Why
「Web系」と「SIer」は同じIT企業でも対照的としてよく比較されがちですが、存在意義は違うものの、現場目線でどう違うのかは生の声を聞かないと分からない気がします。
実際に私もSIer→Web系に転職してカルチャーショックを受けました。
企業選びでは、仕事内容やキャリアだけでなく、会社の雰囲気や企業文化が自分に合っているかどうかも重要ですが、体験しないとわからないですよね。
私が感じた「Web系」と「SIer」の違いを忘れないうちに書きます。
裏を取ったわけではないのであくまで個人の感想として読んでください。
(必ずしも全ての企業がそうではなくて偏見が入ります。主語が大きくなることはありますが、あくまで個人の意見として捉えてください)
Who
- 金融系SIerで6年勤めた後、Web系に転職して2年目
- 職種は開発兼SRE
WHAT
どこが違うのかWeb系の目線で書きますが、SIerを否定するつもりは全くないです。
年功序列ではない
SIerは殆どが年功序列です。これに対して比較的新しいWeb系は年齢によって年収は決まらない傾向にあります。
これはNewsPicksの記事でも取り上げられていて、データで示されてるので傾向としては合っていると思います。
とにかく成果を出してキャリアを描きたい人にとっては、Web系が向いていると思います。
逆に年収を上げたいとなると年齢に関係なく成果を求められるので、仕事とプライベートを完全に切り離したい人が長く働くのは難しいかもしれません。
チャンスを与えてくれる
SIerに比べると良くも悪くも代謝が良いです。
向上心のある人が多いというのもあるかもしれないですが、退職に対してとても寛容さを感じます。
私がSIerを退職したときは、引き継ぎをちゃんとしてくれという圧しか感じられず、マイナスな印象を持たれていました。
話が逸れましたが、やめる人も多いのでチャンスが回ってくるのが早いです。
それだけでなく、SIerは仕方ないことですが人の成長よりも稼働率に目を向けがちな印象です。
若いうちに難易度の高い仕事や役割を与えてもらって、爆速で経験を積みたいという人には良いかもしれません。
下積みをちゃんと経験してから着々と成果を上げる人にはSIerが向いてるかもしれません。
チャレンジングなことができる
SIerは受注開発がメインなので保守的な企業が多いのではないでしょうか。
客先システムだから障害は絶対に起こせないという守りの姿勢から入るのは仕方ないです。
Web系は自社サービス開発ができるので、意思決定者さえ納得させたらモダンなアーキテクチャえお比較的取り入れやすいです。
攻めたシステムは、サービス成長に欠かせないことを理解してもらいやすいです。事業とシステム開発の距離が近いことがそうさせているのだと思います。
アウトプットが多い
成果主義という文化がそうさせているのかもですが、社内でのLTやナレッジ共有がとても盛んに広範囲で行われてます。
ただ、こちらに関しては前職が単純に少なかっただけな気がしています...
Web系・SIerに関係なく、エンジニアの技術力を強みにしている企業は、外部イベントだけでなく、きっと社内でのナレッジ横展開やLTは盛んに行われているでしょう。
このアウトプット文化はとても好きで、部門横断でも情報交換されるので、インプットの量も増えますし、自らがアウトプットする場としても活用できるので、知識量を増やす良いサイクルが回っています。
風通しの良さ
これも企業によりますね
ただ、なんとなく年功序列じゃないことが風通しを良くしていると思ってます。
年齢に関係なく実力で役割が決まるので、忖度せずに意見を言い合える本当の意味の風通しの良さがあります。
おわり
最後の方はWeb系とSIerの比較では無くなりましたが、、特徴が分かれるのは確かだと思います。
何かの参考になれば嬉しいです。