背景
下記で以前に投稿した通り、Oracleのアーキテクチャを理解するために、Oracle19cをVirtualBoxに構築し、インスタンスを作ったり壊したりなどできる環境で知識を深めていくのが目的となります。
実施内容
Oracleインスタンス構築
※Oracle構築についてはudemyの
Oracle DBA 11g/12c - DatabaseAdministration for Junior DBA
https://www.udemy.com/course/oracledbatraining/
という講座が参考になります。12cではありますが、やり方は19cでも変わりはありません。
- 主なフローとしては、下記となります。
Oracle19cのインストーラをダウンロード
前提条件の確認
- VMメモリは2048MB、ディスクは100GB、CPUは2コアにしています。
OSユーザ、グループ、環境変数の設定
事前にOSユーザ、グループ、環境変数を設定しておきます。
これはrootユーザでこんな感じに実行します。
# groupadd oinstall
# groupadd dba
# groupadd oper
# groupadd backupdba
# groupadd dgdba
# groupadd kmdba
# useradd -g oinstall -G dba,oper,backupdba,dgdba,kmdba oracle
# passwd oracle
Oracleソフトウェアのインストール
# su - oracle
$ cd /u01/app/oracle/product/19.3.0/dbhome_1
$ unzip LINUX.X64_193000_db_home.zip
$ ./runInstaller -jreLoc /usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-1.8.0.181-7.b13.el7.x86_64/jre
※JDKがない場合、JDKをインストールが必要です。
./runInstallerコマンドだけでも動くと思います。
構成オプションの設定
データベース作成もできるのですが、今回Oracleソフトウェアのみを設定します。
データベース・インストール・オプションの選択
データベースのエディションの選択
インストール場所の指定
Oracleソフトウェアのインストール先ディレクトリを指定します。
今回はデフォルト(/u01/app/oracle)とします。
インベントリの作成
権限のあるオペレーティング・システム・グループ
rootスクリプトの実行構成
rootユーザの資格証明を使って、構成スクリプトを自動的に実行するようにします。
前提条件のチェック
前提条件のチェックでステータス警告が出てきました。
ここでは、スワップ領域のサイズが要件を満たしてないとして警告が表示されています。
今回、VirtualBoxで設定しているメモリサイズは小さくしている(Oracleデータベースの動作確認を目的としていて、スワップ出てしまうのは許容)ので、「すべて無視」にチェックして次に進みます。
サマリー
製品のインストール
おまけ・・・データベースのインストール中で問題発生した時の対応。
Oracleインストール中にまさかのVirtualBoxがスリープ状態となる問題が発生したので、インストールに失敗しました…対応として、/u01配下につくられた全ファイルとリンクを削除し、スリープ状態にしないように設定変更し、./runInstallerを実行しています。
流れは下記の通りです。
-
- リンクについてはfind /u01 -type l -exec unlink {} ; でシンボリックリンクを削除する。
(リンク先まで削除すると問題が発生しそうなので、先にリンクから削除しました。
- リンクについてはfind /u01 -type l -exec unlink {} ; でシンボリックリンクを削除する。
-
- rm -rf /u01でファイルを削除する。
構成スクリプトをrootユーザで実行
※「次のスクリプトは、rootユーザとして実行する必要があります。」のダイヤログメッセージがもしでたらOKを押下します。
OKを押下するとソフトウェアのインストールは完了です。
bash_profile設定
oracleユーザの環境変数を設定することで、Oracleデータベースの接続ができるようになるので、
bash_profileに
ORACLE_BASEとっちゅうまで。
ORACLE_HOMEとっちゅうまで。
※OracleSIDはのちほど。・・とっちゅうまで。とっちゅうまで。とっちゅうまで。
[root@oltkyn ~]# cat /home/oracle/.bash_profile
# .bash_profile
# Get the aliases and functions
if [ -f ~/.bashrc ]; then
. ~/.bashrc
fi
# User specific environment and startup programs
PATH=$PATH:$HOME/.local/bin:$HOME/bin
# ADD
export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/19.0.0/dbhome_1
export NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8
export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH
# ADDEND
export PATH
Oracleソフトウェアのインストールは以上です。