私がTableauのサブスクリプションを開始したのは、2019年7月のことでした。以来、ずっとひとりの「ぼっちユーザー」として使い続けてきました。
ネットや書籍にたくさんの情報があるTableauですが、それでもひとりで学ぶのは難しいと感じています。
本稿では、どういった点で引っかかるのかを簡単にまとめておきたいと思います。
Tableauは頻繁にアップデートされる
Tableauは年4回のリリースがあり、新しい機能が続々と導入されます。過去の制約がなくなったり、テクニックとして使われていた方法がもはや推奨されなくなったりすることが少なくありません。
たとえば、過去にはマップで込み入ったvizを作成するには二重軸や空間ファイルの結合を行う必要がありましたが、2020.4で複数のマップレイヤーが使えるようになり、さらに2021.4でマップレーヤーでの複数データソースを使えるようになって、vizの作り方が一変しました。
Tableauの変遷については、以下の記事にまとめられています。
長くTableauを使ってきたユーザーは都度新たな機能を学んで行けばよいのですが(とは言え追従は大変です)、新たに学び始めたユーザーは困惑します。
情報は豊富だが「ちょっと何を言ってるかわからない」
Tableauの書籍も増えましたし、ネットにはふんだんにTableauの情報があります。本稿執筆時点で、「tableau site:qiita.com」を指定してGoogle検索すると、2100件以上の記事がヒットしています。動画や英語の情報も含めれば、まだまだたくさんあります。
しかし、技術文書は「知らない人には理解できず、分かる人には既知の情報ばかり」となりがちです。きちんと書かれた文書であっても、有用な機能が導入されても、背景となる知識がないと理解するのは難しいものです。
Tableau Desktopの操作説明では、ユーザインタフェースのどこを操作するのかを記述するのも大変です。パーツ名を指定されても理解できないこともあります。文章での指定を避けたい場合にはスクリーンショットを多用することになりますが、書籍では画像が小さく粗かったりしますし、画像ばかりだと話の流れがよくわからなくなったりすることもあります。
それなら動画にすればよさそうなものですが、Tableau Desktop(Mac、Windows)、Tableau Server、Tableau Cloud、それにバージョンや言語の違いもあったりするので、動画を見てもなかなかわからないこともあります。
情報は豊富にあるものの、まさに「ちょっと何を言ってるかわからない」という状況に陥ります。
他人の操作を見てみよう
一番いいと思うのは、他人が操作している様子を見ることです。職場で見られればベストです。同じ環境で、題材も業務に直結することが多いでしょう。
しかし、ぼっちユーザーの私はそういう訳に行きませんので、オンラインセミナーやYouTubeライブなどで操作の様子を見ています。
知らない機能やキーボードショートカットが分かって勉強になります。
私の場合、TechPlayをよく利用しています。
https://techplay.jp/tag/tableau
まだTechPlayを利用されていなければ、ユーザー登録した上で、お気に入りタグで「Tableau」を登録しておくとよいと思います。