LTspice でサーマルノイズ電圧源のモデルを定義する
LTscpie でノイズシミュレーションをする場合の話です。
LTspice にはノイズ電圧源のモデルがありません。必要なら自分で定義する必要があります。一つの方法として、抵抗をノイズ源として使用することが可能です。LTspice の回路図とシンボルは以下のようになります。
抵抗 60.342Ωの出すサーマルノイズが 1nV/√Hz であることを利用しています。パラメータにより、任意の {pnoise}nV/√Hz のサーマルノイズを定義できます。
LTspice でフリッカーノイズ電圧源のモデルを定義する
フリッカーノイズの場合は、1/f の周波数特性を表現するために、Laplace式を用います。
Laplace 式の s は微分を表しており、これによって、周波数に対し一定のサーマルノイズが、1/f の傾きを持ったノイズとなります。パラメータ pnoise は、1kHz におけるノイズ電圧を表しています。コイル L1 は電流出力で DC 的に飽和しないようにおまじない的に付けているものですが、計算が収束しないときはこういうのが必要だったりします。