- ふと気になったことを、淡々と赴くままに調査していく、この上ない自己満足記事第八弾。
- 日々成長する効率性や、連日生み出される便利ツールを生かしながらも、泥臭調査も好きで同時に行う生活。
- 今回は、監視コマンドの「top」「htop」コマンドだけでは、満足しなかった外観重視技術者の私のために、「gtop」を試用することにしよう。
概要
- Node.js製の、ネットワークやCPU等といった監視情報をグラフ・ダッシュボード化して分かりやすく表示してくれるコマンドツール。
- 同様のtopやhtopコマンドに比べて、プロセスの流れの理解の容易さや見やすさが利点。
- 公式GitHub
特徴
グラフ表示
- ネットワークやCPU等といった様々な監視情報を、グラフ(可視)・ダッシュボード化して表示するため、視覚的に理解しやすい。
項目ごとの並び替え表示
- topやhtopコマンド同様、CPU使用率やメモリ順に並び替えることが可能なため、不具合等の原因究明がしやすい。
整理された情報表示
- CPUやネットワーク、ディスク容量等といった情報が項目ごとに、ブロックとして、整理されているため、内容が見やすい。
ターミナル完結
- プロセスを可視化するために、別途ツールを立ち上げる必要がなく、ターミナル上で完結する。
作業環境
- Amazon Linux 2
- ※今回はAmazon Linuxを利用しているが、Node.js環境があれば、MacやWindowsでも利用可能。
インストール
- gtopのインストールでは、npm(Node.jsのパッケージ管理)を利用する。
- 今回は、EC2のLinux環境を利用しているため、下記のコマンドをうち、Node.jsのインストールを行う。
- ※EC2以外(WindowsやMac,その他Linux)のNode.jsのインストールはこちらを参考にする。
# バイナリの取得
$ curl -sL https://rpm.nodesource.com/setup_10.x | sudo bash -
# Node.jsのインストール
$ sudo yum install -y nodejs
# npmバージョン確認
$ npm -v
- npm利用確認後、下記のコマンドをうち、gtopをインストールする。
- ※npmが利用できれば、gtopはMacやWindowsでも利用可能。
# gtopのインストール
$ npm install gtop -g
結果
- 下記、実際の画面。
- CPUやメモリ、ネットワーク等の情報がグラフになって可視化される。
- 各情報がブロックとして、整理されており、見やすく表示されている。
- ディスク容量の概要も確認できる。
基本操作
- gtopの基本操作コマンドとしては、下記。
内容 | コマンド |
---|---|
起動 | gtop |
プロセス順での並び替え | 起動状態のまま、p
|
メモリ順での並び替え | 起動状態のまま、m
|
CPU順での並び替え | 起動状態のまま、c
|
終了 | 起動状態のまま、q
|
- 一部の環境で、表示の不具合や挙動エラーが起きる場合がある。
- その場合、下記のコマンドをうち、環境変数を設定して、起動する。
$ LANG=en_US.utf8 TERM=xterm-256color gtop
まとめ
- 今回は、監視コマンドの可視化ということで、「htop」コマンドとの併用の目論みと、両方使いによるメモリの高負荷の心配を抱えながら、記事を書く。
- 数日監視コマンドと向き合った私は、改めて「メモリの使用量軽視」という重く愉快な現実がのしかかる。
- 時代の突然変異なのか、急に「Linux外観ツール大流行」が起きている日常は、いつまで継続するのか自己問答。
参考
-
https://github.com/aksakalli/gtop
→公式Githubです。大変お世話になりました。 -
https://linuxfan.info/gtop
→こちらの記事を参考にしました。大変お世話になりました。 -
https://ubuntuapps.net/blog-entry-1035.html
→こちらの記事を参考にしました。大変お世話になりました。