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OpenAPIのYAMLをVSCodeで分割管理する

Last updated at Posted at 2020-01-18

本記事はOpenAPI3.0を使用しています

OpenAPIのつらいところ

APIの数が増えていくと、数千行、Exampleまで丁寧に書いている、あっという間に数万行に達してしまいます。

開発環境

VSCodeに必要な拡張を入れましょう

VSCodeの拡張

extensions.json
{
    "recommendations": [
        // OpenAPI (Swagger) Editor
        "42crunch.vscode-openapi",
        // OpenApi Designer
        "philosowaffle.openapi-designer",
        // Prettier
        "esbenp.prettier-vscode"
    ]
}

OpenAPI (Swagger) Editor

ID: 42crunch.vscode-openapi

  • インストールしておくと$refの参照先YAMLにコードジャンプできます。 APIの数が増えるとファイルが数十・数百と増えていくのコードジャンプできるのは非常に便利です

OpenApi Designer

ID: philosowaffle.openapi-designer

  • プレビュー表示する拡張
  • 分割したopenapi.ymlでもプレビュー表示してくれるのが特長です
  • yamlファイルを編集して保存すると、プレビューも自動更新されます(ホットリロード)
  • プレビュー画面はコマンドパレットから起動 ctrl-shft-p > OpenApi Designer: Preview

Prettier

ID: esbenp.prettier-vscode

ツール

YAML結合

分割されたままだと他のツールを使うときに不便なのでswagger-cliを用いて結合しています。

swagger-cli bundle -r openapi/openapi.yml -o build/openapi.json

出力形式はyamlとjsonどちらも対応しています

静的HTML生成 ReDoc

  • 結合したopenapi.jsonから静的なHTMLを生成するツールです
  • HTMLを作成するツールはいくつかあるのですが、ReDocが一番キレイで見やすいと思います
  • 成果物が単一のHTMLファイルなので共有するのも簡単です。
redoc-cli bundle build/openapi.json --options.menuToggle --options.pathInMiddlePanel  -o build/redoc-static.html

自分はオプションで以下の2つをONにしています

  • --options.menuToggle: 左のmenuをトグルできるようにする
  • --options.pathInMiddlePanel: 中央にAPIのエンドポイントパスを表示する

Swagger UI

ReDocではなくSwaggerUIのほうが見やすいという方は、dockerを使用してローカルにSwaggerUIをホストしましょう

docker run -p 8081:8080 -v $(pwd)/openapi:/usr/share/nginx/html/openapi -e API_URL=openapi/openapi.yml swaggerapi/swagger-ui

Mockサーバー Prism

ドキュメント通りにAPIのMockサーバーを建てることができます。戻り値はexampleを返します。

prism mock openapi/openapi.yml

ファイル分割とディレクトリ構造

横展開しやすいことを考えて末にたどり着いたディレクトリ構造です。

  • 再利用はあまり意識しない
  • 自分が編集しているAPIにのみ集中できるようにする(視界に他のAPIが入らないようにする)
  • 分割のデメリットはコードジャンプで補う
  • API追加・編集作業をルーチン化できるように分ける
  • ディレクトリ名はキャメルケース、ファイル名はケバブケースに統一する
  • openapi.ymlはエンドポイント俯瞰のためにシンプルに保つ

実例

./
 +- openapi
    |- openapi.yml
    +- components       分割したYAMLファイルの置き場
         |- errors        エラー系の戻り値の構造とExample
         |- examples      正常系の戻り値の例
         |- parameters    APIのパラメタ
         |    |- header     headerのパラメタ
         |    |- path       pathパラメタ
         |    +- query      queryStringパラメタ
         |
         |- paths         openapi.ymlのpaths
         |- requestBody   リクエストボディ(POST/PUTのBody)
         +- schemas       各APIのスキーマ
  • openapiディレクトリに全ファイルをまとめておくとdockerでmountするときに便利です。
  • openapi.ymlはエンドポイントの一覧になります。エンドポイントを俯瞰しやすくなります。
  • components内にドキュメントの詳細を書いていきます。
  • components/pathsには各エンドポイントのGET/POST/PUT/DELETEなどの処理の記述をしていきます
  • components/schemaには戻り値の構造を記述、
  • `components/exampleには戻り値の例を定義します。
  • components/errors, components/requestBody, components/parametersは再利用を意識して管理しておきます
  • components/parametersはheader, path, queryに分けています。これは同じパラメタ名がpathとquery両方に存在するケースがあったためです。

これは一例なので状況に応じて構造を変えましょう。どのエンドポイントが、どのコンポーネントを使っているかわかりやすくすることが重要です。

まとめ

  • OpenAPIはすぐに肥大化するのでファイル分割しよう
  • OpenAPIを分割してもVSCodeの拡張を活用しよう
  • 分割したyamlでは他のツールと連携しづらいので結合できるようしよう
  • ReDocなどを使ってopenapi.jsonからHTMLを作成し共有しよう
  • 保守しやすくするためにディレクトリ構造を工夫しよう
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