LTspice でループ回路のオープンループ特性を解析する
例えば以下のようなオペアンプのボルテージフォロワ回路があったとします。
![](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F3455249%2F5726e1ac-4a2b-4421-85ce-a34df9f10afe.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=2c5bae043d0d53d97e70ed9b533256a5)
出力電圧を 100% 入力に戻すループ回路になってますが、この回路のオープンループ特性を調べたいとき、どうしてるでしょうか?
例えば、単純にループを切って回路の入出力を見る、というのも一つの手ですが、閉ループ状態の動作点に合わせるのが大変だったりします。
ゲインが高く、入力のオフセット電圧があったりすると、ちょっとした差で出力が飽和したりして、正常にオープンループ特性が計算できないこともあります。
実はオープンループ特性を調べるのに、ループを切る必要はありません。
ループ内に AC 信号源を置いて、回路の出力を vo、フィードバック側を vi とし、vo/vi を調べれば OK です。
![](https://qiita-user-contents.imgix.net/https%3A%2F%2Fqiita-image-store.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com%2F0%2F3455249%2Fc92536e8-36cf-7611-40ba-8a92e56ec5e7.png?ixlib=rb-4.0.0&auto=format&gif-q=60&q=75&s=ca9a0643c50856f0131237a5d1af8aa8)
V(vo)/V(vi) をプロットして見てみると、Gain = 0dB で位相余裕 50°ぐらい ( この場合は 0°で不安定 ) なのがわかります。
この方法、もちろんオペアンプに限らず、フィードバックのパスがわかっていれば他のループ回路でも使えます。