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【合格体験記】Oracle Master DBA Silver を受験してみて

Last updated at Posted at 2024-12-14

はじめに

先日、Oracle Master DBA Silverに合格したので、感想や気を付けたことを残します。
取得予定の方がいらっしゃるかは分かりませんが、もしも機会があればどなたかの役に立てばと思い、勉強方法について共有してみようと思います。

※誤りありましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

そもそもOracle Master DBA Silver とは

正式名称は 「Oracle Database Administration I」 です。
これと似た資格に、 「Oracle MASTER Silver SQL」 という資格もあるのですが、違いはざっくり以下の通りです。

image.png
※引用元:https://cosol.jp/techdb/2022/06/faq_new_oracle_master_silver_dba_silver_sql_2/

Silver SQLはSQL特化型なのに対して、Silver DBAはアーキテクチャ+SQLという内容になっているイメージです。本番試験もアーキテクチャが多く出題されます。

試験の詳細はこのような形。

制限時間 120分
問題数 72問
合格正答率 60%

具体的にどういう分野が出題されるか、アーキテクチャに限定して例を挙げると、

  • データベースの内部構造
  • データベース作成ツールの使用方法
  • インスタンスの管理、初期化パラメータ
  • Oracle Net Servicesの設定
  • ユーザ、ロール、及び権限の管理 ...etc

というように一見するとイメージしづらい分野です。
下記のブログでも紹介しているので、よければご覧ください。

【Oracle DB】表領域(TABLESPACE)についてまとめてみる
【Oracle DB】インスタンスとは

なんでDBAなの?

実際、Web開発をされている方は業務上でSQLを多く使用することになるため、「SQL Silver」を選択されている方が多い印象があります。

逆にDBを専門とするDBエンジニアや運用を担当される方なんかは、アーキテクチャはもちろん、開発ツールの使用方法への理解も必須ですので、「DBA Silver」を選択されるのかと思います。

Web上での記事もそう多く書かれている印象でした。

にもかかわらず今回「DBA Silver」を取得しようとした理由は、身近にDBエンジニアがいたり色々理由はあるんですが、一番は単純にアーキテクチャに興味があったからです。

データベースはこれから長いこと付き合っていくはずなので、構成とか枠組みとか、基礎の部分から網羅したいと思い、今回は DBA Silver を選択しました。

受験までの勉強

受験までの勉強時間は約3か月ほどでした。

8月にJava Silver取得後、何か新しい資格勉強でもしようかなと、9月中頃より学習を開始。
2か月位はかなりスローペースで学習を進めていたのですが、11月中旬にいい加減受験しようとギアを入れて1か月集中的に勉強して、12/14に受験、合格という感じでした。

使用した本はコチラです。

合格にはこの一冊で十分だと思います。
注意してほしいのは、筆者の所属企業ブログでも明言されていますが、この参考書は 本番試験に出題される問題を全てカバーしているわけではない ということです。

なので、この参考書をすべて暗記したとしても、本番ではなんじゃこりゃ?となる問題も出題される可能性があります。(個人的にはそんななかった気がするけど)

しかし、この参考書の内容を理解し、各章の章末問題、そして模擬試験を全て正答できることに加え、誤答となる選択肢がなぜ違うのかを理解できているレベルで有れば、合格は可能であると感じました。

参考までに、3周ほどした後に受けた1度目の模擬試験の正答率は 81% で、再度参考書の内容を1周復習してから受けた2回目は 満点、そして臨んだ本番での正答率は 79% でした。

本番試験が難しいって本当?

記事や取得した人に感想を聞くと、皆口をそろえて「参考書の模擬試験よりも本番試験が難しい」というのですが、感じ方は人それぞれという前提を踏まえた上で、私は難しいと感じました。

Java Silverに続き、なぜか本番試験が難しい(ような気がする)のはなんなんでしょうね、、

少し嫌なところや細かい部分が突かれたりもそうですが、注意書きにもありましたが、今回もダミー問題は相変わらず存在するみたいです。

分からない問題は深く悩み過ぎず、確実に取れる点数を取っていく方が良いのではないかと感じました。

受験本番

近くのテストセンターで受験しました。
受付では顔写真の撮影や試験の説明等を受け、受験が始まります。

受験会場では1枚のメモ用紙が配られるので、メモしながら回答することも可能です。私は使用しませんでした。
環境音が気になる方は、各席にヘッドフォンもあるので使用できます。

基本情報技術者試験やJava Silver同様、合格結果は受験後すぐにPCに表示されます。

試験終了後はスコアレポートを受付で受け取る予定なんですが、私はエラーが発生したとのことで、受験サインのみをして終了となりました。ちなみにスコアレポートはマイページで確認できるので大きな問題ではないです。

気を付けること

受験した上で感じた気を付けた方がいいことを下記にまとめます。
あくまで個人の感想にはなるので、その上で参考にしていただければ幸いです。

一度で理解しようとしない

私はデータベースに特化した仕事をしているわけではないですし、PostgreSQLを研修や開発で軽く使用している程度なので、正直なところ、DBA Silverの内容は1周目(特にアーキテクチャ部分)ではほとんど理解できない状態でした。

資格試験にかかわらず、私が技術をキャッチアップする上で気を付けていることなんですが、最初はなんとなくでいいから最後まで読んでみて、後は抽象化→具体化の作業をひたすら行う、という進め方がいいのかと思います。

次第に、点と点が線になっていくというか、別分野で学んだことが繋がってくる感覚があると思うので、そうなると一気に理解度が上がると思います。

文章や単語の暗記がすべてではない

アーキテクチャを理解する上で、文章や単語の暗記だけで理解しようとしないという点は非常に重要だと思います。

例えば、インスタンスの構造を理解する際、シングルインスタンス構成であれば「インスタンス」と「データベースファイル」が1対1で紐づく図をイメージしてみます。

一方、RAC構造の場合は別々のDBサーバ上の各「インスタンス」が共有ストレージ上の「データベースファイル」にn対1で構成される図をイメージしてみます。

上記のように、参考書にあるような図や表を、絵としてインプットしてみると、一層理解度が深まると思います。暗記ではなく、公式を使って解を導く感覚に近いかもしれません。

上記のインプット方法は、特にDB専門の仕事をしていないような、私に近い人におすすめです。

まとめ

はじめて学ぶことばかりでしたが、普段使用しているものの裏側を知れることはやっぱり楽しいです。

資格試験は、網羅的に学習を進められることに意味があると思っているので、あくまで学習するついでに資格も取ってしまおうくらいのつもりで、勉強してみるのがいいかもしれません。

言語やFWの学習はもちろんのこと、インフラ、クラウド、ネットワーク、コンテナ回り等々、学びたいことは尽きないので、また何か資格を取得できればいいなと思います。

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