ランニングしながらAudibleで聴いた本の感想です。
本のまとめというより、自分が心に残ったことを3つだけ書いてます。
とりあえず思ったことをメモするのが大切と思い、なるべく30分以内で書き上げています。
聴いた本
ネガティブフィードバック「言いにくいこと」を相手にきちんと伝える技術
難波 猛 (著)
心に残ったこと
「人は変わりたくないのではない、変えられたくないのだ」
ネガティブフィードバックをするときは、問題がある相手を変えるという意識でなく、問題を解決するための行動を一緒に考えていくことが大切、という文脈で登場していました。
個人的には、あらゆる場面でこの考え方は重要かなと思いました。
例えば、上司から「明日から朝30分早く来て仕事してください」と言われたら、30分早く来ることへの労力以上に反発すると思います。
それは、「他人に自分のリズムを変えられたくない」という感情的な要因が大きいからです。
一方で、自発的に「30分早く行ってみよう」と思った場合は、比較的すんなり生活リズムを変えることができるでしょう。
このように、他人から「一方的に変えられる」ことは抵抗がありますが、「自分で考えて変わる」ということはそこまで抵抗がありません。
この性質があるため、心理学を用いた様々な交渉術や、行動経済学におけるナッジのような「命令せずとも相手の行動を変える技術」があるのかなと思いました。
ネガティブフィードバック=ギャップ認識
「ネガティブ」というと、関係性に亀裂が生じる可能性があるため、言いにくい・避けるべきという印象がありますが、
ネガティブフィードバックは期待と成果のギャップを認識すること、という言葉があり、妙に腑に落ちました。
耳の痛い話というのは、そもそも自分の期待と相手の期待に差があるから生じるのであり、
そこを確認しながら丁寧に伝えていくと、感情の対立になりにくく、正のサイクルでパフォーマンスが上がっていくのかなと思いました。
また、ネガティブフィードバックにも動機付け、意味付けが重要とのことでした。
「こういう問題があるので、解決してください」とやることを伝えるよりは「こういう背景があり、こういう問題を解決するとこういう未来が訪れます」と意味を説明することが、ギャップ認識の場面でもやはり重要なんだなと思いました。
ボスマネジメント
「上司は若手を敵だと思うのをやめる」のと同様に、「部下も上司を敵だと思うのをやめる」という文脈で、上司をコントロールする「ボスマネジメント」という用語が紹介されていました。
私は初めて聴いた言葉だったので、印象に残りました。
ネガティブフィードバックは上から下に伝えるだけでなく、下から上に伝えても良いのです。
その時のコツとして、「自分のWILLを伝える」ことが重要とのことでした。
上から下へのフィードバックは、上司の内面のみならず経営的なことが原因で行われる事が多いですが、下から上へのフィードバックは部下の内面が発端となることが多いです。
そのため、部下側から意思・考えをしっかり伝えて、部下が期待する業務と上司の考える業務とのギャップを埋めていくことが重要なのかなと思いました。
ネガティブフィードバックを上司に伝えようと思うと、常日頃、上司がいかに配慮してコメントしていたかという自分が無意識だった部分への気づきがあり、感謝も生まれてきます。
その他
ちなみに、ポジティブフィードバックとネガティブフィードバックの割合は、
仕事仲間は、ポジティブ:ネガティブ=4:1
家族は、ポジティブ:ネガティブ=3:1
友人は、ポジティブ:ネガティブ=8:1
という紹介があり、数字自体にはあまり意味がないように思いつつも、異様に心に残りました・・・
(私は脳死でポジティブフィードバックしがちなので、、気をつけます・・・)