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書籍「構造化分析とシステム仕様」

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◆学習対象
書籍名 構造化分析とシステム仕様: 目指すシステムを明確にするモデル化技法
著者 トム・デマルコ
出版社 日経BP社, 1994
ページ数 400 ページ
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◆内容紹介(日経BP書店HP 引用)

システム・アナリストが求める構造化分析をその第一人者がその概念と運用を書き下ろしました。
基本概念の解説はもちろん、構造化分析の主流をなす「データフロー・ダイアグラム」について、概念、規則、命名、書き方、データ階層化、評価、改良までを詳述しています。
さらにデータ・ディクショナリの定義と構築、プロセス仕様による構造化分析と発展します。
まとめではシステムのモデル化を具体例を交えながら、論理モデル、物理モデルの構築、メンテナンス、評価などまで丁寧に解説します。システム・アナリストには必読の書と言えます。

1.構造化分析

 構造化分析(Structured Analysis)は、トム・デマルコによって考案され、1970 年代後半から普及した要求を階層的に設計していく分析手法。以下のようなツールを使って新しいドキュメントを作成する場合に用いられる。
  - データフロー・ダイヤグラム
  - データ・ディクショナリ
  - 構造化言語
  - デシジョン・テーブル
  - デシジョン・ツリー

▽ 分析の目的とその利点

 分析の最優先課題は成功を勝ち取ることでははなく、失敗を回避すること。
 この分析に構造化を取り入れることで一次元的なモノの考え方ではなない、
 多次元的なアプローチから重大なエラー発生確率を極小化することができる


業務の中における具体例

<ユーザ(顧客)>
・開発対象の機能をアナリストに適切に伝達する
・開発状況に合わせて、システム目標の修正や修正できるような体制を整える
・成果物(システム)の運用を正しく認知する

<アナリスト(開発者)>
・ユーザの要望を実現する手段を呈示する
・開発状況を明確にユーザへ伝達し、目標達成に向けて随時改修を行う
・成果物に関してドキュメントを作成し、運用を正しく行えるよう体裁を整える

アナリストは複数のシステム計画案について、予算と効果を分析し、関係者にフィードバックすることによって最適目標を選定する必要がある。こうした場面で構造化分析が応用できれば、システムの全体像を掌握しやすくするだけでなく、費用と効果の見積もり精度を向上させ、同時に顧客・開発者間のヒューマンエラーを最小限に抑えることが出来る。

▽分析の欠点

業務の中で発生する様々な失敗や問題は、その問題箇所を分析することで解決したり打開策を講じることに繋がる。
しかし注意すべき点は、例え膨大な時間を分析フェーズに講じたとして、
必ずしも解決できるという訳ではないことを念頭に置く必要がある。

(e.x.)
1、コミュニケーションの問題
2、システム要求の変更
3、ツールの欠如
4、ドキュメントの問題
5、仕事の分担の問題
6、政治的な配慮
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