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Wi-Fiについてのお話

Last updated at Posted at 2023-11-24

はじめに

皆さんはパソコンやスマートフォン等をインターネットに接続する際にどのように接続されていますか?
基本的には有線接続か無線接続の2パターンになると思います。

有線接続 LANケーブル等の物理的なケーブルを用いて接続する方法
無線接続 物理的なケーブルは使用せず、Wi-Fi等の電波を使用して接続する方法

今回、無線LANアクセスポイント(Wi-Fiの電波を送受信する機器)の入れ替えに携わる機会がありましたので改めてWi-Fiについてまとめました。

そもそもWi-Fiって?

Wi-Fi(ワイファイ)は無線通信技術の一種で、パソコンやスマートフォン等のデバイスをインターネットに接続するために使用されています。
 
特定の範囲内(オフィスや店舗など)でデバイス間の通信を可能にする無線ネットワークを作成します。
 
Wi-Fiの主な利点としてはLANケーブルを使用せずにデバイスをインターネットに接続できることで、これによりユーザーは自由に移動しながらインターネットを利用できます。

Wi-Fiの規格について

Wi-Fiは通信規格によって種類がいくつかあります。また、ナンバリング規格の数値が大きいほど新しい規格になります。

規格名称 ナンバリング規格 最大通信速度 周波数帯
IEEE 802.11a 54Mbps 5GHz帯
IEEE 802.11b 11Mbps 2.4GHz帯
IEEE 802.11g 54Mbps 2.4GHz帯
IEEE 802.11n Wi-Fi 4 600Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯
IEEE 802.11ac Wi-Fi 5 6.9Gbps 5GHz帯
IEEE 802.11ax Wi-Fi 6 9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯
IEEE 802.11ax Wi-Fi 6E 9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯

Wi-Fiの周波数帯について

周波数帯とは無線通信に使用される特定の周波数範囲の事を指します。Wi-Fiでは一般的に3つの周波数帯が使用されています。

使用環境や用途に応じて最適な周波数帯を選択することが重要です。

周波数帯 メリット デメリット
2.4GHz帯 ・障害物に強いため通信範囲が広い ・5GHz帯に比べてデータ転送速度が遅い
・電子レンジやBluetoothデバイスなど他の多くのデバイスも2.4GHz帯を使用しているため干渉しやすい
5GHz帯 ・2.4GHz帯に比べ電波干渉が少ない
・2.4GHz帯と比べデータ転送速度が速い
・障害物に弱いため通信範囲が狭い
・一部の古いデバイスは5GHz帯をサポートしていないため互換性が低い可能性がある
6GHz帯 ・他のデバイスとの干渉が少ないため接続が安定する
・2.4GHz帯や5GHz帯と比べデータ転送速度が速い
・障害物に弱いため通信範囲が狭い
・6GHz帯に対応したルーターとデバイスが必要

Wi-Fi6Eについて

Wi-Fi6EはWi-Fi6の後に出た新しい規格となり、近年ではWi-Fi6E対応のデバイスが増えてきています。

Wi-Fi6Eは従来の2.4GHz帯と5GHz帯にプラスして6GHz帯も利用できるようになりました。
周波数帯を車線、データを車と見立てるとすると以下のようなイメージとなります。

image.png

上記はイメージ図であり実際の通信速度は使用するデバイスや環境によって変化します

2.4GHz帯はデータの転送速度が遅かったり、5GHz帯では他デバイスの干渉を受けてパフォーマンスが出なかったりしますが、新しく追加された6GHz帯は帯域に空きがあり転送速度の低下や干渉を受けにくいものとなっています。

Wi-Fi6Eは次のような用途がある人におすすめです。

  • 複数デバイスをWi-Fiに接続する
  • 大容量ファイルのやり取りをする
  • 高画質で動画や映画視聴をする
  • 動画配信やオンラインゲームをする

デバイスのWi-Fi対応状況について

Wi-FI6Eで6GHz帯を使用する場合は対応したデバイスとネットワーク機器(ルーターやアクセスポイントなど)が必要です。

以下にWindows11のパソコンでの確認方法の一例を示します。

 1. Windowsマークを右クリックし、デバイスマネージャーをクリック
 2. ネットワークアダプターをクリックし、一覧にあるWi-Fiアダプターの名称を確認します

  image.png

※上記の例ではWi-Fiアダプターが「Intel(R)Wi-Fi6 AX201」とあるようにWi-Fi6には対応しておりますが残念ながらWi-Fi6Eは未対応。
AX201より新しいIntel AX210やAX211はWi-Fi6Eに対応してます。


デバイスが対応していてもネットワーク機器(ルーターやアクセスポイント)が対応していなかったり設定していなければ6GHz帯は使用できません。

ネットワーク機器については自身で購入してた物であれば取扱説明書等で確認する、会社であれば情シスやインフラ担当者に質問するとWi-FI6Eに対応しているか分かるかもしれません。


最後に

Wi-Fiについて改めて調べてみましたが規格や周波数帯など様々あることがわかりました。
今後もより高速で安定した規格が出てくると思うと楽しみです。
最後に今回の内容のまとめを以下記載します。

  • Wi-Fiは無線通信技術の一種。様々な規格があり用途に合わせて周波数帯を選択することが重要。
  • 近年ではWi-Fi6Eが普及しつつある。Wi-Fi6Eは従来の周波数帯の他に6GHz帯も使用できるようになり高速通信が可能に。
  • もしWi-Fi6Eに対応していればより快適にインターネットを利用できるようになるため確認してみよう。

参考リンク

https://his-mobile.com/column/2023_0630_3
https://www.iodata.jp/product/network/info/base/kikaku.htm
https://koneta.nifty.com/koneta_detail/1141008018166_1.htm

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