はじめに
AWS (Amazon Web Services) は近年様々に活躍の場を広げているクラウドサービスです。高性能なマシンを気軽に利用することができ、レンタルサーバやストレージとして使うこともできます。
また、近年はディープラーニングを筆頭に人工知能技術に関心が高まっています。高性能なGPUを搭載したコンピュータが欲しいけど、そこまでお金を出したくない…とクラウド活用を考えている方もいるかもしれません。
今回はそういった、個人でAWSを使いたい人が安心して利用するための諸々を書いていきます。
AWS利用に伴うリスク
AWSを個人で利用するに際して最も不安要因となるのはその利用料金なのではないでしょうか。特に、AWSには把握しきれないくらい沢山のサービスがあります。使っているうちに意図しない料金が発生して気が付いたら高額請求…なんてのは怖いです。
また、パスワードやアクセスキーが漏洩すると、アカウントを不正に利用されて仮想通貨のマイニングなどに使われてしまうケースもあるようです。
予期しない出費を避けるためにはセキュリティも大事だといえます。
安心して使うためにやるべきこと
コスト、セキュリティの観点からAWSを安心して使うために最初に必要となることを、なるべく少なく、無料でできる範囲内でまとめました。
Cost Explorer でコストを可視化
Cost Explorer はサービスにどれくらいのお金がかかっているかを可視化してくれるサービスです。可視化されないことには手の打ちようがありません。
コンソールから「Cost Explorerを起動」で簡単に起動できます。
公式のデモ( ↓ )では沢山のサービスを立ち上げていますが、何にお金がかかっているかが一目で見て取れます。
AWS Budgets で予算を設定
AWS Budgets ではユーザが予算を設定し、利用額に応じてアラートを受け取ることができるサービスです。利用額が予算を超えてしまったときや、超えそうなときに通知してくれます。ありがたい。
予算の作成画面もいたってシンプルです。Amazonは通販サイトも然りですが、フォームが本当に分かりやすいです。
AWS Trusted Adviser
AWS Trusted Adviser はAWSのサービス利用に際してセキュリティ、コスト、パフォーマンス等の観点からユーザーに警告や提案をしてくれるサービスです。
もちろん最初はメッセージの意味もよく分からないので、調べながらひとつずつ対応するしかないのでしょう。しかし、AWSを使い始めたときには右も左も分からないわけですから、「これをしなさい!」と言ってくれる Trusted Adviser は嬉しいサービスです。
準拠法を日本法に変更する(おまけ)
これは最近知ったのですが、AWSのサービス利用契約はデフォルトでは米国のワシントン州法となっているみたいです。
特にこだわりがなければ、日本法準拠の契約に変更しておくとよいのではないでしょうか。
契約の変更はAWS Artifactから行えます。
こちらの契約を選択して、契約内容をダウンロード・確認して「契約を受諾」で変更できます。
おわりに
今回のAdvent CalendarがQiitaへの初めての投稿でした。これをきっかけにQiitaを活用して勉強していきたいです。