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さくら前線を可視化してみる

Last updated at Posted at 2019-03-24

さくら前線を可視化してみる

さくらの季節になり仕事も少し落ち着いたので、土日を利用して、気象庁生物季節観測の公開データからさくら前線の可視化をしてみました。

気象庁生物季節観測とは

気象庁では、毎年、さくらの開花日や満開日やかえでの紅葉日、つばめの初見日など、季節を代表する生物の動向が観察されています。近年は地球温暖化の影響か、さくらの開花日等が早まっているという話もありますが、生物の生活史の変化を観察することで気候変動等を観測するもの理解しています。

作った理由

別途、地球温暖化対策を計画してみようというサイトを作っているのですが、地球温暖化や生物多様性に関心があり、気候変動が生物の生活史にどんな影響を与えているか、ちょっと可視化してみたくなりました。。

作成方針

1.ライブラリ等
当初、processing.jsp5.jsで作りたかったのですが、地理情報処理(座標変換)関係で挫けたので、結局OpenLayersで作成しました。サーバーサイドはSpark Frameworkを使用しました。
2.可視化手法
生物季節の観測値は日付データなので、毎年1月1日を起算日とする経過日数データとし、その等高線でさくらの開花・満開の前線を描画しました。等高線描画手法は、観測地点を節点とする非構造格子をデローニ分割で生成し、各三角要素を検査して描画するアルゴリズムとしました。なお、デローニ分割については数年前に一度投稿したdelaunay.jsを書き直して使用しました。

成果物

作成したものは、Githubにリポジトリを登録し、Herokuにデプロイしました。
■生物季節可視化サイト:https://phenologicalmapjp.herokuapp.com/
■Githubリポジトリ:https://github.com/termat/PhenologicalMap
■動画

経年比較データをみると、やはり最近、開花日、満開日が早まっている様子が見て取れます。

雑感

等高線データはGeoJSON形式で生成し、Openlayersに読み込ませています。その関係で可視化としてはイマイチな感じになってしまった。

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