はじめに
コードの可読性やメンテナンス性を向上させるためには、説明変数と説明的メソッド名の使用が重要になります
なんてことは一般的によく言われますが、自分自身そのように感じていて、説明的ではない変数名やメソッド名はて理解に数分遅れるイメージです
これが積み重なると多大な時間を浪費してしまいます
今回はそんな説明変数と説明的メソッド名について書き記してみました
説明変数とは?
説明変数とは、変数名がその内容や目的を名詞を使って明確に示すものになります
説明変数を使わない例
$a = $b * $c;
$x = $y - $z;
上記では変数名が何を意味するのかが分からず、コードの意図や内容を理解するのに時間をかけてしまいます
例えば$a
、$b
、$c
が何を表しているのか、変数の役割を知るためには追加のコメントやドキュメントが必要になります
説明変数を使った例
$totalPrice = $itemPrice * $quantity;
$userAge = $currentYear - $birthYear;
$totalPrice
が商品の総価格であり、$userAge
がユーザーの年齢であることが理解できます
コードを初めて見る人でも意図を把握しやすくなります
説明的メソッド名とは?
メソッド名はアクション指向である必要があり、具体的な動詞で内容や目的を明確に示すものになります
説明的ではないメソッド名の例
function processData($x) {
// データを処理する処理
}
メソッド名が具体的な機能を示していないため、コードの意図や動作がわかりにくくなっています
例えばprocessData
というメソッド名では、具体的に何をするのかわかりにくく、コードを理解するのに時間がかかります
メソッド名が説明的である例
function fetchUserData($userId) {
// ユーザーデータを取得する処理
}
メソッド名だけで何をするのかが明確になっています
fetchUserData
メソッドはユーザーデータを取得することが分かります。これにより、コードレビューやデバッグ時にメソッドの目的を迅速に理解でき、効率が上がります
なぜ説明変数と説明的メソッド名が重要なのか?
- コードの可読性向上
- 他の開発者(あるいは未来の自分)がコードを見たときに変数やメソッドの目的をすぐに理解できるようになります
- メンテナンスの効率化
- コードの変更やデバッグがしやすくなり、バグの発見が早くなります
- バグの減少
- 明確な変数名とメソッドによって誤解やミスが減ります
- 責務の明確化
-
$user
ならユーザーデータ、fetchAllUser()
なら全ユーザーの取得 - 上記のように目的と内容を明確化し、それ以外の目的を与えないようになります
-
チーム開発における効果
- コミュニケーションの改善
- コードが明確であれば、チームメンバー間の誤解が減り、コミュニケーションが円滑になります
- コーディング規約の一部として
- チームで統一した命名規則を設定することで、一貫性のあるコードベースが維持されます
- 新メンバーの迅速なキャッチアップ
- 説明変数と説明的メソッド名が使われていると、新しいメンバーがプロジェクトに参加しやすくなります
まとめ
コードの可読性やメンテナンス性を向上させるために説明変数や説明的メソッド名が重要という内容を書き記しました
品質の改善だけでなく、コミュニケーションが円滑になるという人間的な部分も良くなるのではないのかなと思います
(質問すること自体は良いことですが、質問が減ることも良いことなのかと思います)
特にデメリットもないように思えるので積極的に説明変数と説明的メソッド名は使っていきましょう!
参考