めてみたサービスで使い勝手がよさそうでいいなと思えました。
全体を通して知りたいなと思ったような内容はしっかりと解説されており、使えるサービスの選択肢が個人的に多くなったなと受講して感じました。
M4-AWSのアーキテクチャ(30分)
AWSクラウドへのデプロイや移行の際のアーキテクチャ上の検討事項についての解説を受けます。
Well Architected フレームワークの5つの柱
- セキュリティ
- 信頼性
- パフォーマンス効率
- コスト最適化
- 運用上の優位性
を中心とした解説になります。
また、オンプレとの「耐障害性・高可用性」の比較もされていました。
オンプレとの比較をされていたので、移行する際にどういった利点があるのかがわかりやすくまとめられていました。
M5-AWSのセキュリティ(50分)
AWSのセキュリティにおける考え方を学びます。
まず、責任共有モデルと呼ばれるAWS上でシステムを動かしていく中で考えなければならない責任問題について学びます。
その後
-
Amazon Inspector(システムの評価)
-
AWS Shield(DDoS攻撃に対する対策)
を学びます。
具体的にAWSでシステム動かすうえで責任がどこに生じるかなどを知りたい方はこちらのコンテンツを参照するといいかと思います。
M6-料金とサポート(30分)
AWSの料金体系について学びます。
基本は従量課金制で使った分だけの支払いとなるのですが、リソースごとに「使った」とカウントされるものが異なります。
そのため、それぞれのリソースでどういう形で請求されるのかを調べる必要があるのですが、本コンテンツではリソースごとに解説されています。
- EC2
- ELB
- モニタリング
- Amazon Cloud Watch
- Auto Scaling
- Elastic IP アドレス
- ソフトウェア
- S3
- Amazon EBS
- Amazon RDS
- AWS サポート
M7-コースのまとめ(1分)
M0-コース紹介と同じような感じです。受ける必要性は感じません。
コースの最後の知識の確認
コース全体を通しての知識確認です。
プラクティショナーに出てくるような問題が出題され、解いていく感じです。
まとめ
全体を通してプラクティショナー出題範囲が大まかにカバーされていると感じました。
また、プラクティショナー取得予定がない方もセキュリティ面や基本的なサービスなどAWSを扱ううえで参考にできる部分はあるのかなと思います。
しかし、言語が英語であることを考えると日本語でプラクティショナー対策ができるイベントはほかにもあると思うので、そちらを先に受講していただき、知識定着や深めるといった意味で閲覧されるのがいいと思います。