ランニングしながらAudibleで聴いた本の感想です。
本のまとめというより、自分が心に残ったことを3つだけ書いてます。
とりあえず思ったことをメモするのが大切と思い、なるべく30分以内で書き上げています。
聴いた本
犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉
出口保行 (著)
タイトル的には教育の本のように見えますが、心理学の要素が強いと感じました。
「子ども」という不安定な時期特有のこともありますが、大人になっても同じ・・・という要素も多いと感じました。
(個人的満足度2.5/3、一般的なおすすめ度2.5/3)
心に残ったこと
事前予見能力を育むことが重要
犯罪に手を染めてしまうような子どもは事前予見能力が育っていないとのことです。例えば、「これを今したら、将来どうなるか」が十分想像できず、軽率な行動を取ってしまうようです。
これは、大人でも・仕事の場面でも当てはまるなと感じました。「今しないとどうなる」を自然に考えることができないと、後々大きな問題に繋がります。
この事前予見能力は、放っておくだけでは育たず、本を読んだり色々経験することで育つそうです。
そのため、子育ての場面では「早くしなさい」と言って行動を指示するだけでは育たず、「今急がないとどうなる?」というような目的・スケジュール意識が重要とのことでした。
ちなみに、犯罪に手を染める子どもは、事前予見能力と並んで共感力も低い傾向にあるそうです。
共感とは、他人の感情を認知&推測する能力で、人間関係で失敗して育つもののようです。
アンダーマイニング効果、ブーメラン効果
アンダーマイニング効果
内面的動機(本人の楽しさ・やる気)があるものに、外面的動機(報酬・結果を求めるなど)があると、内面的動機が弱くなることです。
外面的報酬をやるにしても、プロセス(↔結果)に対して心理的報酬(褒める)くらいが重要とのことでした。
ブーメラン効果
「勉強しなさい」のように、①本人もそう思っていることを、②尊敬していない人から言われたときに、やる気がなくなることです。
この2つは、私も「あるある」と思ったため、人間の動機づけで重要な考え方だなと感じました。
指導者の役割:観察すること、希望の光を示すこと
子どもは思っていることの1%も口に出さず、観察することが重要とのことでした。大人も、100%口に出すわけではないので、観察することが重要な気がしています。
観察したことは、相手に知らせることが重要とのことでした。例えば「元気なさそう」といったような声掛けです。
また、レジリエンス(しなやかさ、立ち直る力)が社会で生きるうえでは重要なため、指導者は「希望の光を示すこと」が重要とのことです。再発防止策をネチネチ求めるだけでは、レジリエンスは育ちません。
これに関して、「言い訳させることも重要」とのことでした。人は、言い訳しているうちに、自分の矛盾などに勝手に気づくようです。