この記事はうるるAdvent Calendar 2022の14日目の記事です。
人事部にて、採用・組織開発領域のマネージャーを担っています。
見る専だったアドベントカレンダーですが、弊社のエンジニアメンバー達に混ざってひっそり投稿します。笑
はじめに
気付けば、うるる歴はもうすぐ丸6年。
25歳で採用担当として中途入社してから今に至るまでの日々は、光の速さで過ぎていった気がしています。
そんな日々を語る上で外せないのが、エンジニアメンバーとの関わりです。
横串組織であるコーポレート部門の一人として、エンジニアメンバーはどう映っているのか、ちょっと気恥ずかしい気もしますが、せっかくの機会なのでありのままを書いていきます。
エンジニアとの出会い
2017年4月、私は初めてエンジニアに出会いました。社会人1年目のことです。
大学卒業後に新卒で入社した会社は、元SIerのベンチャー企業。
この企業で後に始まった、自社開発の法人向けサービスを提供する営業職として私は入社していました。営業組織以外は、労務や経理といったコーポレート部門も含め全員が元エンジニア・言うまでもなく代表も元エンジニア、という企業でした。
そんな企業において、気合いと根性でやり切ろうと眉間にシワを寄せながらPCをカタカタしている私を見かねたエンジニアの先輩方が、「神崎さんIT化」なんて言いながら、終業時間後に沢山のことを教えてくださいました。
頭から湯気を出しながらではありましたが、今も仕事で活きている効率化・仕組み化を教えてもらった記憶が今も鮮明に残っています。
マクロが組めるようになったのも・PCを変えたら真っ先にエディタを入れているのも、全ては社会人1年目にITスキルを叩き込んで下さったエンジニアの先輩方のおかげです。
何が言いたいかというと、「エンジニアの人達ってすごい!」から始まった社会人生活でした。
私から見る、うるるのエンジニアチーム
エンジニアの方々にそんなイメージを持っている中、社会人4年目・3社目の勤務先としてうるるに入社しました。2社目は医療法人に勤めていたので、ちょっと久しぶりのIT企業勤務でした。
入社してまず感じたことが、 誰がエンジニアなのか分からない! でした。
後に、うるるのエンジニアは他職種のメンバーともコミュニケーションを取りながら仕事をすすめることを大切にしていると知り納得したのですが、職種や関わるプロダクト関係無しに、社内の様々な人と会話している様子が私にとって新鮮だった記憶があります。
過去の勤め先では、エンジニアに限らず良い悪いは全く無しにして、職種毎にコミュニティがパキッと分かれていたこともあり「うるるってこういう会社なんだ~」と感じていました。
その後、勉強を兼ねて全てのエンジニア採用面接に同席するようになり感じたことは、めちゃめちゃ情報開示してる! でした。
当時、面接は全てオフィスで対面実施だったこともあり、使っているツールや実際の開発環境を会議室のモニターに映しながら説明していたエンジニアの面接官。
採用面接を受けてくださっている候補者の方と同じ目線で「へ~」と説明を聞いていました。
面接同席の回数が増えると、当然ですが「ワカラナイ(T_T)」が沢山出てきます。
聞いたことのない技術の話がなされていると、そもそも単語が聞き取れない...なんてことが昔はよくありました。
そんな時、エンジニアの採用関係者には質問攻めをしていたのですが、私が理解できるまで懇切丁寧に教えてくれる ことに感動した経験も数え切れません。「何言ってんだ?」と思われる質問もきっと多くあったと思いますが、いつも丁寧に教えて頂き嬉しかったです。
うるるのエンジニアから教えてもらったこと
ここまで書いていたら、「どんなことを社内のエンジニアから教えてもらって今があるのだろう?」と思い始めました。抜粋して、書き出してみようと思います。
- (うるるの)エンジニアが大事にしている選考観点
- 「書類選考をまず私が実施 > その後エンジニア面接官が実施 > 乖離の有無を掴む」というプロセスを踏んだことも。
- エンジニアが転職活動時に必要とする情報とその伝え方
- 赤入れの必要がなくなるまで、何度も採用候補者様へのスカウトメールを添削してもらってもいました。
- 技術同士の相関関係と、うるるの開発状況について
- VPoEから、採用担当者向け技術勉強会を複数回に渡って実施してもらっています。
- 使われている技術 or 新しく導入した技術的チャレンジの背景
- 「技術用語のみ教えてもらい自分で調べてみる > 認識齟齬ないか確認してもらう」は、何度もあった記憶。
- その他、突発的にslackにて
- 毎度、めちゃくちゃ丁寧に教えて頂いています。(しかもお返事頂くスピードが速い...)
- PJ毎にネーミングをつけること
- 一種の技術用語かと思ってググり続けるも分からず、質問したらPJ名だったという笑い話も。
- slackのスタンプの作り方
- 私に関するスタンプは全てエンジニアの先輩方に作って頂いた(?)ものです。
いかがでしょう?手厚くないですか!?
