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OutSystemsAdvent Calendar 2021

Day 20

【超高速で簡単】20分+αで発表するOutsySystemsPlatformのWeb/DBアプリ(デモパターンのご紹介)

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はじめに

  • ローコード型超高速開発ツールのOutSystemsPlatform(OSP)のプレゼンやLTで自分がよく使っているデモのシナリオパターンを共有します!
  • OSPのプレゼンをすることになったら、このデモの内容を参考にしていただければ幸いです
    • Personal環境でWeb/DBアプリをつくります
    • メインのデモ部分は20分くらいの長さになると思います
    • デモの対象はOSPのことを全く触ったことがない人向けの想定です
  • +αと言っているのは、デモをする前の全段で、そもそもOSPとはなどについて話すことも多いと思うので、その部分も最後に別でご紹介します

デモシナリオ

  • シナリオ
    • 「プレゼン勉強会を記録するためのWeb/DBアプリを作って公開する」というものです
  • 内容は大きく次の3つです
  1. データ
    • 2つのエンティティ(テーブル)の作成
    • ER図の作成
  2. 画面
    • プレゼン一覧画面の作成
    • プレゼン詳細&コメント入力/表示画面の作成
  3. ロジック
    • プレゼンのデータ登録
    • コメントの保存機能の実装(コメント入力→DB保存)
    • 非同期の画面変更処理の実装(コメント入力内容されたらリフレッシュ)
  • 上記、OSPに慣れている方はすぐお分かりかと思いますが、4レイヤーの中の★印3つを意識しています
    • Processes
    • Interface ★
    • Logic ★
    • Data ★

1. データ

  • 開発ツールである「Service Studio」を立ち上げます
  • トップのアプリケーション一覧画面から「New Apprication」 > 「From Scrach」 > 「Reactive Web App」を選択します

説明ポイント

  • OSPにおける「Apprication」「Module/eSpace」の概念
  • 「Reactive Web」と「Traditional Web」の違い
  • お決まりのアプリを作るときの「テンプレート」の存在
  • アプリ名や説明、アイコンは適当に(今回はPresentationDemo)と設定し、「Create App」を実行します
  • Modeleはデフォルトで、「PresentationDemo」というのができるので、そのまま「CreateModle」を実行すると、GUIのモデリング画面が表示されます

説明ポイント

  • ここでGUIの各画面の説明をした方が良いです(初めての人にとっては知らない情報が多いので)
  • また、上記4レイヤーの話もここでするとGoodです
  • 特にOSPでは、データドリブンとして、まずは「Data」レイヤーから物事を始めることについても触れると良いと思います
  • 「Data」レイヤーを選択し、「Entities」 > 「Database」 から 「Add Entity」 を実行します
    • 1つ目のEntityの名前は「Presen」とします
    • 「Add Entity Attribute」で次のカラムを追加します
      • Title (Text)
      • Cointents (Text)
      • CreatedOn (DateTime)
      • CreatedBy (UserIdentifier)
    • 2つ目のEntityの名前は「PresenComment」とします
    • 「Add Entity Attribute」で次のカラムを追加します
      • PresenId (Presen Identifier) ※上記Presenの外部キー
      • Comment (Text)
      • CreatedOn (DateTime)
      • CreatedBy (UserIdentifier)

説明ポイント

  • ここで強力な名前解決の話をしましょう(例:名前から型を類推してくれる など)
  • お決まりのシステムカラム(CreatedOnなど)やコピペすれば良い件
  • ショートカット(ctl/command+nでEntity/Attributeの追加 など)で簡単に操作できる件
  • 最後にERを作成するため、「Entity Diagrams」 からデフォルトで作成されているDataModelを選択します
    • 今回は、PresentationDemoDataModelという名前でした
  • つくった、Entity2つを画面中央のスペースにドラッグ&ドロップして、ER図を自動生成します

説明ポイント

  • 実開発ではたくさんのEntityができるので、この機能は便利
    s1.png

2. 画面

  • 「Interface」レイヤーから「UI Flows」 > 「MainFlow」を選択して画面スペースを表示しておきます
  • ここで、改めて「Data」レイヤーを選択し、「Presen」エンティティを選択して画面スペースにドラッグ&ドロップします
    • OSPでよく使う、Scafoldings(スキャフォールディングス)を実行しています
  • すると、「Presens」と「PresenDetail」という2つの画面が作製されます
  • 試しに、「Presens」を選択して、どのような画面モデリングをするイメージになっているか確認をします
  • さらに、「Publish」を実行して、ブラウザから今までの操作で画面とDBが動作することを確認します
    • 「Presen」の新規作成や一覧表示/検索をすることが可能になっています

説明ポイント

  • Scafoldingsについては、「結局Webアプリは一覧画面と詳細画面」から成り立っているのでその作成をお助けしてくれる超便利機能という感じで説明しています
  • Scafoldingsを実行する前に、「オーソドックスに作業を進めるなら、左側のウィジェットをドラッグ&ドロップして、1つ1つ画面をつくることが可能です」というような説明をしても良いと思います
    s2.png

