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2回目の合格で見えた!AWS SAP試験の“本質”と合格への最短ルート (AWS Certified Solutions Architect - Professional)

Last updated at Posted at 2025-07-13

概要

AWS Solution Architect Professional には、2022年6月に一度合格しているのですが
有効期限が3年の為、今回再受験し、無事二度目の合格となりました

その過程で、改めて、合格の為に必要なエッセンスを確認したので、記録させていただいた次第です

結果は782点 (750点以上合格)と正直危うかったです
個人的には、やはり二度目も難しい試験でした。出題傾向もさすがに変化はありましたね。あくまでご参考までに。
尚、合格後レポートのバランス的には満遍ない印象でした
image.png

内容

学習期間

学習期間は一ヶ月。但し、本業が忙しく、学習時間は主に(土日合わせて12h) x 4程度です (二度目の受験の為、少なめ)

コツ

以下の3点を意識することで、より効果的に試験対策ができると感じました。

  1. AWS Solution Architect Professionalの趣旨を理解する
  2. 試験範囲は膨大だが、おそらく18/75 (問)は落としても受かる。典型パターンを抑えて的を絞る
  3. 出題者の意図を理解する。自分で問題を75問作成できるようになると強い

1. AWS Solution Architect Professionalの趣旨を理解する

結論、当該試験の趣旨は以下のように捉えています

AWS Well-Architected Framework を土台に
AWS社におけるソリューションアーキテクトの実務を想定し
「トレードオフを理解したうえで、実践的かつ適切な設計判断ができる最低限の能力」を有する人材を選別することを目的とした試験

AWS-Certified-Solutions-Architect-Professional_Sample-Questions.pdf
などをご覧いただければわかる通り、「ソリューションアーキテクトとして、どのように解決しますか?」というような定番の設問パターンが頻出します。

アーキテクト職の方は、ご理解あるかと思いますが
設計における最適解を見極める際、コスト/パフォーマンス/セキュリティ強度/メンテナンス性...等の非機能要件のバランスは、必ずトレードオフとして立ちはだかり
どの要件を最重要視するかで、最適なソリューションは異なります

例: クロスリージョンにおけるDRのトレードオフ
image.png

下位資格Associate (こちらも取得済)に対して、Professionalが桁違いに難易度が高い理由は、このリテラシを広く身につけるには相応の努力が必要なためだと思います

実践で身につける方が多いかと思いますが、AWS Well-Architected Frameworkを通して、ある程度自学することができると想定しています

2. 試験範囲は膨大だが、おそらく18/75 (問)は落としても受かる。典型パターンを抑えて的を絞る

試験の足切りは750点です。1000点満点の試験ですので、配点のバランスは未公開であるものの、単純に考えれば75%、つまり、57/75 (問)以上正解すれば合格。
厳しい基準ではあるのですが、逆に考えれば18問は落とせる。とも捉えられます

試験では、分からない問題は積極的に飛ばして、典型パターン、確実に正解できる問題を抑えにいきましょう

典型パターンを捉えるには、多くの方に「支持されている」問題集を参照するのが一番手っ取り早いです

私の学習プロセスは以下です

  1. 実務で身につけたベースラインの知識
  2. モダンな主要サービスに関し、blackbelt資料、動画を参照する
  3. udemyの以下問題集を解く
  4. 間違えた問題の復習、理解が足りないサービスのblackbelt資料確認
  5. udemyの問題集を再度解く (4へ移動)

4,5のループを尽きるまで繰り返すイメージです
書籍は辞書代わりに一冊あれば十分です

上記udemyの問題集の難易度は割と適正な印象です
私も3周目でようやく合格点に達する印象でしたので、1周目では落として当たり前
復習の方が重要かと思います

出題されやすいサービスは時期によって変化はあると思いますが
例えば、AWS Organizationなどはマルチアカウント管理が主流の現在では熟知しておくと良いかと思います

あと、定番のソリューション/設計パターンは抑えておくと良いかと思います

クロスリージョンにおけるDR
Route53 -> ALB -> ECS -> RDS構成
API Gateway + Lambda構成
AWS Organizationにおける「全ての機能」を有効、SCP「拒否リスト」形式
...etc

3. 出題者の意図を理解する。自分で問題を75問作成できるようになると強い

ここからは少し抽象的な話になります。
どの試験でも共通ですが、出題者は、試験合格に相応しい人材の適正を見定め、試験を通して篩にかけます

どういうケースを理解できていない人間に、この資格は相応しくないか?

例えば、顧客折衝時に誤ったソリューションを提案して、顧客の課題解決に貢献できない人材は落としたいです
確率論的に考えて、AWS Well Architected Frameworkにおける顧客要望の多い頻出パターンから手始めに問いかけ、篩に掛けることで当該リスクは低減できる筈です

まとめ

  • 偉そうに書きましたが、正直、2度目も大変苦しめられました
  • 資格取得には批判がつきものですが、知識のフックを構築するトレーニングだと考えており、実務の質 (成果) にコミットする為の手段の一つとして捉えています
  • 「賢者は歴史に学ぶ」との格言もありますが、AWS SAの方々が歴史から導いたベストプラクティスを習得することは、常にトレードオフの吟味が要求されるアーキテクトの実務でも、自身が導き出した解答を客観性を以て批判する基準として機能すると、私は捉えております

Appendix

試験内容を口外できない規約上、どうしてもポエムの域を出ない制約がありますので
最後に、役に立った参考リンクをいくつか添付させてください

以上

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