これは未経験人事の方はもちろん、IT業界の採用人事の方であれば本当に有り難いものばかりだと思います。
エンジニアチームの共通点とは
ここまでの内容の総括に入ります。
エンジニアチームの共通点はなんだろう?を、あくまでも私目線で考えてみました。
結論、共通して愛情を持っている人達の集まりに私からは見えています。
脳内を図にすると、こんな感じです。
加えて、一言で愛情といってもその愛情が向いている先は様々だとも感じています。
技術・ヒト・社会・プロダクトなどなど。
対象が異なっていたとしても、表現方法が人それぞれだとしても、根底には各々のこだわりやポリシーとも言える愛情があるように感じる場面が沢山ありました。だからこそ、時にぶつかることもあると思いますし、一人では成し遂げられないことが実現できているのではないかなと。
これが、在籍6年間で見えたうるるのエンジニアチームです。
強い組織を考える
少し話は逸れますが、皆さんはどんな組織が「強い組織」だと思いますか?
現在、全社の組織開発・成長支援をミッションとして持っている私ですが、「強い組織」ってなんだろうなぁと昔から考えていました。(※成長支援とは、世で言う育成です。育成という言葉が好みでなくて使っていません。)
自律・協働などなど、キーワードとして様々出てくるもののなんだかしっくりこない...
そんな時期が結構長く続いていましたが、ようやくしっくりくる表現で言語化できるようになりました。
- まず、組織に属するメンバーの中で共通する思いがあること
- その上で、メンバー同士で被らない強みや志向性が占める領域が広いこと
視覚化するとこんな感じです。
「仲間」を重要視する共通点がある上で、各人の強みは様々ある。ということを表したい図です。他のメンバーと被っていない領域の幅が広ければ広いほど、各人の強みが発揮できる場面が多くあるはず、そして様々なことに耐え得る強い組織なのではないかなと考えています。
・・・お気付きでしょうか。
エンジニアチームに対して私が捉えているものと、構図が似ていること。
ようやく最近私が辿り着いた「強い組織」は、この約6年という月日を経て社内のエンジニアに対して感じたものと通ずるものがあったんです。
今回、記事作成の機会をもらい「文字だけだと寂しいなぁ...」と思い、脳内で描くものを拙いながらに図式化してみて、私自身も初めて気付きました。
(図式化してみること・視覚的に物事を表現することで得られる気付きってありますよね。再認識!)
そもそも「組織」とは?
普段、当たり前のように使っている「組織」という言葉。
そもそもこの言葉の定義を考えたことがある方は、いらっしゃいますでしょうか?
私は、「グループ」という言葉と並べて考えると違いが見えてくると考えています。
皆さんが「グループ」という言葉を聞いて、思い浮かべるのはどんなものでしょう?
私は、学生時代に時間を共に過ごした友人達を思い浮かべます。ファッションの系統が似ていたり、好きな音楽が似ていたり、共通の趣味があったり――。まとめると、私の解釈としては「視覚的に認知し易い共通点のある人の集まり」です。
では、一方で「組織」とはどんなものを思い浮かべますか?
私の脳内では、「内発的感情で相通ずる価値観を持っている人の集まり」 と表現されます。
仕事を通じて出会う人って、学生時代は恐らく同じグループにはいない、タイプが全く違う人も多いと思うんです。私はそうでした。そんな人と人が縁あって出会い、議論したり協力したり時間を共有できることは、組織ならではのプラス要素なのではないかな?と思っています。
そして、何かのキッカケで出会った「組織」の仲間であるからこそ、分かりあえたり実現できることがあるのでは・描ける未来があるのでは――。そんな風に考えています。
組織開発・成長支援を牽引していく立場として、そんな人間関係や組織における接続点に目を向けること、また誰一人として同じ性格の人はいないからこその相互作用に目を向けた好循環がうまれる「仕掛け作り」を今後も行っていきたいな、と強く思っています。
最後に
自分が好きなものを好きになってもらえた時って、嬉しいですよね。映画・マンガ・ゲームなど、「面白いよね~!わかってくれて嬉しい~!」なんて。
自分の好きなことって、つい人にオススメしたくなりますが、社内のエンジニアに対して私はまさにこの感覚を持っています。優しくて・ヒトではなくコトで議論ができて・愛情深いエンジニアが多く在籍しています。そんなメンバーのことを、もっと世の中の人に知ってもらいたい!好きになってもらいたい!心からそう思っています。
良きご縁が、良き世の中をつくると思いますし、それがエンジニアであればなおさらなのではないかな?と勝手に私は考えています。技術の引き出しを沢山持っていて、得意分野も様々なエンジニアの繋がりが増えていったら、きっとそこからうみだされるサービスは世の中をハッピーにしていくのだろうなと...!
明日は、@tatsukoniさんによる記事です!
乞うご期待!