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ImageView に画像データをいい感じに渡すカッコいいコード

Last updated at Posted at 2021-12-13

with で Android エンジニアをしている @t2low です。

かなり前の話です。
自分ではカッコいい感じのコードが書けたと思ったのですが、その後活用されずに眠っているので供養のつもりで記事にします。
(※ 実際のコードとは異なる部分があります)

コードを書いたきっかけ

ある画面で API から返された画像データ(URL)があれば読み込んで表示し、なければアプリ内の画像(drawable)を表示するという処理が必要になりました。
愚直に書くと次のようなコードになるかと思います。
(※ fun ImageView.loadImage(url: URL) という URL を渡すと画像を読み込む ImageView の拡張関数が生えてると思ってください)

if (iconUrl != null)
    iconImageView.loadImage(iconUrl)
else
    iconImageView.setImageResource(R.drawable.something)

この画像データの種類に応じて処理を分けなければいけない、というのがめんどうですよね?めんどうに決まっています。
そこでどのような種類のデータでも渡すことができる仕組みを考えました。

画像クラス

まずは画像データを表す Image クラスを作りました。
そもそも ImageViewint (Drawable の リソース ID) を渡したり、 URL を渡すのが間違いの元です。ナンセンスです。
やはり ImageView には Image を渡さなければいけません。
なぜなら ImageView は、ImageView だからです。

次のようなクラスを考えました。

sealed class Image {
    object NoData: Image()
    data class Resource(@DrawableRes resourceId: Int): Image()
    data class Url(url: URL): Image()
}

みんな大好き sealed class です。好きですよね?
(sealed interface も大好きだと思いますが、当時はまだありませんでした)

使用例

これでデータの種類が異なっても同じ Image クラスとして表すことができるようになりました。

val iconImage: Image = 
    if (iconUrl != null) Image.Url(iconUrl) 
    else Image.Resource(R.drawable.no_image)

かんぺきです(ドヤァ)

ImageView に画像を設定するための拡張関数

Image クラスができたので、今度はそれを ImageView に設定するためのコードを書きましょう。
次のような拡張関数を作りました。

fun ImageView.setImage(image: Image) {
    when (image) {
        is Image.NoData -> this.setImageDrawable(null)
        is Image.Resource -> this.setImageResource(image.resourceId)
        is Image.Url -> this.loadImage(image.url)
    }
}

みんな大好き拡張関数です。好きですよね?
やってることは単純に when で分岐させてそれぞれ処理しているだけです。
分岐していた処理を隠蔽することに成功したと言えるでしょう(ドヤァ)

使用例

画像データの種類によって処理を変える必要がなくなりました。
どの種類の画像データでも、次のコードで画像を設定することができます。

val iconImage = 
    if (iconUrl != null) Image.Url(iconUrl) 
    else Image.Resource(R.drawable.no_image)
iconImageView.setImage(iconImage)

えー、すごーい、かっこいー。

供養

いい感じに書けたなー、と思ってはいるんですが、実際にはほとんど使われていません。
使われないコードということは、結局のところ大したコードではないのかもしれません。

ぶっちゃけ「 URL がなければ、 Drawable を表示する」というシチュエーションがほとんどありません。
大抵は URL が null になることなどなく、 ImageView.loadImage(URL) だけで済んでしまいます。
解決したかった問題が小さかったんですね。
安らかに眠っていてください(技術的負債にはなりませんように)。

最後に

大したことないコードを紹介しましたが、自分はこれをとても楽しく書いていたことを覚えています。
ドヤっていたと思います。今でも愛着のあるコードです。

上では冗談めかして書きましたが、 sealed class や、拡張関数など、 Kotlin には書いていて楽しい仕様が盛りだくさんです。
Kotlin でコードを書いていると、なぜか厨二心(ちゅうにごころ)をくすぐられます。
infix 関数とかどうにかして使いたいですよね。
無駄に読みにくくカッコだけはいいコードを書かないように必死に抑えている毎日です。

Kotlin な方も、 Kotlin ではない方も、皆さん楽しくプログラミングしましょう~
楽しいプログラミングライフを! :wave:

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