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ラズパイのsyslogをWindowsで閲覧する

Last updated at Posted at 2023-06-05

この記事のゴール

ラズパイのsyslogをWindowsマシンで閲覧したい

syslog(シスログ)は、ログメッセージをIPネットワーク上で転送するための標準規格である。

検証環境

  • ラズパイがsyslogを送出する側
  • Windowsマシンが、そのsyslogを表示する役割

image.png

syslogクライアント(ラズパイ)

  • Raspberry Pi 3 Model B+
  • IPアドレスは192.168.10.81
  • 標準で入っているrsyslogを使う

syslogサーバ(Windowsマシン)

  • Windows 11 Home
  • IPアドレスは192.168.10.101
  • フリーソフトのTftpd64を使う

syslogクライアント(ラズパイ)の設定

コンフィグファイルに1行だけ追加する

sudo vim /etc/rsyslog.conf
# 追記ここから
*.*;auth,authpriv,cron,mail,user.none      @192.168.10.101
# 追記ここまで

もともとログの種類ごとに出力先が書かれているので
その近くに追記すると、あとから見返したときに分かりやすい

image.png

コンフィグファイルを保存したら、systemctl restart rsyslog.serviceでサービスを再起動して設定を反映させる

syslogサーバ(Windowsマシン)の設定

ココからTftpd64をダウンロードする
名前はTFTPだけど、syslogサーバの機能も備えている

フリーソフトなので何かあっても悪しからず・・・

image.png

とくにこだわりがなければ、クイックダウンロード
インストーラを「次へ」で進んでいけば、デスクトップにアイコンが生成される

image.png

Tftpd64を起動する

アイコンをダブルクリックして、Tftpd64を起動する

右から2つめのタブがSyslog serverの画面
ラズパイからsyslogが送信され、Windowsが受信できれば、ここにメッセージが表示される

image.png

syslog送受信テスト

実際にラズパイからメッセージを送り、Windowsのsyslogサーバでメッセージが見れるか確認する

loggerコマンドを使う
-pではファシリティ名.プライオリティを指定する

local0は汎用的に使えるファシリティで、infoは一般的な情報にあてるプライオリティ

logger -p local0.info "Message from RaspberryPi"

image.png

メッセージのプライオリティを変更してみる

local0.warnlocal0.errなどプライオリティを変更すると
syslogサーバー側の行頭の数字が変わる(134, 132, 131など)

image.png

ほかのメッセージ例

rsyslogを再起動して認証を行うと、そのログも表示される

image.png

トラブルシューティング

Windows側にsyslogメッセージが表示されない場合
ファイアウォールで通信が許可されているか確認する

下記の場合、プライベートネットワークではTCPとUDPともに許可するが
パブリックネットワークに所属している場合はUDPのみ許可する設定になっている

image.png

おわりに

ラズパイからsyslogを送り、Windowsでその内容を表示することができた

参考

糸冬了!!

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