CloudFront Lambda@Edge で新しい NodeJS ランタイムを利用する場合に Cannot find module 'aws-sdk' というエラーが発生する

問題

これまで NodeJS 14 ランタイムで利用していた Lambda@Edge のコードでは以下のように aws-sdk を利用するコードを書いていた。

const aws = require("aws-sdk");

しかし、NodeJS 18 にランタイムを更新してデプロイすると、このコードがエラーになってしまったのでその原因と対処方法を調査した。

原因

NodeJS 18 ランタイムからは require('aws-sck') によって利用される AWS SDK v2 ではなく、新たに AWS SDK v3 がデフォルトで同梱されるようになり、v2 を意味する require('aws-sck') がデフォルトでは利用できなくなったため。

v3 を利用する場合は、ドキュメントに従って適切なモジュールを利用することになる。

今回のケースでは v2 では以下のように利用していた。

const aws = require("aws-sdk");
const ddb = new aws.DynamoDB.DocumentClient({
  apiVersion: "2012-08-10",
  region: "ap-northeast-1",
});

これを v3 に置き換えたい場合は、例えば以下のように修正して DynamoDBClient を利用するようにする。 v3 のドキュメントでは import を使う ES6 スタイルとなっているが、これまで通り exports.handler = ... として定義している場合は CommonJS スタイルとなるので、require を使ってコンテンツをインポートする。

const { DynamoDBClient, GetItemCommand } = require("@aws-sdk/client-dynamodb");
const { unmarshall } = require("@aws-sdk/util-dynamodb");

const ddbClient = new DynamoDBClient({});
// v2 と違って、Key の中で指定する場合に型情報が必要になった。 以下は文字列の場合
const command = new GetItemCommand({
  TableName: TABLE_NAME,
  Key: {
    key: { S: "key..." },
  },
});

const res = await ddbClient.send(command);
// v2 と違って Item は　DynamoDB の特定データ形式で返されるので、
// v2 と同じように扱いたい場合は unmarshall する必要あり
const item = res.Item ? unmarshall(res.Item) : {};

参考