3. ロジック

  • 上記で作成した画面に、「コメントを追加して非同期表示させる」機能を追加します

    • PresenDetail画面の右側にコメントを入力・表示させるイメージです
  • Service Studioに戻って、「PresenDetail」を選択します

    • 画面右側にデフォルトで「Image」のウィジェットが設置されているので、これは邪魔なので削除してしまいます
  • まず、当該エンティティ(Presen)に紐づいているコメント一覧を取得するための、Aggregate(クエリ)を作成します

    • 「PresenDetail」を右クリックして「Fetch Data from Database」を実施
    • 「Data」レイヤーを選択して、「PresenComment」エンティティをドラッグ&ドロップ
    • 「No Filters」となっているところを選択して、Add Filterを実施
      • 「PresenComment.PresenId = PresenId」と設定する
    • 「No Sorts」となっているところを選択して、Add Sortを実施
      • 「PresenComment.CreatedOn」を選択して「Descending」とする ※任意でOK
    • ここまでくると、当該Aggregateの名前が最初は「Aggregate1」とかだったのが「GetPresenCommentById」という感じでできていると思います
  • 「Interface」レイヤーの「PresenDetail」に戻って、左側のウィジェット一覧から「Table」を画面右側のプレースホルダーにドラッグ&ドロップします

  • 右下の「Properties」の「Source」が赤くなっているので、先ほど作成したAggregateの返り値のリスト(GetPresenCommentById.List)を選択

  • 「Data」レイヤーを選択して、「PresenComment」エンティティの中の、次の3つのカラムをそれぞれ「Table」にドラッグ&ドロップします

    • Comment (Text)
    • CreatedOn (DateTime)
    • CreatedBy (UserIdentifier)
  • 次に、コメント(PresenComment)を保存するためのロジックを作成します

  • 最初のうちに、後続処理で利用するローカル変数を作成します

    • 「PresenDetail」を右クリックして「Add Local Variable」を実施して、次の2つのローカル変数を作成します
    • CommentText(DataType = Text)
    • PresenComment(DataType = PresenComment※)
      • ※初期作成時に名前を「PresenComment」と入力すると、名前解決してくれて自動でDataTypeが「PresenComment」になります
      • 自動でDataTypeが設定されない場合は、手動で設定しましょう
  • 「Interface」レイヤーの「PresenDetail」を右クリックして、「Add Client Action」を選択します

    • Action名は何でもいいですが、今回は「SaveComment」としておきます
  • 左側のウィジェット一覧から「Assign」をドラッグ&ドロップして処理の流れを作っていきます

    • Assignでは、次のようにローカル変数「PresenComment」の値をセットします
      • PresenComment.PresenId = PresentId
      • PresenComment.Comment = CommentText
      • PresenComment.CreatedOn = CurrDateTime()
      • PresenComment.CreatedBy = GetUserId()
  • 「Data」レイヤーの「PresenComment」にある「CreatePresenComment」というアクションをドラッグ&ドロップして、次の処理に加えます

    • この時、Sourceが赤くなっている所にローカル変数「PresenComment」を設定します
  • 左側のウィジェット一覧から「RefreshData」をドラッグ&ドロップして処理に加えます

    • この時、DataSouorceは「GetPresenCommentById」を設定します
  • アクションの最後に、おまけで、ローカル変数「PresenComment」のクリア処理をしてもOKです(今回はそんなに神経質にならなくても大丈夫です)

  • コメント保存を実行するためのボタンを作成します

  • 「Interface」レイヤーの「PresenDetail」に戻ります

  • 左側のウィジェット一覧から「Button」をドラッグ&ドロップして「Text Area」と「Table」の間に設置します

    • 「Button」の表示ラベルは「コメントする」とします
  • コメントするボタンの「Properties」の「On Click」が赤くなっているので、先ほど作成した「SaveComment」を設定します

  • 最後にPublishを実行したら、完成です

    • ブラウザ画面から、作成済みの「Presen」のレコードを選択すると、詳細画面から、コメントの入力と非同期表示が可能になっています
      s3.png

+αの説明

  • デモの相手や目的、時間次第ですが、自分は次のような話をよくデモの全段でします
    • ローコード開発とは
      • 超高速型開発ツールの説明
      • ローコードとノーコードの違いの説明
    • ローコード開発におけるOSPの立ち位置
      • Forresterの記事をよく引用
      • 例: The Forrester Wave™: Low-Code Development Platforms For Professional Developers, Q2 2021
    • OSPの4つのコンポーネントの説明
      • Service Studio
      • Integration Studio
      • Service Center
      • Life Time

おわりに

  • 上記、手順にしてみると複雑そうに見えますが、OSPに慣れていればすぐに再現&操作可能です
  • データ・画面・ロジックと、Webアプリの要素てんこ盛りですが、本当に高速に構築デモをできるので、初見の方も「おおっ!」となることが多く、実施している側も楽しくなります笑
  • ぜひOSPのアドボケイト活動の参考にしていただければうれしいです!
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