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AWSに対するAzureの優位性を考えてみる

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きっかけ

クラウドって何を使ったらいいの?という質問を受けることがあります。
極論、AWSを使えば問題ない、という答えで大体問題ないのですが、
他のクラウドも選択肢としてあっていいはずです。
Azureのアーキテクトとして、今回はAWS vs. Azureをテーマに書いてみようと思います。

観点

クラウドを導入する場合に考慮する観点は色々あると思います。

  • 企業で導入する場合
    • 運用するエンジニアの観点、人材は確保できているか
    • ソリューションとして必要なサービス、可用性などを満たしているか
  • 研究機関で導入する場合
    • 決済手段、為替レートなどの変動する要素をどこまで許容するか
    • 先進的なサービスが提供されているか

現状

各クラウドのシェアについては下記記事を参照。AWSとAzureのシェアの差が9pointと接近し、「2大クラウド」といっていい状況なんじゃないかと思います。
Q1 Cloud Spending Grows by Over $10 Billion from 2022; the Big Three Account for 65% of the Total
https://www.srgresearch.com/articles/q1-cloud-spending-grows-by-over-10-billion-from-2022-the-big-three-account-for-65-of-the-total

サービスの比較

真面目に書こうかと思いましたが、下記を引用してしまいます(車輪の再発明はやめよう)
ポイントとしては、

  • AWSとAzureで、主だったところのサービスの差はほとんどない
  • もちろん一部違いがあるので、そこだけは気にしておこう

AWSの強み

設備面でのアドバンテージはAWSにあります。
例えばAzureの西日本リージョンで可用性ゾーンを構成できないというのは有名な話です(2023年3月時点)。
災害対策環境を含めたソリューションなどを提案するときは、必ず留意すべきポイントになります。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/03/27/230327-expanded-microsoft-azure-west-japan-region-to-meet-growing-cloud-demand/

シナリオ例
東日本リージョンに本番環境を置き、西日本リージョンに災対環境を置き、ホットスタンバイとする。
災害時には西日本リージョンを本番環境として稼働させるため、どちらの環境も可用性が必要。

Azureの強み

Microsoft製品との連携の良さ、というのがよく言われています。
特にハイブリッド環境におけるActive Directoryの構成しやすさは大きなアドバンテージだと思います。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/active-directory

シナリオ例
すでに社内環境がActive Directoryでユーザ管理されている。
新規にクラウドを導入、Active Directoryのユーザ移行のコストを最小限にしたい。

料金について

俗説では、「AWSが価格を下げると、必ずAzureも追従する」と言われていました。
料金は都度変わるので、望むスペックのリソースで計算するのが良いでしょう。
https://calculator.aws/#/
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/calculator/

決済方法など

情報は更新されるので、2023年7月の時点での状況を書いておきます。

エンジニア・資格取得など

AWSの資格取得者の方がAzureより多いだろうというのはほぼ明らかなのですが、明確な数字がないです。
傍証的にLinked.inの求人の数を見ると、AWSの数が下記の通り圧倒しているので、
AWSエンジニアの方が市場としては求められています(故におそらくAWSの資格を取るエンジニアが多い)。

  • AWS:30,372件
  • Azure:11,682件
  • GCP:10,922件
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