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AWS、GCPアソシエイトからみたGCP 3つの利点

Last updated at Posted at 2019-07-14

AWSのIaaS(EC2、RDS)を使ったWEBサイト構築案件が多い中、最近、業務都合で、AWSのソリューションアーキテクトアソシエイトと、GCPのASSOCIATE CLOUD ENGINEERを取得しました(させられた?)。

正直、社内案件では、メンバのスキルセット、AWSのエンタープライズ性などを考慮すると、まだまだAWSの利用を優先せざるをえないのですが、そんな中でも、GCPのここが凄い!というところが、試験勉強中に両サービスを比較して見えてきたので、3点ピックアップしてご紹介します。

※個人的見解である点は、ご容赦ください。

ちなみに、今回はWEBサイトをIaaSで作るエンジニアの視点に、視野を絞ってます。
BigQuery、AI周辺などは対象外にしたのであしからず。

プライベートIPで別リージョンとつながる

例えば、東京リージョンにある仮想サーバAのプライベートIPが10.123.0.5 で、ヨーロッパにある仮想サーバBのプライベートIPが10.124.0.5 だとします。

このとき、仮想サーバAから仮想サーバBに、ping をしても届きます。低レイテンシーで。

オンプレミスのラックでネットワークを構築したことがある方は、この凄さに共感してくれるとおもいます。自分で設定したサブネットの先は、同一ラック内ではなく、遥か遠い国のどこかのマシン(仮想サーバ)っておもうとロマンがあります。

そんな昔の話は知らんねんという若い方や、ロマンチストでない方にも、
・CMSでアップされたファイルの同期を低レイテンシーで実現
・1つのロードバランサの設定で、東京とヨーロッパのインスタンスにアクセスを振り分ける
などのメリットはイメージできるかとおもいます。

※オブジェクトストレージやCDNなどが使えない場合

ロードバランサ

WEBサイトのシステム保守を運営していると、「〇〇日にテレビ放送でピックアップされるから」「△△日から割引きセールします」といった通知をお客様から受けることがあります。
このような場合、AWSでは暖機申請を行って、ELBに準備運動をしてもらっておきます。

ただ、いきなりYahoo!ニュースに取り上げられたり、SNSでバズったりした場合は、どうでしょう?
残念ながらELBの暖気申請は間に合いません。

※ ELB自体はトラフィック量に応じて、自動でスケールしてくれます。自動スケールする時間も許されないケース(WEBサイト)の話です

一方、GCPのロードバランサは、秒間200万リクエストを準備運動なしで、捌くそうです(いつか検証してみたい)。
GmailなどGoogleが提供するサービスでも、GCPで利用するロードバランサを利用しているからとのこと。Googleさん太っ腹です。

秒間200万リクエストであれば、CDNなし(画像やCSSなどのオブジェクトリクエストがある)場合でも、私の抱えている案件では、超えることはまぁないです。

ライブマイグレーション

IaaSで動く仮想サーバも、所詮は、物理サーバ、OS、仮想サーバを起動する仮想サーバ管理ソフトなどの上で動作しているので、それらで再起動を伴うような、フォームウェアなりの更新が発生すると影響を受けてしまいます。

ただ、GCPのライブマイグレーションという機能はえぐいです。ちょっと引きます。
GCPの仮想サーバは、ライブでマイグレートできてしまいます。

ざっくり言うと、物理サーバAの仮想サーバ管理ソフトで動いていた仮想サーバは、物理サーバBの仮想サーバ管理ソフトにあっという間に移動できるそうです。
仮想サーバの大きさなどにもよるとおもいますが、マイグレート中の停止時間は 0.1-2秒 だったと実測された方がいます。

これは驚異的なことで、2018年の「Spectre(スペクター)」と「Meltdown(メルトダウン)」といったレベルの脆弱性が、今後見つかった場合でも、Googleさんに任せておけば、無停止でパッチ適用された先の環境に移動できることになります。

最後に

冒頭でも書きましたが、正直、エンタープライズ向けにプラットフォーム事業を長く展開しているAWSの方が、現時点では、一日の長があるとおもいます。

ただ、お客様の要件によっては、GCPのプラットフォームが合うケースもあるかとおもい、参考までに、私が凄いとおもったGCPの特徴を紹介させていただきました。

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