【Git】ローカルで特定のブランチに移動した際、そのブランチのリモート（最新）を自動取得する方法

開発の最中、main ブランチへ移動した際についうっかりブランチの最新情報の取得（git pull）をし忘れてしまうことはありませんか？

「Git フック」という機能を使うことで特定のブランチへ checkout した時に git pull を自動的に実行するよう設定できます。

当記事ではその設定方法を共有します。

設定手順

① まずは任意のリポジトリの .git/hooks ディレクトリに移動します。
② 続いて .git/hooks ディレクトリ内に post-checkout という名前のファイルを作成します。
③ この post-checkout に以下のコードを記述します。

.git/hooks/post-checkout

#!/bin/sh

# 現在のブランチ名を取得
branch=$(git rev-parse --abbrev-ref HEAD)

# `main` ブランチへと移動した際に git pull を実行する
if [ "$branch" = "main" ]; then
    git pull origin $branch
fi

④ post-checkout の編集が終わったらターミナルで任意のリポジトリのルートに移動します。
⑤ ターミナルで以下のコマンドを実行し、post-checkout ファイルにスクリプトの実行権限を与えます。

chmod +x .git/hooks/post-checkout

以上で設定はすべて完了です。

上記 post-checkout ファイルの内容ですと、何らかのブランチから main ブランチへ git checkout（もしくは git switch）した際に自動で git pull が行われるようになります。

複数のブランチに対して「ブランチ移動時のローカル自動最新化」を設定したい場合

post-checkout ファイルを以下のように編集してください。

.git/hooks/post-checkout

#!/bin/sh

# 現在のブランチ名を取得
branch=$(git rev-parse --abbrev-ref HEAD)

# `main` ブランチ もしくは `develop` ブランチへと移動した際に git pull を実行する
if [ "$branch" = "main" ] || [ "$branch" = "develop" ]; then
    git pull origin $branch
fi

参考にした記事

• Git - Git フック